清水エスパルス、名古屋グランパスに国立のリベンジなるか?静岡新聞の番記者が語る試合のポイントと現在地
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞の清水エスパルス担当、小沢佑太郎記者がチーム状況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。(2025年6月17日放送)
(ヒデ)焼けてますね。
(小沢)三保焼けですね。
(ヒデ)早速ですが、日本代表の試合も取材されたということで。
(小沢)オーストラリア戦とインドネシア戦、2試合取材に行ってきました。
(ヒデ)森下龍矢選手の代表初ゴールがあって、県勢が久しぶりに活躍してると感じました。
(小沢)日の丸を背負って「負けられない」という雰囲気もありつつ、今回は当落線上に近いメンバー中心で。アピールもしつつ、日の丸のプライドも持ちつつ、独特な雰囲気を感じました。
(ヒデ)特にオーストラリア戦で負けた後ですからね。そして6月15日、アイスタでガンバと対戦しました。
(鬼頭)両チームとも積極的に攻撃を仕掛け合って、ゴールキーパーのファインセーブが連発しました。
(ヒデ)これはこれで見応えがあるんですよね。
(鬼頭)後半15分、左サイドからカピシャーバ選手のクロスに、北川航也キャプテンが飛び込んでゴールネットを揺らしましたが、VARの結果ハンドの判定で0対0。
(ヒデ)すごく積極的に攻めてたし、乾貴士選手のシュートシーンもありました。小沢さんから見ていかがでしたか?
(小沢)キーパーがあれだけ活躍する試合は、それはそれで見応えがあるなっていうのが分かる試合でした。
(鬼頭)枠内も結構ありましたよね。
(小沢)お互い6、7本ずつくらいあったんですよね。
(ヒデ)1本、もうちょっとって感じのがあって⋯。
(小沢)決定機の数だけ比べると明らかに清水優勢だったんですよ。
(ヒデ)そうなんですよ、だから監督は悔しい勝ち点3。要は、2を失った感じ、1止まりというか。
(鬼頭)リーグ戦の天皇杯、前節は同じシーンで2点失点したという、とにかくセットプレーの失点が目立ってましたが、今回の守備の改善は振り返ってみてどうでしょうか?
(小沢)コーナーキックの守り方をちょっと変えて、7本くらい相手のコーナーキックがあったのですが、結果的に無失点でしのげた。そこは一つ成果として挙げられるのかな。
(鬼頭)サッカーってゾーンとマンツーマンがある。この試合、エスパルスはミックスでやってて、あれって選手からするとできるものなんですね。
(ヒデ)ゾーンだと動きがあるから、離れた時を誰がカバーするのか、どこまで追いかけるのか。ご覧になっていかがでしたか?
(小沢)今までゾーンで守ってきていましたが、相手のキック精度が高くて、高さのある選手や飛び込める選手だと、届かない所に蹴られてやられてたんです。それをマンツーマンにすることで、簡単に相手の高い選手に競らせないというか、ちょっとでも体を当てれば体制を崩してうまく当たらないとか。それによって効果が出たのかなと。
(ヒデ)交代選手は決して悪くなかったと思いますがどうでしょう?
(小沢)交代した千葉寛汰選手、矢島慎也選手、松崎快選手の連携から一つ決定機も作り出しました。乾選手、北川選手が下がった後に、完全な戦力ダウンというわけではなかったかな。
(ヒデ)千葉選手は特別な思いがあったでしょうね。
(鬼頭)MYFCから戻ってきましたもんね。新加入の選手がもう出ましたね。スロバキアから加入したディフェンダーのマテウスブルネッティ選手はどうだったでしょうか?
(小沢)クラブ待望の左利きディフェンダー。監物拓歩選手もいますけどなかなか戻ってこられない中で、待望のキャラクターを持つ選手だと思います。
(ヒデ)千葉寛汰選手は?
(小沢)秘めたものは誰もが分かるような。「ここで結果を出さなければ、自分のサッカー人生は?」くらいに思ってるようなんで。
(ヒデ)監督はどのようなコメントを残してるんですか?
(小沢)ガンバ戦に関しては、「勝ちたかったな」と一言目に。でも貫汰も特徴を出してくれたって言ってましたし、評価していると思います。
(鬼頭)この日は前節に北川選手が怪我をして、治るまで長くなるんじゃないかってことで急遽、千葉選手が戻ってきた事情もあったと思いますが、逆に古屋選手や北川選手は大丈夫そうでしょうか?
(小沢)今季清水は離脱した選手を慎重に戻す傾向があると思います。スタメンで使えるっていう判断をされて、時間制限はあるかなっていうのは試合前から言っていたので、予定通りの交代で…。
(ヒデ)他のチームは代表明けでも全然出してましたね。お家事情はあるんでしょうけど、心配ないということで良さそうですね。
(小沢)そうですね。
(鬼頭)リーグ戦ですが、6月21日(土)、国立で負けた名古屋グランパスとのアウェイ対戦です。
(ヒデ)我々も消化不良が激しかった試合ですから。
(鬼頭)リベンジマッチが続きますが、注目ポイントを教えてください。
(小沢)名古屋グランパスは、ゴールデンウィークの清水戦から復調して、その後7試合で負けが1つぐらいしかついてないんですかね。
(ヒデ)やりづらいってなるよね〜。そんな中、期待している選手は?
(小沢)一番リベンジしたいと考えてるのは、宇野禅斗選手かなと。センターバックで出て悔しい3失点。おそらくこのままのコンディションでいけば、本職のボランチで出られるかなと思うので、本当の力を見せて欲しいです。
(鬼頭)国立、なんであんなに点取られちゃったかなっていう⋯今振り返ると、ちょっとびっくりしましたね。
(ヒデ)あそこまで取られると思わなかったし、そこまで悪い状況でもなかったと思うんですけど。
(鬼頭)今度はぜひ期待したいと思います。そして名古屋戦の翌日に、藤枝と静岡県J4クラブの強化トレーニングマッチが行われます。カテゴリーの違う4チームが試合をして、出場機会がない選手がたくさんプレーできればなという試合ですが、これはどう捉えていますか。
(小沢)出場機会がない選手は、練習試合でしか実践の場がない状況です。観客も入って、公式戦さながらの雰囲気でできるのはモチベーションアップにも繋がりますし、そこからリーグ戦で90分戦う準備をしやすい環境になるのかなと。
(ヒデ)底上げにも繋がって、4チームが成長する良いリーグだと思います。
(鬼頭)違うカテゴリーと当たるから、サポーターも盛り上がりますよね。
(ヒデ)トレーニングマッチとはいえ、ライバルチームだからバチバチに?
(小沢)ルヴァンカップや天皇杯で当たった時のような雰囲気じゃないかなと思います。
(鬼頭)エスパルスと藤枝MYFCの強化トレーニングマッチは、静岡サッカー応援アプリ「シズサカ」で限定配信が決まっています。6月22日(日)の午後3時30分から配信開始で、キックオフは午後4時です。
(ヒデ)「こいつ伸びるな」みたいな選手は、記者さんの中で話題に出てきてますか?
(小沢)そうですね。高卒組はだいぶ環境に慣れて、自分の色を出し始めてるんじゃないかな。
(ヒデ)ぜひシズサカをダウンロードして見て欲しいですね。
(鬼頭)リーグ戦も後半に入りました。
(ヒデ)今の雰囲気はいいんですか?
(小沢)そうですね、この前のガンバ戦でまた一つ自信を取り戻したというか、方向性は間違いじゃないっていうのは見せられたと思います。
(ヒデ)順位がちょうど目標の9位、10位くらいですよね。勝ち点を3取ればぐっと上がって、逆に落とすとぐっと下がる。11位以降がすごい詰まってるんですよね。
(鬼頭)だから、下から3番目になってしまう可能性がみんなあると言われてますね。
(小沢)2試合ぐらいで簡単にひっくり返っちゃう。
(ヒデ)逆に2試合でぐっと上に近づける。
(鬼頭)こんなに狭い得点差って最近ありましたかね?
(ヒデ)拮抗してるっていうことでしょうね。
(鬼頭)もしかしたらこの後動くかもしれませんね。また情報が入ったら教えてください。
(ヒデ)次は日焼けしすぎてコギャルみたいな感じの小沢さんに会いたいな。
(鬼頭)取材大変かと思いますけど、またお待ちしています。ありがとうございました。