見せてもらおうか、そのスイカの性能とやらを! 3倍すごいニュータイプ品種「甘い彗星」に6万人騒然
2025年5月5日、とあるXユーザーが紹介したスイカが、すごいスピードでX上の話題をさらった。
その名も――「甘い彗星」。
園芸店で見つけたらしいそのスイカの苗木のPOPには「3倍すごい、ニュータイプ」というキャッチコピーまで書かれている。オールドタイプは殲滅されてしまうのか!?
投稿者・雪奈(@yukina0104)さんが「くっそwwwwwwwww」と大笑いしながら投稿したポストには、6万件を超える「いいね」(5月9日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「実ったなシャア!」 「できた実でスイカ割りしたら、勝手に避けそう。 『当たらなければ、どうと言う事はない。』」 「ザクザクでシャアリッとした食感なのだろうな」 「消費者『見せて貰おうか、新しいスイカの美味しさを...! 』」
誰もが同じ人物を連想したことは、間違いない。
このスイカの名前、由来はやっぱりあの人なのか? いったい何が3倍すごいのか?
Jタウンネット記者は投稿者・雪奈さんと、「甘い彗星」を生み出したカネコ種苗(群馬県前橋市)に、詳しい話を聞いた。
名付け親「お察しの通りです」
投稿者・雪奈さんが「甘い彗星」と出会ったのは、5月5日の夕方4時30分ごろ、宮城県仙台市青葉区にある園芸店「ガーデンガーデン」でのことだった。
それは、店舗の外に展開されていた野菜・果実の苗のコーナーに並んでいたという。
「ガンダムの中で出てくるいろんなキーワードが散りばめられていて、そのバランス感がとてもおもしろすぎるなと感じました。ガンダムがお好きな方なら誰でもピンとくるような使い方だったので、細かく言わなくてもファンならこの写真を見たらおもしろさが分かると思いました」(雪奈さん)
雪奈さん自身は、初代のガンダムの有名なシーンをいくつか知っている程度とのこと。それでも「シャア・アズナブル」「赤い彗星」のことはよく知っていたそうだ。
「甘い彗星」というネーミングに思わず惹かれてしまったのも無理はない。
そんな「甘い彗星」は10年以上前に発売された品種だと、カネコ種苗花き園芸部の担当者は説明する。
「新品種の開発ができると、販売するための品種名を付けます。この『甘い彗星』は社内公募で募集したものです。 スイカの丸い形状を彗星のイメージと、開発当時、今までにない糖度を有する品種で、『甘い彗星』となりました」(カネコ種苗担当者)
「名付け親・発案者はガンダムファンでしたか?」と聞くと、「お察しの通りです」と答えた。
なお、「甘い彗星」は三倍体品種(染色体が基本数の3倍)で、種なし。
「3倍すごい、ニュータイプ」というキャッチコピーは、これに由来しているという。
「はずかしながらダシャレ的なキャッチです。甘さは1.5倍くらいです」(カネコ種苗担当者)
その名前のインパクトからか、この時期、数年に1度のペースで話題になるという「甘い彗星」。
10月~1月の予約で受注生産し、4月中旬からの1か月ほどしか売らない苗とのことだが「作れば、わかる圧倒的に美味しい品種です」とコメント。そして、回答の末尾にはこう添えていた。
Gファン的言えば、 シャア:タネがないな... 整備兵:タネ?あんなもの飾りです!