【大磯町】谷戸川渓谷をきれいにする会 植樹で「山再生」へ 国府小児童らと実施
不法投棄や倒竹により汚染された谷戸川の清掃などを続けてきた「谷戸川渓谷をきれいにする会」が11月7日、国府小学校5年生の児童と共に植樹活動を行った。同会の南雲朋美さんは、「8年活動を続けてきて、今ではごみが捨てられることはほとんどない。今後は新しいフェーズとして、山を元気にする活動にシフトしていきたい」と話す。
谷戸川渓谷をきれいにする会は、2016年11月に発足。大磯の生沢駐在所から、自動車1台がやっと通れる山間道を黒岩方面に進み、人家が途切れた先にある沢の周辺を活動場所としている。当初は自動車のドアやタイヤ、小型バイクなどの不法投棄物が散乱し、朽木や倒竹が積み重なり沢床に降りることもままならなかったが、清掃を続けることで澄んだ水の流れを間近で楽しめるようになった。
今回の植樹体験は3回に分けて実施。同会は谷戸川の気候風土に応じて育つ植物「潜在自然植生」を調査し、ケヤキやイロハモミジ、スダジイ、シロダモなどの広葉樹を植えた。苗は進和学園から寄贈されたもので、30〜50年で40メートルほどに育つという。
児童らは当日、乱立する竹の切り出しを行った後、苗木の植樹を体験。南雲さんは「植樹すると、自分が植えた木がどのくらい育ったか気になるもの。地元の子どもたちが、自分たちが暮らす町の身近な自然に目を向けるきっかけになればうれしい」と話していた。
谷戸川渓谷をきれいにする会は月2回ほど活動中。詳細は同会HP。