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雪国の風俗収めた写真家濱谷浩の作品一堂に ゆかりの上越市で生誕110年記念展

上越タウンジャーナル

新潟県上越市ゆかりの写真家、濱谷浩(1915〜1999)の生誕110年を記念した「濱谷浩展 人間と風土をみつめて」が2025年6月22日まで、同市本城町の小林古径記念美術館で開かれている。桑取谷の小正月行事や豪雪の高田など、雪国の風俗を収めた106点が並ぶ。

《画像:「濱谷浩自写像」(高田・金谷山上、1950年、濱谷浩写真資料館提供)》

東京都生まれの濱谷は15歳から写真を撮り始め、同市には1939年に陸軍高田連隊の雪中演習の撮影で初めて訪れた。雪国の景色に衝撃を受け、翌年から10年にわたり桑取谷を取材したほか、日本海側の風土や人の暮らしを収め、民俗学的視点を取り入れた自身のスタイルを作り上げた。アジア人として初めて写真家集団「マグナム・フォト」と契約するなど、世界で活躍した。

《画像:活動初期から晩年の作品106点が並ぶ会場》

展示は4章構成で、桑取谷の小正月行事「鳥追い」やさいの神の「オーマラ」、1945年の高田の記録的豪雪、雁木下を歩く高田瞽女(ごぜ)などを記録した初期から、取材対象を海外や自然へと移していった晩年までの作品を飾り、その人生を振り返る。高田で交流した堀口大學や小田嶽夫などの著名人の肖像、また撮影に使用したカメラや三脚、マグネシウム発光器などの資料40点もある。

《画像:桑取谷の小正月行事を収めた作品》

《画像:1945年の高田の豪雪(左)と雁木下を歩く高田瞽女》

同館主任学芸員の市川高子さんは「社会的な目的意識を持って取材し、自分の写真は芸術とは違うと言いつつも、造形的に優れ、叙情性にも富んでいるところが素晴らしい」と見どころを語った。

《画像:濱谷が使ったカメラや三脚など》

《画像:濱谷撮影の写真を使った絵はがき「雪の高田」》

午前9時から午後5時まで。高田城址公園観桜会会期中の4月13日までは、午後7時まで延長開館している。5月18日から6月1日までは上越市内の高校に通う高校生と、同市在住の18歳以下が無料になる。

生誕110年 濱谷浩展 人間と風土をみつめて - 上越市ホームページ( https://www.city.joetsu.niigata.jp/site/kokei/kokei-r7kikaku1.html )

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