高津高校書道部 歌詞で表現「新春の喜び」 ノクティの催しで披露
新年を祝うイベントが1月4日に溝口「ノクティプラザ」の2階コンコースで開かれた。当日は川崎市立高津高校書道部の部員10人が「書道パフォーマンス」を披露した。
高津高校書道部は、全国大会「全国高等学校総合文化祭」にも出場歴があり、2024年度は神奈川県高等学校書道展で大作部門の最優秀賞にあたる「大作賞」と優秀賞の「特選」を受賞した。
催し当日はロックバンドグループ「東京事変」のヒット曲「透明人間」にあわせ縦約3メートル、幅約5メートルの特注用紙に、はかま姿の部員が交代で筆を走らせ一つの文章を完成させた。
曲が始まると、右上から一人ずつ「あなたが無邪気に笑うとき」「その思いに応えたい」と書き始め、並行して別の部員が中央部分に「晴朗」と朱墨汁で力強く題字を書いた。全体が書き上がると、集まった観衆に作品を見せて一礼。観衆から拍手が沸き起こった。
部員たちはこのパフォーマンスのために、昨年12月下旬から準備を続けてきた。「晴朗」の題字は部員で話し合って決め、両脇の文章は2年生の竹下花さんが中心となって考えた。竹下さんは「歌詞からイメージする言葉を使い、穏やかで晴やかな新年を表現した」という。新聞紙をつないだ練習用紙を使って全員で動きの確認を繰り返し、当日に臨んだ。
部長の鈴木志奈(ゆきな)さんは「今年は天気に恵まれ、大勢の人に見てもらえた。私たちのパフォーマンスで多くの人が笑顔になってもらえたらうれしい」と満足げ。顧問の同校教諭・荒井利之さんも「書を通して生徒たちの思いをお届けできたと思う」と笑顔を見せた。