戦列を離れていた藤枝MYFCの梶川諒太が完全合流!シマブクカズヨシは次節いわきFC戦でJ2通算50試合!
藤枝MYFCは3月15日、ホームにいわきFCを迎えます。2試合ぶりの勝利を目指して調整を進めるチームに、キャンプ最終日の練習試合で右太ももを痛めていた梶川諒太選手が完全合流しました。
甲府戦は3得点こそ挙げましたが、選手間で意識が共有できない時間帯も。連係面を高める上で「選手の良さを引き出すのが持ち味です」という35歳のベテランの復帰は大きなプラスです。
いわき戦では、出場すればJ2通算50試合となる左ウイングのシマブクカズヨシ選手にも注目です。ベテラン金子翔太選手が若手を指導する恒例の“金子塾”の門下生でもあり、「ポジショニングや仕掛ける位置を教わっています」とのこと。いわき戦で金子選手とのホットライン開通が期待されます。
MF梶川諒太「チームが一つになるプレーを」
ー全体練習に完全合流した。
甲府戦のオフ明けとなった11日から合流しました。走り込みはできていましたし違和感はないです。けが自体はキャンプ最後の練習試合でサイドを抜けた時に少し痛みが出ただけで、たいしたことはないと思っていました。ただ、キャンプ後の練習でもう1度、痛みが出たのでしっかり治そうと時間をかけました。
ーチームは苦しい時期もあり、もどかしかったのでは。
外から見ていても感じる部分はありました。選手にもいい部分とまだ積み上げなければいけない部分を伝えて、もっと選手同士が試合の中でつながらないといけないと思っています。自分は運動量に加えて選手の良さを引き出すのが持ち味。それぞれの個性がうまくチームとして一つになれるよう導くプレーを心かげていきたいです。
ー甲府戦は前半、裏狙いとつなぐ意識が選手間でちぐはぐだった。
前半は相手の最終ラインが背後のボールに対して対応が良くなく、向かい風でもあったのでDFラインとGKの間にボールが止まるような形で、セコウ(ディアマンカ選手)がキープできているなと思いました。
ただ、追い風になった後半は同じことをしたらラインを割るだろうなと思っていてその通りでした。そこで誰かがピッチ内で指揮を執り、修正する必要があったと思います。
ーチームの雰囲気は。
秋田戦前までは試合に絡めず、苦しい時間を過ごしている選手が多かったですが、集団食中毒もあってそういう選手がチャンスをつかみ勝てたことですごくプラスだったと思います。
やはり昇格していくチームは紅白戦の相手になるサブが一番強いというイメージがあるので、(控え組が)いつでもスタメン取るぞという雰囲気が必要。秋田戦はそのきっかけをつかめたと思います。
シマブクカズヨシ「僕らの師匠ですね」
ーいわき戦は出場すればJ2通算50試合となる。
自分としてはもう少しやれると思ってプロ入りしたのでイメージ通りのキャリアではないですが、少しずつプロとしてやれるようになってきたのではないかと思います。厳しい世界なのでもっと努力していかなきゃと思います。
ー次戦はサイドの攻防が鍵になりそう。
球際で強く当たってくる相手なので、そこで長所のドリブルをどれだけ生かせるかです。パスとドリブルをうまく使い分ければ突破できるんじゃないかと思います。
ー個での仕掛けは今季特に意識している?
プロ入りから特長としてずっと意識してきました。最初は全くできなかった仕掛ける局面の判断が成長してきたのでそこを存分に出したいと思います。自分が剥がしてアシスト、ゴールに結び付けたいです。
ー大学からの先輩で昨季チームメートだった矢村健選手が、J1新潟に帰還しすでに2ゴール。
さすがですね。キングはすごいよ(笑)毎試合見て刺激を受けています。甲府戦はCKを蹴ってアシストが付いたので乗れると思います。今度はアシストとゴール両方取りたいと思います。サイドで仕掛ければCKも増えるのでチャンス。セットプレーを得点源にできれば相手にとっては脅威だと思います。
ーいわき戦は1枚剥がせば前が空いていそう。
相手は前から来るので一発で背後を取るなどして、いろいろなことを教わっているカネ君(金子翔太選手)とのホットラインという形で2人で結果を残せたらと思います。
ー浅倉廉選手の今季初ゴールの影にも金子選手の指導があった。
ポジショニングや仕掛けやすい位置を学んでいます。「もう少し前を取ったほうがいいんじゃないか」「そうすればここで受けても行けるだろ」と細かく説明してくれます。すごくいい先輩が来てくれたなと。J1の経験も長いので多くのことを教わりたいと思っています。僕らの師匠ですね。