給食センターで見学ツアー 調理作業体験も
普段は部外者が立ち入れない浜市の学校給食センターの調理場を特別に公開する見学ツアーが22日にあり、公募で集まった小学生約20人が施設を巡った。
同センターは1969年に開設。最大7000食の給食を調理する能力があり、市内の公立小・中学校と幼稚園、特別支援学校の計26校園に供給している。通常は衛生管理上、調理員と栄養教諭以外は調理場に入ることを禁じており、見学ツアーは「おそらく初めて」(同センター)。食育活動の一環として、給食調理のない夏休みを利用して実施した。
参加者らはエアシャワーで衣服のほこりを落とし、衛生キャップを着用して調理場内へ。野菜をさまざまな形に自動でカットするスライサーや、1釜で1000人分を調理できる直径1・4メートルのステンレス釜、「あぶらパン」の調理にも使われるフライヤーなどを見学した。
ツアーでは、野菜などの食材を調理前に必ず3度洗浄し、揚げ物は中心温度を計測して十分な加熱を確かめていることなど食品衛生の取組も紹介された。模造品のハンバーグや、おかずに見立てたプラスチックのキャップを食缶に移す作業の体験も。給食のカラフルサラダが大好きという赤穂小3年の宍戸莉衣さん(8)は「決まった量を食缶に入れるのが難しかった。暑い中、一生懸命作ってくれていることがわかったので、これからも残さず食べようと思います」と感想を話した。
同センターは、新築建設中の新センターに移転する来年9月以降も見学ツアーを実施したいと話している。