<アクア・トトぎふ>日本淡水魚がテーマの企画展を開催 在来のタナゴ全16種類が集結【岐阜県各務原市】
岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」は2月14日から4月13日までの期間、企画展『Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~』を開催します。
在来のタナゴ全16種類をはじめ、希少な淡水魚・汽水魚の展示が行われます。
在来のタナゴの仲間を展示
タナゴの仲間は、環境省のレッドリストで16種類のうち13種類が絶滅危惧種になっています。そのうち8種類は絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)と評価されています。
企画展『Save the 淡水魚 ~未来へつなぐ水辺の宝~』では、東海地方のタナゴを幅2.7メートルの大型水槽で展示するほか、東北から九州地方まで、各地に生息するタナゴの展示も行われます。
今回の展示は、タナゴの保全活動に取り組んでいる各地の水族館の協力により実現したそうです。
希少な淡水・汽水魚の飼育展示
タナゴ類のほか、高知県土佐湾や宮崎県沿岸に生息するアカメ、世界で唯一、埼玉県熊谷市に生息するムサシトミヨ、琉球列島のみに分布するヒョウモンドジョウなど、さまざまな場所でくらす汽水・淡水魚をが展示されます。
また、「アクア・トト ぎふ」では、国が進める保護増殖事業のうちイタセンパラの生息域外保全を担っています。今回の企画展ではイタセンパラの展示も行われるほか、同館で繁殖・維持している種を解説します。
なお、同館は2024年、水辺の清掃活動を開始。木曾川を中心に学生や民間企業とも協同して活動を行っているとのことです。
ネイチャーポジティブへ向かう世界
環境省の最新レッドリスト(2020年公表)では、約400種の汽水・淡水魚のうち169種を絶滅のおそれのある種(絶滅危惧種)としています。
「アクア・トト ぎふ」は今回の企画展にあたり、「自然を回復させるために、その絶滅を防ぎ、生態系が豊かになるような経済活動へ切り替えていく『ネイチャーポジティブ」』という国際的な目標に向かって世界が動きはじめています」とコメントしています。
※2025年2月10日時点の情報です
(サカナト編集部)