犬が理解できない『人間の行動』6つ 習性による理由や配慮してあげたいポイントを解説
犬が理解できない人間の行動6つ
当たり前のようですが、犬と人間は身体的な部分をはじめ、辿ってきたルーツや習性などさまざまな違いがあります。犬の気持ちがわからないように、犬は人間のことをどう思っているのか気になりませんか?
愛犬を溺愛するあまりやってしまっている行動に対して、「一体何なの?」と思われている可能性もあるので、ぜひ以下の犬が理解できない人間の行動6つをチェックしてみてください。
1.言葉を話してやり取りすること
犬はしっぽや耳を動かしたり「ワン!」と吠えてコミュニケーションを取りますが、人間は言葉を使いますよね。人間同士が何かおしゃべりをしている様子を、不思議そうな表情で見つめている犬も多いです。
とくに子犬のうちは人間の伝達方法に疑問を感じやすく、「オテ」「オスワリ」と伝えても最初のうちはなかなか理解できません。何度も繰り返せば学習しますが、人間の大声や子どもの泣き声などに対してはいつも驚いてしまうものです。
2.自分だけ置いて出かけること
犬は群れで暮らす習性を持つため、買い物や仕事で出かける飼い主さんのことを理解しきれません。何度もトレーニングを繰り返し行い、慣れた犬は「そういうものなのかな」と感じているでしょう。
しかし、犬に時間の概念はなく、飼い主さんにとって「小一時間程度のお出かけ」だとしても、犬は不安でいっぱいになることが多いです。いきなり長時間の留守番は避けて、できる限り短時間に済ませる配慮を忘れないでくださいね。
3.においを消そうとすること
するどい嗅覚を持つ犬は、においからあらゆる情報を得ようとします。犬が好むにおいは人間にとって不快なものが多いため、洗い落としたり消臭スプレーをかけたり、逆に香水で隠そうとしたりしますよね。
そんな人間の行動を犬は理解できず、環境に不安を感じている可能性もあります。強いにおいは避けて、愛犬が落ち着くにおいが付いたタオルなどは寝床に入れてあげるなどの工夫をしてあげるとよいでしょう。
4.洋服を着せること
犬に洋服を着せるのはファッション性もありますが、体温調節や抜け毛の飛散を防ぐといった目的があるかと思います。しかし犬はその行動を理解できず、「暑いし動きにくい!」と不満を持つことが多いです。
もし犬が洋服を嫌がる場合は、動きを制限しない着用感を大切にしてみてくださいね。
5.頭を撫でること
可愛い犬を見るとつい頭を撫でたくなるのが、人間のよくある癖ですよね。しかし犬にとって頭を撫でられる行動は理解できず、むしろ「叩かれる!」と勘違いをして恐怖を感じてしまうんです。
もし散歩中に知らない人が近づいてきたら、愛犬の背中など嫌がらない場所を触ってもらうようにしましょう。小さな子どもが走って近づいてくるのも犬にとって怖い対象になるので、飼い主さんが前に出て間に入るようにしましょう。
怖いあまり噛みついてしまう恐れもあるため、できるだけ知らない人に触られないように配慮し、愛犬を安心させてくださいね。
6.複雑な感情を持っていること
犬は喜びや怒り、恐怖、安心といった感情を持っており、飼い主さんと共感することもできます。しかし、人間が持つ複雑な感情に理解できず、「どうしたんだろう?」「何が起きているんだろう?」と不安に思うことも多いです。
とくに、その日によって態度がコロコロ変わる人間に対して不安を持ちやすく、一緒にいる犬もストレスを感じるでしょう。愛犬の前ではできるだけ感情を安定させて、冷静にしつけを行うように心がけてみてください。
まとめ
犬と人間は本質的に違う生き物なので、理解できない部分があるのは当たり前のことです。違うからこそ面白さがあり、発見することも多いですよね。
ぜひ人間から犬の気持ちに寄り添い、愛犬がストレスになる行動は避けましょう。その上で、共存生活を楽しめるとよいですね。