【リアル給与明細】建設業の男性。妻子がいます。今の給料で家を買えるでしょうか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【21歳 足場工事作業員】
【リアル給与明細】21歳、足場工事作業員の場合
プロフィール
21歳、男性
建設業の足場工事作業員
▼現状
仕事内容は、足場工事作業。
労働時間は月173時間、残業は11時間45分程度。
ボーナスは60万円程度。
【相談内容】妻と子どもがひとりいます。マイホームを持ちたいと考えていますが、今の収入で購入しても大丈夫でしょうか?
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、マイホーム購入についてお悩みなのですね。
ではまず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約395万円になります。
一方、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の建設従事者の平均年収は約322万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は平均よりも高い水準と言えそうです。
今の収入でマイホームを購入できる?慎重に判断するためのポイント
質問者さんは、今の収入でマイホームを購入できるか心配なのですね。
マイホームは大きな買い物になるので、心配される気持ちはよくわかります。
以下のポイントを確認しながら、家計に無理が出ないかどうかを判断してみましょう。
①住宅ローンの借入限度額を確認する
現在の収入でどのくらいの住宅ローンを借りられるのかを確認してみましょう。
一般的に、年収の5〜6倍程度が借入の目安といわれています。
年収395万円の場合、2,000万円〜2,400万円程度の住宅ローンが借りられると考えて良いでしょう。
②返済負担率を考慮する
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のこと。
この割合が25%〜35%以内に収まるのが理想とされています。
年収395万円の場合、年間の返済額は100万円〜140万円が目安となり、月々の返済額は約8万円〜12万円です。
これを超えると、生活費や教育費などのほかの支出に影響が出やすくなります。
③手元に残す資金を確保する
頭金を支払ったあとも、手元に生活資金や緊急時の資金を残しておくことが大切です。
マイホーム購入後に家の維持費や子どもの教育費などの支出が増えることを考慮して、無理のない頭金や月々の返済額を設定しましょう。
④将来の収入見込みを考慮する
現在の収入だけでなく、将来的に昇給や収入アップの見込みがあるかどうかも重要です。
将来の安定性を考慮しながら、長期的な支払い計画を立ててみてくださいね。
まとめ
・マイホームを購入は「借入額」「返済負担率」「手元の資金確保」「将来の収入見込み」をシミュレーションして検討しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。