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【横浜市神奈川区】六角橋在住 山室さん 戦時下資料を提供 都市発展記念館で9月28日まで展示

タウンニュース

市民生活を記録した貴重な資料が並ぶ

神奈川区六角橋在住の山室宗作さんが所有する戦時下の資料約30点が、9月28日(日)まで横浜都市発展記念館=中区=で開催中の特別展「戦後80年戦争の記憶戦中・戦後を生きた横浜の人びと」で展示されている。

山室家は橘樹郡六角橋村(現在の神奈川区)の名主・戸長を務めた地元の名家。自宅には横浜市の協力で整理された膨大な歴史資料が保管されている。

中でも連合町内会長などを務めた先々代当主の山室周作氏が残した資料は、配給や金属供出、空襲への対処といった、戦時下の市民生活を克明に伝える。横浜大空襲で周辺地域が大きな被害を受ける中、山室家は焼失を免れ、貴重な資料が現代に残った。

今回の特別展は戦後80年に合わせて企画され、「市民生活が分かる意義深い資料」と同館からの貸し出し依頼を山室さんが快諾。戦時国債の購入や戦没者遺族の援護を呼びかけるポスター、隣組の回報など約30点の資料が展示の冒頭を飾る。

あるポスターの裏には、隣組員の年齢別一覧や配給の割り当て表、出征兵士の一覧などの情報が手書きで残されおり、戦時下で町内会長がいかに地域の事務を担っていたのかが分かる資料となっている。

また、戦争末期に本土決戦に備え結成された「国民義勇隊」の役員名簿も展示。当時60歳だった周作氏をはじめ、40〜50代の地域の人々が男女を問わず編成されており、本土決戦が現実となっていた場合、地域住民が戦闘員として参加を余儀なくされたであろうことが推察される。

実際に六角橋の町内会でも見学会が開かれ、資料を提供した宗作さんは「あと10年も経つと当時の記憶を語れる方がいなくなってしまう中で、展示を通じて戦争の悲惨さやむごさを実感していただければ」と話す。

特別展ではこの他、空襲被害の実相や占領期における子どもたちの戦争被害などにも焦点が当てられている。観覧料は一般800円で、毎週土曜日はは小・中・高校、大学生無料。問い合わせは同館【電話】045・663・2424。

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