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【糸島・前原】「teppen ~ヒンメリと羊毛の店~」のワークショップでフィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」作りを体験!

meets糸島

フィンランド発祥の伝統装飾「ヒンメリ」。
麦を使って作られた美しい幾何学模様は、太陽や自然への感謝、そして豊穣の祈りを象徴しています。

幸せを呼ぶ「ヒンメリ」はインテリアとしても人気が出てきているそうです。
繊細で美しい影や静かにゆらゆらと回る姿には、不思議な魅力が詰まっています。

今回は、「teppen ~ヒンメリと羊毛の店~」さんのワークショップに参加してきました。

回る姿も繊細な影も美しい“光のモビール”ヒンメリの魅力

teppen ~ヒンメリと羊毛の店~

「teppen ~ヒンメリと羊毛の店~」(以下、teppen)さんは、ワークショップの開催やマルシェへの出店を通じて、ヒンメリの魅力を発信しています。

今回のワークショップは、以前ご紹介した「暮らし工藝舎(くらしこうげいしゃ)」さんで開催されました。ワークショップは他の場所で開催されることもあります。

こちらでの開催は今回で3回目だそうです。

ヒンメリとは?

ヒンメリをこよなく愛する「teppen」さんの店主、早﨑 桃(はやさき もも)さんにお話を伺いました。

ヒンメリは麦わら素材を使ったモビールで、フィンランドで古くから親しまれていたそうです。

その名前はスウェーデン語で「天(Himmel)」を意味し、別名“光のモビール”とも呼ばれています。

規則的な立体多面体の幾何学模様が特徴的で、語源の意味合いからも「小さな宇宙」と表現されることもあります。

1150年ごろから、冬至を祝うお祭りで飾られていたというヒンメリ。

北欧の冬は日が短く、冬至からだんだん日が長くなっていきます。

フィンランドの人々は太陽の光を待ち望んでヒンメリを作り、太陽や自然への感謝、豊穣の祈りを込めて飾っていました。

12本の麦わらに糸を通した正八面体が基本の形で、その組み合わせ方で様々なヒンメリを作ることができます。

ヒンメリは、上部の角錐から良い気を取り込み、下部の角錐から放出すると言われており、くるくるヒンメリが回るとそこに幸せが降り注ぐそうです。

ワークショップ体験

「teppen」さんのワークショップは、下記の3つのコースの中から好きなものを選び、マンツーマンで教わることができます。

所要時間は1時間から1時間30分ほどです。

作る材料は麦かストローを選べます。

・基本の八面体 2000円(★)

・しずく型 2000円(★★)

・五芒星に正八面体 2500円(★★★)

(星の数は難易度を示していますので、初心者の方は★1つをお勧めします)

お友達同士のお申込みも大歓迎だそうです。ワイワイ作るのも楽しそうですね!

ワークショップは不定期で開催されています。

ご予約は「teppen」さんのインスタグラム、もしくは「暮らし工藝舎」さんのインスタグラムへDMにてお申し込みください。

「暮らし工藝舎」さんの店頭でのお申し込みも可能です。

「暮らし工藝舎」さんでは、別途550円でティーセットを付けることができます

事前申し込みの際に、「ティーセット付きでお願いします。」とお伝えください。

作成後、ちょっと一息つきたい方におすすめです。

筆者はもちろんティーセット付きにしました♡

●ティーセット 550円(税込)
※ワークショップの料金とは別途となります。

筆者がいただいたのは、温かいほうじ茶とチョコマフィン。

作り終えた達成感に包まれながら、いただくスイーツは格別です!

実際に作ってみた

ヒンメリ作り初挑戦の筆者が選んだのは、★1つの「基本の正八面体」コース。

材料は麦を選択。今回使用した麦は栃木県産(Forest Chimney)とのこと。

「teppen」さんは麦の持ち込みも歓迎しているそうです。

「使っていない麦わらが家にあるよ」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご検討ください!

このコースでは、小さいヒンメリと大きいヒンメリを1つずつ作り、組み合わせていきます。

まずは小さいヒンメリから!

糸を程良い長さに切り、短いほうの針に通します。

使う麦の長さに合わせて、針の長さを選ぶと作りやすいのだそうです。ぬいぐるみ針やビーズ針などがおすすめです。

糸はほとんど節の中に隠れてしまいますが、せっかくなので好きな色を、と思い淡いラベンダー色をチョイス。

短い麦わらを3本とり、節に針を通してつなぎ、三角形を作ります。

この時、糸端を7センチほど残した場所に寄せてから三角形にするのがポイントです。

三角形ができたら固結びを2回します。

さらに麦わらを2本通し、新しい三角形を作ります。

先ほどの三角形の中をくぐらせて引き締めます。

これを繰り返し、5つの三角形ができたら、最後の1本を糸に通し、最初に残していた7センチほどの糸端と固結びをします。

この最後の工程で、平面だったものが立体になりました!

「わぁ!なるほど、こうなるのか。」と驚き、ワクワクしました。

大きいヒンメリも同様に作っていきます。

ヒンメリの作り方は1通りではなくて、いろんな作り方があるのだそうです。

早﨑さんは、「平面から立体になる瞬間のワクワクを体験してほしい!」という思いから、上記の作り方でワークショップを行っているとのことでした。

小さいヒンメリと大きいヒンメリができたら、組み合わせを考えます。

上下に並べるもよし、中に入れるもよし!

飾りたい場所をイメージして配置を考えるのがおすすめです。

中に入れる場合は、大きいヒンメリを閉じる前に小さいヒンメリを中に入れておきます。

最後に羊毛フェルトのボールやドライフラワー、麦でできたタッセルなどで飾り付けたら完成です!

こちらのかわいいフェルトボールやタッセルは、早﨑さんの手作りなのだそう。

季節によって飾りを変えてアレンジを楽しむのもおすすめです。

こちらが完成したヒンメリです!

白いフェルトボールと、水色のドライフラワーでさわやかに仕上げました。

ヒンメリの仲間

ヒンメリに似た装飾品は他の国々にも存在しているそうです。

〈エストニアのクローン(語源はクラウン)〉

〈リトアニアのソダス(庭)〉

ソダスはヒンメリに鳥や星などの装飾が付いており、幾何学模様だけでなく有機物があることが大きな特徴なんだそう。

〈ラトビアのプズリス(パズル)〉

こちらは、羽や毛糸が付いていました。

〈ウクライナやベラルーシのパブーク(スパイダー)〉

モシャモシャした装飾がついているそうです。

同じヨーロッパでもそれぞれ違って面白いですね!

それぞれが独自の特徴を持っていますが、どれも共通してお祝いや幸せを願うために作られているとのことです。

ちなみにですが、「teppen」さんではヒンメリとソダスを制作、販売されています。

早﨑さんの思い

早﨑さんはヒンメリを作り始めて7年目。

カラーストローを使った“新しいヒンメリ”の制作も楽しみつつ、最近は麦を使ったシンプルなヒンメリの良さを再認識しているそうです。

麦は経年変化で色が変わり、つやつやになるとのこと。変化も楽しみの1つですね。

「ヒンメリの歴史や背景を調べてみると興味深くて面白い」と語る早﨑さん。

ヒンメリが持つ太陽の光や自然に感謝したり豊かな実りを祈ったりという思いは、農業が盛んで豊かな自然に囲まれている糸島に通ずるものがあるのでは、との気持ちから、その魅力を文化的に広めたいと話していました。

ここ数年、日本ではヒンメリの人気が高まっているのだとか。

音もなく静かに回る様子に「無」の間が生まれ、盆栽やお茶、日本庭園など「和の心」と通じるからではないか、との説に早﨑さんは共感しているそうです。

おわりに

現在「teppen」さんは、子供向けのワークショップを計画中。

夏頃に「暮らし工藝舎」さんで開催予定とのこと。

気になる方はインスタグラムで最新情報をチェックしてみてください!

今回は、ヒンメリのワークショップに参加してきました。

皆さんも、自分だけのヒンメリを作って、日常に取り入れてみませんか?

ヒンメリの優雅な回転とともに、心静かなひとときをお楽しみください。

INFORMATION

店名:

teppen ~ヒンメリと羊毛の店~

住所:

〒819-1116
福岡県糸島市前原中央3丁目18-18 1F
※今回の開催地「暮らし工藝舎」の住所

Web:

https://www.instagram.com/teppen_room/

一人当たりの予算:

¥2000~

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※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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