クセになるもっちもちドーナツ! 生地の秘密は魚津産りんご【bel tempo】姉妹が営むおやつの店
しっとりした生地や、ふわっと軽い食感のドーナツ。子供からお年寄りまで愛されるおやつの定番です。
最近では生クリームのたっぷり詰まった「生ドーナツ」なんてのも人気ですよね。
富山県魚津市のおやつ店「bel tempo(ベルテンポ)」のドーナツは、ほかではちょっと味わえないモッチモチの食感が特徴。秘密は、生地に練り込んだ地元産の食材です。
魚津の商店街で愛されるおやつ店
「bel tempo」があるのは魚津市の商店街。
精肉店や鮮魚店が向い合せで並ぶ昔ながらのまちなみのなかに、静かに佇んでいます。
ナチュラルで落ち着くお店 イートインもOK
真っ白な壁に木のぬくもりを感じるカウンター。手作りの焼き菓子がたくさん並びます。
店主の井口さんがこの場所に店を構えたのは2018年のこと。
世代を問わず愛されるドーナツをメインに、少しずついろんな焼き菓子を販売するようになり、現在は妹さんと2人で店を切り盛りしています。
今ではすっかり商店街に溶け込んで地元の人に愛されているようで、「近くに寄ったから」「お買い物のついでに」「ちょっと手土産に…」といった感じで、1人また1人とお客さんがやってきては、ドーナツや焼き菓子を買っていきます。
テイクアウトのお客さんが大半ですが、店内にはベンチがあるのでイートインもOK。
商店街を行き交う車を眺めながらのんびりと過ごすことができます。
新感覚のもっちもちドーナツ
看板メニューのドーナツは3種類。
きび砂糖をまぶしたシンプルな「プレーンどーなつ」に、シナモンシュガーをまぶした「シナモンどーなつ」、チョコレートをコーティングした「チョコどーなつ」。
生地はやわらかそうで、しっとりふわふわなのかと思いきや……
驚くほどもっちもちなんです。
グミっとした食感で、弾力すら感じるほど。食べ応え抜群でずっと食べていたくなります。
秘密は地元産のりんご
その食感の秘密は、りんご。
地元産の「加積りんご」をすりおろして生地に練り込んでいるそう。言われてみれば、ほんのりとさわやかな風味を感じます。
「昔食べたりんごのドーナツがおいしくて、自分でも作ってみたんです。ちょっと違う感じになったけど、これはこれでいいかなって」(井口さん)
チョコどーなつは冷やして食べると表面がパリパリ! もちもち生地との食感のギャップも楽しめます。
ほんのりビターなチョコがフルーティーな生地とぴったりです。
シンプルでやさしい焼き菓子
店頭にはマフィンやタルトも日替わりで並びます。
スコーンはかなり大きなサイズ。サックリした食感で、小麦の香りが楽しめます。そのまま食べてもおいしいですが、クロテッドクリームやジャムなどを添えるのがオススメ。
お菓子の材料は国産小麦にきび砂糖、卵は地元・魚津産、ドーナツの揚げ油には米油を使って…と、シンプルながらこだわりが詰まっています。
「なるべく体によくて、罪悪感なく食べられるものをと意識しています。子供にも安心して食べさせてあげられるお母さんの手作りのような。そんなおやつのお手伝いができれば」(井口さん)
日持ちするクッキーは贈り物にも
レモンクッキーは密かにファンの多い人気商品。
食べごたえのある厚めの生地に、レモンのアイシング。ほんのりレモン風味…どころではなく、フレッシュなレモンの酸味がぎゅっと詰まった本格派です。
当初は夏限定メニューのつもりが、あまりの人気に通年商品となったんだとか。
小さなケースに入ったクッキーなどは日持ちもするので手土産にもぴったりです。
「bel tempo!」はイタリア語で「いい天気だね!」と言う意味だそう。その言葉のとおり、お店にはほおばると笑顔になれるようなやさしい味の焼き菓子が並びます。
素材の味を活かした手作りおやつで、ほっとひと息ついてみては。
【bel tempo】
住所 富山県魚津市中央通り2丁目1-15
営業時間 11:00~18:00
定休日 日・月曜