【葵区・サイトウ・ビアンデ】「父は肉変態!」肉を極めた店主が作る極上ローストビーフとメンチカツ
静岡市葵区に、肉マニアの店主が営む精肉店があります。創業74年の老舗がリニューアルした「サイトウ・ビアンデ」。看板メニューのローストビーフは、思わず笑顔になるおいしさだと評判です。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る道でも一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡駅北口から井川まで伸びる静岡市の主要道路・県道27号線の一部、安部街道を北に向かってお散歩します。
おしゃれな外観の精肉店
県道27号線は全長が46.2㎞です。呼び名が場所によって違い、葵区安倍町交差点から落合までの区間を「安倍街道」と呼びます。
そんな安倍街道の安倍町交差点、安西小学校付近で少し裏道に入ります。
そこにあった店の名は「サイトウ・ビアンデ」。
創業74年の斉藤精肉店が2024年8月にリニューアルしました。まるでベーカリーのようなおしゃれな外観が目を引きます。
店内に一歩足を踏み入れると、ショーケースにはおいしそうなお肉がずらりと並び、肉好きの心を躍らせます。
3日間かけて作る至極のローストビーフ
サイトウ・ビアンデで扱うすべてのお肉は、店主の齊藤卓久さんが現地を視察して、飼育方法や特性を見極めて選定しています。
サイトウ・ビアンデ 店主・齊藤卓久さん:
豚肉も牛肉も生産者とめぐり合って、その生産者の肉にこだわって仕入れています
肉をこよなく愛する齊藤さんが認めた「極上の肉」だけが並んでいるのです。
牛肉はお米を食べさせて育てた宮城県産のブランド牛「みやぎ美らいす」。30カ月の長期肥育の雌牛にこだわりました。
看板メニューはローストビーフ。
ローストビーフだけで数種類あるのですが、なかでも人気なのは「思わず笑顔になるローストビーフ(100g 1380円)」です。
まずは齊藤さんのおすすめに従って、何も付けずに食べます。
よく味が染み込み、かむたびスパイスの香りやおいしさが広がります。口の中の温度で自然に脂がトロットロに溶け出していきます。
作り方にも店主のこだわりが詰まっています。
サイトウ・ビアンデ・齊藤さん:
3日かけて作るんですよ。その間にスパイスなどが染み込んでいきます
1日目はスパイスに漬け込む。2日目に焼く。そして3日目は芯まで冷やす。この工程を経て、ようやく店頭に並ぶのです。
そうすることで溶けた脂が再び固まり、口の中でホロホロにくずれる食感が生まれるのだとか。
サイトウ・ビアンデ・齊藤卓久さん:
いい素材をさらにおいしくするのが僕の仕事なんです
肉マニアが試行錯誤を重ねて作りあげた至極のローストビーフ。「思わず笑顔になる」という商品名に納得です。
1日150個売れる人気のメンチカツ
精肉店といえば忘れてならないのが、メンチカツ。
「北番町メンチカツ(1個270円)」は平日で1日約150個売れる人気メニュー。
こちらにも齊藤さんのこだわりが詰まっています。
これはガブっといきたい!
肉汁、ハンパなし。あま~い脂、もはや「ヤバい」おいしさでした。
そのおいしさの秘密は「すんぷ熟成美豚」を使用しているから。
普通の豚肉は38℃から40℃くらいで脂がとけ出すのですが、この豚肉は31℃くらい。だから口の中でとろけてしまうのです。
さらに食感を出すために、手切りのお肉も混ぜて肉の大きさを変えています。
肉マニア齊藤さんの“本気”をぜひ味わってください!
1枚ずつ買ってもOK
サイトウ・ビアンデでは、肉好きの要望に柔軟に応えてくれるんです。
焼肉用として販売されている肉は、合計が100g以上になれば「これ1枚、これ1枚」というように、さまざまな種類の肉を少しずつ買うことができます。
その日に店頭に並んだラインナップから選ぶ事ができ、「赤身だけだと焼肉が面白くないので、霜降りを2枚入れましょう」といった提案もしてくれるそうです。
「おいしく食べてもらいたい」という店主の肉への愛情、思いが伝わってきます。
息子が「肉変態」と呼ぶほど肉マニア
ともに店を切り盛りする長男の大地さんは、尊敬の念を込めて父を「肉の世界の奥に到達した肉変態」と表現。
しかし齊藤さんは「まだまだ肉には奥がある」と、探求心が尽きません。
メンチカツもローストビーフも予約ができます。静岡を訪れた際は、ぜひ裏通りにあるサイトウ・ビアンデで極上の肉体験をしてみてください。
■店名 サイトウ・ビアンデ
■住所 静岡市葵区北番町40-20
■営業時間 10:00~18:00
■定休 日・第2月・祝日
■問合せ 054-253-1731