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【イベントレポート】横浜赤レンガ倉庫で開催された「パンのフェス2025 in 横浜赤レンガ」に参加しました!

CAKE.TOKYO

illustration by まるやまひとみ

横浜赤レンガ倉庫で毎年恒例となっている日本最大級のパンの祭典「パンのフェス」が、今年も3月7日(金)〜9日(日)の3日間開催されました!

パン好きのパン好きによるパン好きのための祭典として、日本全国のパン屋さんとパン好きが一堂に会します。

横浜生まれ横浜育ちのパン好きイラストレーター・まるやまひとみも参加をしてきました!パン屋さんとパン好きの「愛」がパンのように膨らむワクワクのイベントをレポートします!

CAKE.TOKYO編集部

「パンのフェス」とは(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

「パンのフェス」は“パン好きが最高にパンを楽しめるイベント”というコンセプトのもと、横浜赤レンガ倉庫でスタートしたパンの祭典。2016年に初開催されて以来その人気は年々上昇し、今では横浜を飛び出し日本各地で開催されています。

開始前から入場を待つお客さんで長蛇の列!一般入場より早く入場ができる「優先入場券付きチケット」も即完売です。

お目当てのパンを求めて店舗に続々と行列が

パン好きの熱量に負けじと、各パン屋さんこぞって自慢のパンを並べます。

お店に行かないと買えないもの、この日だけの特別なパン…できることなら全部食べたい!私も悩みに悩み、厳選に厳選をして選ばせていただきました。


ここで選ぶ際の注意点!

パンには賞味期限(消費期限)が書かれているので必ずチェックしましょう。明日食べようと思ったパンが当日中の可能性も…!

又、パンによっては冷凍したパンを解凍して販売されているものもあり、一度解凍したものは再冷凍できません。

中には冷凍を推奨されていない(食感や味が変わってしまう)パンもあるので注意が必要です。パンをおいしく食べるため、安全に食べるため、ここはしっかり確認しましょう!

パン好きが厳選!「パンのフェスアワード」

栃木から出店の「パン香房ベル・フルール」さんは地元の名産品を使った果汁たっぷりのパンでファンを魅了

イベントの目玉とも言えるのが「パンのフェスアワード」。

各出店パン屋さんが前年に制作した「新作パン」の中から、各店舗に事前に来店したお客様とパンのフェス来場者の投票で前年の受賞パンを決める、”パン好きのパン好きによるパン好きのためのパンのアワード”です。

「パンのフェス2025」では、2024年1月~2024年12月の「新作パン」から投票をもとに、受賞パンを決定します。


昨年の「パンのフェス2024」で開催された「パンのフェスアワード2023」で見事グランプリを受賞したのが「パン香房ベル・フルール」さんの「海を跨いだオレンジ物語 ブラバン(ブラッドオレンジと河内晩柑)」。

輝くオレンジが横浜の青空に映える。

イタリアのブラッドオレンジと九州の河内晩柑を合わせるという、海を越えた贅沢なコラボレーション。旨味が濃縮したコンポートやピール、手作りのクリームを噛みごたえのあるバゲットにサンドしています。

小麦の味わいに乗って口の中に広がってくる、春らしいほろ苦さとさわやかな風味。船を思わせるバゲットが物語を感じさせる一品です。今年もシェフ渾身のパンがブースいっぱいに並んでいました!

さらに「LA VIGNE AKIKO」さんは、くるみパンオブザイヤー金賞を受賞した自慢のくるみパンで2冠を狙います!圧倒的なくるみ量に負けない生地の芳醇さでパンチのある一品でした。

「金賞受賞くるみパン」。お宝を掘り当てたようにくるみがザクザクと。

今年のアワード受賞はどこに!?アワード2024にエントリーの初出店店舗(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

「パンのフェスアワード2024」にエントリーされている中から、今年初出店の気になるパン屋さんのパンをご紹介します!

焼き色通りの香ばしい匂いが食欲を刺激する

左:boulangerie coronさんの「はるゆたかのソフトブレッド」
中央:テコナベーグルワークスさんの「ふか かぼちゃチャイクリーム」
右:白井屋・ザ・ベーカリーさん「おおきなノアレザン 1/4カット」

パン好きとしては外せない、噛み締める系のパン。

北海道の「boulangerie coron」さんは、「道産とうきびのリュスティック」をはじめとする北海道の恵みをふんだんに使ったパンが人気。

今回エントリーの「はるゆたかのソフトブレッド」はお取り寄せでも購入できないため、道外で買えるのはかなり貴重です!生地はもっちりなめらかで、はるゆたか特有のやわらかな甘みが心地いい…張りのある皮は香ばしく、買ってすぐなら焼かずに食べてほしいパンです。


「白井屋・ザ・ベーカリー」さんは群馬より出店!

断面のゴロゴロ感にそそられて目を話せなくなった「おおきなノアレザン 1/4カット」は、サワードウブレッドに2種類のレーズンとくるみを入れたずっしりとしたハードパン。薄切りにしてもかなりの食べ応えです。

噛むたびにジューシーな酸味とくるみの香味が渦巻いて、ああ、なんともコク深い…「おおきなノアレザン 1/4カット」は今年の「パンのフェスアワード2024」で「ぱんてな賞」を受賞されました!おめでとうございます!


「テコナベーグルワークス」さんも知る人ぞ知るベーグルの名店。

ベーグルの食感によって「ふか」「もち」「むぎゅ」の3種類があり、「ふか」はやわらかめ。それでもしっかり引きのある食感で、粉の旨味がどんどんあふれます。かぼちゃとチャイの組み合わせなんてそりゃあもう間違いありません。チャイらしいミルキーさに対しかぼちゃの自然な甘さと、鼻を抜けていく芳醇なスパイス。積み上がったベーグルは、まるで海外の市場に訪れたようでした…!

これだけの量もあっという間に完売

どれもパン好きのハートを鷲掴みにするものばかり…

まさに「愛でパン」!

ついつい手が伸びる!「パンのフェス」限定パン&新作パン(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

今年のテーマ「愛でパン」に合わせて、各店舗「パンのフェス」だけの限定パンを用意。職人技を存分に発揮した見て食べてびっくりのパンがたくさんありました。その中で私が一番に飛びついてしまったのがこちら!

パンといちご大福が合体!?

・GARDEN HOUSE CRAFTS「パン・オ・モチ」

ひと際目を引く圧巻のビジュアル…

クロワッサン生地のお座布団に、求肥の衣をまとった白あんといちごが鎮座。仏のような姿につい拝みたくなります…

16層から成るクロワッサンは生地に厚みがあってバリッバリ!中には抹茶ガナッシュとカスタードがぎゅうぎゅうに詰まっています。求肥がやわらかくいちごもみずみずしいですが、クリームと生地がしっかり受け止めてくれるので夢中でかじりついてしまいました。様々な食感と味わいが折り重なる、限定感満載の一品でした!

手のひらに収まるかわいらしいベーグル

続いては、「佐世保アメリカンベーグル」さんから「アフタヌーンティー3個セット」!今回の出店で初登場となった、店舗でもまだ販売されていないミニベーグルです。


奥から

・アールグレイ(ホワイトチョコ&レモン)
・ダージリン(ビターオレンジ&クリームチーズ)
・アップルティー(りんごジャム&シナモン)

3種類の紅茶とそれぞれに合わせたフィリングが入っています。これ一つでアフタヌーンティーを楽しんだ気分になれる優雅なベーグル。軽く温めていただくと紅茶の香りが増して一層おいしいです!「佐世保アメリカンベーグル」さんのベーグルはソフトタイプですが独特の引きもあり、紅茶の風味と小麦の豊かさをダイレクトに感じられるのが魅力的なセットです。

パンをとことん楽しむ!企業ブースにも注目

海側も大賑わい!

「パンのフェス」にはパン屋さんだけでなく、パンに関する様々な企業さんが出店されています。海側にあるイベントエリアは入場料無料で、パンと一緒に食べたい食品や、パンを楽しむ雑貨の販売も。キッチンカーではスープやコーヒーなども販売されていて、飲食スペースも用意されています。

そしてパンの醍醐味といったらなんといっても…リベイク!

季節家電や調理家電などで有名な「アラジン」さんが、自慢のトースターをたずさえて2年連続出店!こちらのブースでは、パン好きの憧れ「アラジン グラファイトトースター」を使い購入したパンを温めることができちゃうんです!私も温めたいパンを持ってブースにおじゃましました。

定番のグリーンに、おうちの雰囲気に合わせて選べるホワイト、ブラックも。

「アラジン グラファイトトースター」の特徴は、短時間で高温になり中の水分を保ったままカリッと仕上げてくれる「遠赤グラファイト」。冷凍した食パンも外はサクサク中はもっちりにリベイクできます。 温度調節も100℃~280℃と調理に合わせて最適な温度にできるのも魅力!

実際に使って味わうまでを試せるという絶好のチャンス、絶対に見逃せません。さっそく使用させていただきます!

アルミホイルが用意されているので油分がつく心配もなし。

焦げないように注意しながら、中までじんわり温まっていくのを眺めます。ほんわり湯気が立ち、香ばしい香りがしてきたらOK!専用トングもありますが、パンも庫内も熱いので気をつけて。

コーヒーの試飲まで!

「アラジン」さんでは”トーストに合う理想の一杯”を追い求めたコーヒーメーカー「アラジン コーヒーブリュワー」も販売されていて、こちらで淹れたコーヒーも試飲させていただきました。パンの香ばしさに寄り添った雑味のないすっきりとした味です。

「アラジン」さん、ブレッドナイフやカッティングボードも出されているので、おうちでのパンタイムを格上げしたい!という方は要チェックです!


さてさて、さきほどリベイクしたパンが温かいうちにいただきましょう。私がリベイクに選んだパンはこちら!

もうすでにザクザクと音が鳴りそう!

・ロータスバゲット「よこはまん」

横浜・目黒川・代官山にお店を構える「ロータスバゲット」さんも今年初出店!「パンのフェスアワード2024」にもエントリーしている「よこはまん」は、天然酵母と国産小麦を使用した生地に、野菜とアサリたっぷりのクラムチャウダーを包んで焼き上げた港町横浜らしいパン。「パンのフェス2025」公式サイトに「熱々に温めると、より一層おいしくお召し上がりいただけます。」と掲載されているのを見逃さず、リベイクするならこれしかない!と、この時を楽しみにしていました。

持ち帰り用に持参していたアルミホイルがお役立ち。

言わずもがなですが、外は歯が喜ぶほどにザックザクです。むぎゅっとハードな生地からあふれんばかりのクラムチャウダー。人参、じゃがいも、玉ねぎ、そしてアサリがバランスよく入っています。食材の出汁が凝縮されたチャウダーとそれを吸った生地のもちもち…この一体感、最上級の味わいです。トーストをクラムチャウダーにひたパンするのとはまったく違う、ひとつになっているからこそ感じられる贅沢さ。店舗で見つけた際はぜひ!

帰るまで…いや、食べ切るまでが「パンのフェス」!

個性豊かなパンを食べ比べ!

翌朝、カットしたパンを盛り付けて優雅なモーニングをするのがお楽しみ!おうちでじっくりと堪能すると、改めてパンのおいしさを実感できます。

実はパンだけでなく、パンのおともも連れ帰っていました。

パンにつけると絶品!

イベントエリアに出店されていた「フランスくるみの店 BAOBAB TRADE」さんで出会った「くるみオイル」。試食をさせていただいたところ…あまりのおいしさに即買い!

フランスの農園で栽培されたくるみで作られており、濃厚なくるみの香ばしさが鼻を抜け、後味はすっきりとした印象です。ほどよいクセがあって、リーンなパンや酸味のあるパンにぴったり。ごま油にも似た風味なので、豆腐にかけて醤油をちょろっとたらしても相性抜群です。


作り手によって驚きの進化を遂げ、五感を刺激する奥深いパンが生まれていることに改めて感動した「パンのフェス」。まだまだ知らないパンの世界がある…!と、ますますパンの深みにハマりたくなる時間でした!

今もしご自宅に「パンのフェス」で購入したものが残っているなら、あなたの「パンのフェス」はまだ終わっていません。余韻に浸りながら、今日もパン活しましょう!

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