“スイカ”がなぜパレスチナのシンボルになったのか?理由を聞いた壇蜜「ああ~!」と納得
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 2月7日の放送は、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏を招き、パレスチナの現状を伺った。
壇蜜「本日のお客様です。フォトジャーナリスト、安田菜津紀さんです」
安田「こんにちはよろしくお願いいたします」
壇蜜「なんか格好がかわいくてね。黒いパーカーの胸のところがね、スイカの模様なんですよ」
安田「これ実はパレスチナで作られたパーカーなんです。スイカって実は、パレスチナのシンボルとして知られているってご存知でしたか?」
壇蜜「え? パレスチナって、スイカとなんか縁があるんですか?」
安田「パレスチナの旗は、黒、白、赤、緑の色ですよね」
壇蜜「あ、ああ~」
安田「さまざまな抑圧だったり、弾圧が激しかった時には、旗を掲げること自体が禁じられたりしたんですよね。それで、旗を掲げられないんだったら同じような色のものを掲げてみようということで、スイカのイラストを描いたり、同じような色で絵を描いてみたり、そんなふうに抵抗した経緯があるんです」
壇蜜「皆さんいろんなことを考えて、象徴を心に宿しておこうねっていう気持ちがお強かったんですね」
安田「そうですね。自分たちのアイデンティティまで奪わせないということで、何なら抵抗ができるかというアイディアでしたね」
壇蜜「自由も奪われて、いろんなことが制限されて、そんな中、子供たちってどうなってるんですか?」
安田「そうですね。子供たちが学校に行くにしても、検問で止められないかとか、イスラエルの兵士だけが脅威ではないんですよね。今、事実上の併合を図るような形で、「入植」という言葉を使いますけれども、どんどん自国民などを移住させていく。そうすると、西岸地区の中でも、パレスチナ人ではなく、イスラエル人入植者の人口が増えていきますよね。すると、パレスチナの土地のはずなんですけれど事実上の併合が進んでいくので、特に入植者が暴力を振るってくるということもあるそうなんですよね。
壇蜜「それって、働く、活気を付けるという意味とはまた違いますよね」
安田「全く違いますね。そこでパレスチナ人が生きること自体を否定するような構図になってしまっているので、例えば子供たちが学校に行く途中で唾を吐かれたり、大きな犬をけしかけられたという話も聞きます」
壇蜜「それってヘイトじゃないですか」
安田「おっしゃるとおりです。巨大な差別だと思うんですよね。8歳のお子さんがいるおうちにお邪魔した時、子供が水鉄砲で遊んでいたら、その時は兵士だったそうなんですけど、ガーッと踏み込んできて「お前の息子が武器を持っているから連行する」って。8歳の子どもですよ」
大竹「水鉄砲ですよね」
壇蜜「言いがかり…」