「ウクライナは拒否しますよ」トランプとプーチンによる和平交渉の行方はどうなる?
2月17日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、米ロ首脳の和平交渉について意見を交わした。
ベトナム戦争みたいになりますよ
寺島アナ「アメリカのルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相は15日に電話で会談し、ロシアのウクライナ侵略をめぐり、アメリカとロシアの首脳が合意した停戦交渉について協議しました。ロシア側によりますと、アメリカとロシアの外務大臣会談はアメリカ側の要請で行われ、首脳会談に向けて継続的に接触することで合意しました。また、ブルームバーグ通信は15日、複数の関係者の話として、アメリカとロシアの高官が週内にサウジアラビアで会談すると伝えました。早ければ今月末にも。米ロ首脳会談を開くため、地ならしを行うと言います。米ロ首脳会談に向けたこの動きを、上念さんはどうご覧になりますか」
上念「これは問題があると思います。米ロ首脳会談でウクライナの頭越しに平和を結ぶと大変なことになります。仮に和平が成立したとしましょう。ウクライナはどうすると思います?拒否しますよ、間違いなく」
寺島「そうでしょうね」
上念「それで何が始まるかというと、徹底したゲリラ戦。多分、10年でも20年でも戦うと思いますよ。ベトナム戦争みたいになりますよ。トランプさんは戦争をやめさせたいんでしょ。こんなことをやったら戦争をやめられるわけないじゃないですか。ウクライナが納得するような形で和平を結ばなければダメなんですよ。
日本の外務大臣の岩屋さんがミュンヘン安全保障会議で、いいことを言っています。ウクライナ抜きの和平なんて考えられないと、ウクライナが負けるような形の平和はダメだってはっきり言いましたよね。あれは大事なことです」