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絶景スポット巡りならここ! 日本海を眼下に臨む「余部橋梁」や展望施設「空の駅」、滝や棚田、夕日スポットまで 山陰本線「餘部」周辺の見どころ(兵庫県) 

鉄道チャンネル

香美町、余部橋梁(写真:山陰海岸ジオパーク推進協議会)

餘部(あまるべ)駅は、兵庫県美方郡にある山陰本線の停車駅です。「余部(あまるべ)橋梁」は絶景スポットとして有名で、その真下にある「道の駅あまるべ」や展望施設「空の駅」、地上と空の駅をつなぐ全面ガラス張りのエレベーター「余部クリスタルタワー」も人気の観光スポットです。夕日を見るなら、日本の夕陽百選のひとつ「余部埼灯台」へ。足を伸ばせば日本の滝百選「猿尾滝」や日本の棚田百選「うへ山の棚田」といった見どころもあります。

今回は、兵庫県美方郡にある観光スポットを紹介します。

日本海ビューの撮り鉄スポット 余部橋梁へ

「餘部駅」は、標高40mを超える山の斜面上にある無人駅です。香美町香住区の余部地区にありますが、姫路市にあるJR「余部(よべ)駅」と区別するため、旧仮名遣いの表記となったのだとか。
駅のホームへ降り立った瞬間、絶景の日本海ビューが出迎えてくれます。

日本海ビューの餘部駅(写真:Pixta)

餘部駅と言えば、有名なのが余部橋梁です。1912年(明治45年)に完成して以来、東洋一の規模を誇る鋼トレッスル橋として100年近くにわたって活躍。多くの人に親しまれてきました。2010年に架け替えられた現在の余部橋梁はコンクリート橋ですが、旧橋梁(鉄橋)のうち3本の橋脚を展望施設「空の駅」に再利用しました。旧軌道もアプローチとして残し、レールや枕木の上を歩きながら展望施設へ向かうことができます。

餘部駅ホームの隣にある展望施設「空の駅」(写真:山陰海岸ジオパーク推進協議会)

地上からは、2017年に設置された全面ガラス張りのエレベーター「余部クリスタルタワー」に乗って展望施設「空の駅」へ。かつては険しい坂道を登らなくてはなりませんでしたが、現在は約45秒、あっという間に到着します。鉄橋下が見えるのぞき窓や、日本海を眺めるためのベンチも用意され、パノラマビューを満喫できる環境はばっちり。また、余部クリスタルタワーは日没から21:30まで、ライトアップも行っています。

空の駅へ向かうための「余部クリスタルタワー」(写真:Pixta)

架け替え前から、鉄道ファンに有名な撮影スポットとして知られている余部橋梁。コンクリート製となった現在も「直線で構成されたシンプルな美しさ」と「風景に溶け込む透明感」を継承しつつ、防風壁を備えることで冬季の風による遅延や運休のリスクを軽減。安全面にも配慮しているとのこと。鉄道と余部橋梁、空と海を一度に撮影できるスポットとあって、人気は今なお健在です。

絶景スポットと名高い「余部橋梁」。運が良ければTWILIGHT EXPRESS 瑞風が走ることも(写真:兵庫県)

その眺望に加え、JR西日本の観光列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が通過する場所としても知られています。道の駅のホームページには、運行日ごとの余部橋梁通過予定時刻も掲載されています(2025年3月現在)。時間が合えば、ベストショットが撮れるかもしれませんね。

「道の駅あまるべ」で亀の駅長にいやされる!?

餘部駅の真下に位置するのが「道の駅あまるべ」。通常の道の駅と同様、地元の海産物や野菜、土産物の購入や、地元の特産物が味わえるレストランがあるほか、余部鉄橋のジオラマや余部鉄橋の建築に関する歴史の紹介、鉄橋鋼材の展示も行われています。土産物コーナーには、旧余部鉄橋のポストカードなどオリジナルグッズも取り揃えています。

道の駅あまるべ(写真:兵庫県)

営業時間  9:00~18:00
定休日 なし

余部橋梁下は公園として整備されています。そこにいる隠れた人気者が、ケヅメリクガメのそらちゃん! 2018年8月7日、空の駅・駅長に就任しました。1日2回の見回りタイムには、ひたなぼっこの合間に(?)子どもたちと触れ合い「接客」もしてくれます。余部クリスタルタワー乗り口前の公園には「そらちゃんのお家」があり、家でくつろぐ姿も見ることができるかもしれません。
1時間おきにかめさんの歌が流れる「そらちゃん時計」も要チェック。また、道の駅あまるべでは、ぬいぐるみやキーホルダーなどのそらちゃんグッズを販売しています。

空の駅 駅長そらちゃん(写真:Pixta)

海辺の夕日スポットをはじめ足を伸ばせば〇〇百選が勢揃い

余部橋梁から約5km、香住区の西の端にある「余部埼灯台」は、海抜(海面から光源までの高さ)284mと、日本一高い場所にあります。日本海を一望し、晴れた日には遠くに丹後半島が見渡せることも。日本の夕陽百選にも選ばれている絶景スポットです。

余部埼灯台(御崎灯台)(写真:Pixta)

海辺から離れて南下すると、全国の滝百選に認定された名勝「猿尾滝(さるおだき)」があります。上下二段に分かれた滝で、下段の滝の形が猿の尾に似ていることからこの名が付いたそうです。
上段の滝(雄滝)は落差39m、岩肌を流れ落ちる水の荒々しさは迫力満点! 一方、下段の滝(雌滝)は落差21mで岩の割れ目を滑るように水が流れ落ち、全く異なる印象です。また、上段の滝の中ほどにある岩が観音様・仏様・マリア像・岩ザル・3人のマリア像が見えると言われ、パワースポットとしても知られています。天気が良ければ、14時頃に虹が現れることも。マイナスイオンを浴びてリフレッシュしましょう。
(※2025年5月~6月頃、遊歩道改修工事が予定されています。期間中は滝つぼまで行くことができないため、お出かけの際はご注意を)

秋の猿尾滝(写真:山陰海岸ジオパーク推進協議会)

餘部駅の周辺は田園風景が広がるのどかな町並みとなっています。なかでも思わずカメラを構えたくなるような絶景が、日本の棚田百選のひとつ「うへ山(うえやま)の棚田」。斜面に等高線状にカーブを描く昔ながらの棚田が見られます。
特に美しいのが、毎年5月頃の田植えシーズン。田んぼに水が張られ、水面に映り込む青い空や、太陽の光を反射する様子は「美しい」の一言! 幻想的な田園風景を楽しめます。田植え時期が過ぎてからは、青々とした稲が育つ様子を、収穫時期は黄金色の稲穂を楽しめます。

うへ山の棚田(写真:Pixta)

餘部駅周辺には、このほかにも絶景スポットがたくさんあります。あなたも山陰本線で、カメラを片手に出かけてみてはいかがでしょうか。

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