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鉄の溶接テーマパーク「アイアンプラネット ベースオブ津軽」(田舎館村)

まるごと青森

鉄の溶接テーマパーク「アイアンプラネット ベースオブ津軽」(田舎館村)

今回は、誰でも気軽に溶接体験が楽しめる鉄のテーマパーク「アイアンプラネット ベースオブ津軽」(田舎館村)をご紹介します。こちらは、株式会社長谷川鉄工(本社:弘前市)が運営する、全国的にも珍しい“鉄の体験施設”です。

アイアンプラネット ベースオブ津軽について

—長谷川鉄工のみなさん、本日はどうぞよろしくお願いします!

スタッフの皆様(左から長谷川さん(代表)、三上さん、佐藤さん、工藤さん)

長谷川社長:
最近はDIYがブームですよね。タレントのヒロミさんのDIY番組も人気です。ただ、DIYで扱う素材は木材がほとんどで、鉄を加工する機会ってあまりありません。その理由の一つが「電源」です。一般家庭で使えるのは100Vまでですが、鉄の加工では200Vの電源が必要なことが多いんです。

でも、「アイアンプラネット ベースオブ津軽」では、100Vでも使える機材を揃えていて、初めての方でも安全に溶接を体験できます。

—なるほど!確かに溶接はハードルが高そうですが、これなら安心ですね。

長谷川社長:
昔は私たちの暮らしの中に鉄製品がたくさんありましたが、今はプラスチックなど「軽くて手軽」なものが主流ですよね。でも、「鉄」には独特の“重み”や“本物感”がある。そういった魅力を、実際に触れて感じてもらいたいと思っています。

—確かに最近は“便利だけど味気ない”製品が多い気がします。

長谷川社長:
だからこそ、鉄工所の知識や技術、設備を活かして「鉄ってかっこいい」と感じてもらえる場を作りたかったんです。もちろん、お子さんでも安全に楽しめるように工夫しています。

「アイアンプラネット ベースオブ津軽」は、そんな思いから生まれた体験施設なんです。

—溶接体験は、長谷川鉄工の社員さんが教えてくれるんですか?

長谷川社長:
はい。社員が丁寧にサポートします。実はこの施設には、鉄工所で働く人たちの“セカンドステージ”という意味も込められています。工場では重量物を扱うため、年齢を重ねると体力的に厳しくなることもあります。でも、溶接体験なら身体への負担も少ない。ベテランの技術者たちが新たな活躍の場を持てるんです。

—素敵な考えですね!社員さんたちの反応はいかがでしたか?

長谷川社長:
最初はあまり乗り気ではなかったんです。「忙しい中でやる意味があるのか?」という声もありました。でも、実際にお客様に教えてみると、とても喜ばれて。その反応を直接感じることで、社員にもやりがいが生まれてきました。普段はエンドユーザーと接することがないので、貴重な経験になっているようです。

実際に溶接体験してみた!

—それでは、実際に体験させていただきます!よろしくお願いします!

専用のつなぎに着替えて体験開始!

体験メニューはなんと全20種類!今回は初心者でも手軽に楽しめる「サインプレートA」に挑戦します。

サインプレートA(5,500円)

お香立て(5,500円)

アイアン鍋敷き(4,400円)

蚊取り線香ホルダー(4,400円)

トレーA(6,600円)

スツールA(大:8,800円)、(小:6,600円)

まずは、プレートに入れるアルファベットとマークを選びます。今回は「AOMORI」と「青森県のマーク」で作ってみることに!

職人さんがお手本を見せてくれて、体験スタートです。

高温の光を直接目で見ると危険なので、お面を通して作業を確認します。

なんかシュールな姿に

カラフルなラインナップ

それでは、さっそく体験してみましょう。最初は青森県のマークを切り出します。下書きされた図案に沿って、プラズマカッター(高温の電気火花で金属を切断する機械)で形を抜いていきます。

マークに沿って切るのは難しいですが、切った後に職人さんが丁寧にバリ取り(ふちの研磨)をしてくれるので、初心者でも安心!

青森県!

選んだアルファベットとマークを専用台に並べて、いよいよ溶接です。

慎重に並べます

選んだ文字を底板に溶接します

そして…ついに完成!初めてにしては、なかなかいい出来では!?

仕上げにラッカースプレーを塗布して、乾燥後に受け取りに行くことにしました。(※その日に持ち帰って自分で市販のスプレーで仕上げることもできます)

今回は入門編でしたが、次回はもう少し難易度の高い作品にも挑戦してみたいです!

上達すれば、こんな立体物もつくれるようになるかも!

今後の展望は?

—本日は本当に貴重な体験をありがとうございました!「アイアンプラネット ベースオブ津軽」のこれからについてもお聞かせください。

長谷川社長:
体験に使用する材料には廃材も活用していて、いわば「アップサイクル」にも取り組んでいます。今後は異業種とのコラボレーションもどんどん進めていきたいです。

例えば、五所川原駅の待合室にある「電車の運転席コーナー」も、JR東日本さんとのコラボで当社が製作したんです。線路メンテナンスで出る鉄くずを体験材料に使うような企画もできれば、面白いストーリーになりますよね。

—青森らしさを活かした体験ができるのは素晴らしいですね!

長谷川社長:
企業とのコラボだけでなく、弘前工業高校の生徒を対象に「鉄製品アイデアコンテスト」も実施しました。生徒と職人との交流、そしてユニークなアイデアの数々…。たとえば「お母さんの悩みを解決したい」という想いから生まれた提案など、私たちでは思いつかない発想がたくさんありました。

これからも、いろいろな人や場所とつながりながら、新しい鉄の魅力を発信していきたいですね。

まとめ

季節や天候に左右されず、気軽に本格的な溶接体験ができる「アイアンプラネット ベースオブ津軽」。
みなさんもぜひ、遊びに行ってみてください!

by くどお

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