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埼玉県「入間市」のおすすめ散歩スポット5選! 異国感と穏やかな自然をいいとこ取りする街を歩いてみた

LIFE

都心から電車で45分。西武池袋線の「入間市駅」は南口から見える新緑がまぶしく、北口には奥武蔵から秩父方面の山々を背景に、住居や街並みを見渡せます。

埼玉県南部に位置する入間市の人口は約14万7,000人(2025年現在)。緑豊かな公園や茶畑、ショッピング施設が混在し、ファミリー層からシニアまで幅広い世代が暮らしています。

今回は、入間市在住の私が入間市のおすすめ散歩スポットをご紹介します! 食事や自然を楽しみながら半日街歩きコースを歩きました。

入間市駅南口から散歩スタート

取材は5月中旬。入間駅の改札を出ると駅ビルと直結し、すぐにショッピングができます。駅前はマンションやアパートなどが立ち並び、コンビニや飲食店が点在、交番や銀行など生活インフラには困らない環境です。

入間市駅南口ロータリー

今回は入間市駅からジョンソンタウンを目指して歩き始め、カフェやお茶屋、商店街や映画館など、古さと新しさが交差する街を巡ります。最後は川沿いでひと息しましょう。

ポイントは
・異国感たっぷりなジョンソンタウン
・緑多き街並みや川沿い
・狭山茶が味わえる茶園へ
・ゆるやかな坂道が運動不足を解消

では、早速歩きますよ〜!

歩きやすい歩道橋

駅の南口から集合住宅に続く歩道橋へ。鳥のさえずりとともに、静かな空気と適度なにぎわいを感じます。

向陽橋から見える風景

ゆるやかな坂道、学生たちの学び舎に活気ある風景

歩道橋から木々が生い茂るゆるやかな坂道が続き、歩く楽しみを体感できます。入間市はこうした坂道が多くあり、上から見える景色がとても気持ちいいです。

私が子どもの頃に聞いた祖父の話では、昔は「坂が多くて水をくむのが大変だから、嫁に行かせられない」と言われた時代もあったのだとか。今は水道が整っているので心配無用ですね。

入間市のキャラクター「いるティー」デザインのマンホール

歩き出してすぐに見かけたのは、学生たちの姿。入間市駅周辺の豊岡地区には、小中学校や高校があり、登下校や部活の時間帯には学生たちの元気な声が聞こえ、静かな街並みに活気を感じられます。

取材中は、ランドセルを背負った小学生たちとすれ違い、横断歩道で子どもたちを見送る先生や、地域のボランティアの方が旗を持って交通安全を促していました。

徐々に平坦な道に

さらにジョンソンタウンを目指して直進していくと、水道局・私立図書館など生活に欠かせない施設がまとまっていて、暮らしの場として安心感があります。

入間市のおすすめ散歩スポット(1)埼玉県営「彩の森入間公園」

入間市駅から歩いて15分。右手のジョンソンタウン、左手の市街地に隣接する彩の森入間公園は、1973(昭和48)年に米軍から返還された基地跡地です。防災施設が整備された公園としても開設しています。

1998年に開園した「彩の森入間公園」

日頃は市民の憩いの場として活用され、定期的にイベントを開催。予約制の食材付きBBQガーデンも運営しています。

私が歩く時間帯は、だいたい平日の午後3時過ぎ。隣の中学校から聞こえる吹奏楽部の演奏を聞いて、気が向いた日にウォーキングをしています。

彩の森入間公園では、日差しの中を散歩やジョギングする人が多い

名称:埼玉県営 彩の森入間公園
住所:埼玉県入間市向陽台2丁目内
駐車場:無料(6:00~19:00)

入間市のおすすめ散歩スポット(2)ジョンソンタウン 貝殻喫茶室

彩の森公園を抜けて、住宅街の中に突如現れるジョンソンタウン。かつて米軍の住宅地だったエリアを再生し、アメリカンな雰囲気をそのままに、カフェや雑貨店、カルチャー教室が点在しています。

遠方からも観光客が遊びに来る

今回は、海のない埼玉県にとって貴重な海を感じるカフェ「貝殻喫茶室」でランチをすることに。ブルーで統一された店内は、一人でも行きたい隠れ家のようなカフェです。

ハンバーグ定食をいただきました

注文すると、厨房からパンパンとハンバーグを作っている音が。一気におなかが空いてきました。ハンバーグは上州牛と入間ポークの合い挽き、ふんわり丸くきれいに焼き上がり、赤ワインソースが濃厚です。

ちょっと寂しげな海辺の小屋がテーマ

今回は特別に店主の藤巻ご夫妻に話を伺いました。

「お店をオープンして6年目になります。ジョンソンタウンにはお子さん連れの方や、ご高齢の方もお茶をしにいらして、皆さんどこか幸せそうな雰囲気をまとっているように感じます」と話してくれました。

スカイアンブレラでますますかわいいお店に

※ジョンソンタウンは私有地かつ住宅地です。敷地内での写真や動画の自由な撮影は禁止されているため、ルールを守ってお過ごしください。

名称:ジョンソンタウン内 貝殻喫茶室
住所:埼玉県入間市東町1-6-1
駐車場:コインパーキング完備
営業時間:8:00~18:30
定休日:毎週木曜日、月2回不定休

入間市のおすすめ散歩スポット(3)増田園本店

ジョンソンタウンでおしゃれなランチを楽しみ、おなかいっぱいに。ここからは、さきほど歩いてきた道の一本隣の通りを歩きます。

入間市役所方面へ進み、市役所を通り過ぎると徐々にゆるやかなに下り坂になります。そこで右手に見えるのは入間市の老舗茶舗「増田園本店」です。

「狭山茶コーラ」などユニークな商品を開発する「増田園本店」

5月といえば茶摘みの季節。入間市といえば狭山茶! 日本三代銘茶の話題は外せません。

店内には新茶を買いにお客さんがひっきりなしに訪れていました。こちらでは、試飲・試食で新茶とオリジナルの狭山茶羊かんを出してくださいます。

私も時々お店を訪れるのですが、こうしたひとときが住民にとっての楽しみでもあります。

新茶は上品なお出汁みたい

代表の増田恒二さんが増田園について語ってくださいました。

「昔からお茶の製造販売や季節の野菜を続け、現在は創業100年を超えました。増田園の特徴は“狭山火入れ”です。高い温度の火入れにより、香ばしさと独特の香りやコクがあります。ぜひ味わってみてください」(増田さん)

増田園のお茶は春と秋に2度摘採

入間市は狭山茶生産量が1位。火入れが強いということは、お茶の葉が痛みにくく、日持ちするということ。伝統の銘茶を飲めば、心も身体もスッキリします。

名称:増田園本店
住所:埼玉県入間市豊岡1-12-20
営業時間:8:30〜20:00
休日:無休

入間市のおすすめ散歩スポット(4)愛宕神社

増田園で新茶のお土産を手に入れたら、次はすぐ左手に愛宕神社が見えてきました。静かな境内で少し足を止めて深呼吸します。

お正月には初詣で長蛇の列ができる愛宕神社

創建年は不明ですが、1000年以上にわたり地域の産土神として祀られています。せっかくなので、地元の神様に街歩きをしている報告をしながら手を合わせました。

一方、南朝の新田義興公の首が社前に埋められているという衝撃的な歴史もあります。

商店街にまで長く続く参道

歴史的な背景にちょっと怖さも感じる愛宕神社ですが、毎年4月下旬には春季例大祭で「愛宕のおとうろうまつり」を開催。大のぼりを上げて、山車や屋台がいくつも並び、大勢の地域住民でにぎわいを見せます。今年も盛大に太鼓の音が鳴りました。

名称:愛宕神社
住所:埼玉県入間市豊岡3-7-32

入間市のおすすめ散歩スポット(5)霞川

愛宕神社でお参りを終え、鳥居を抜けて大通りに出ました。おとうろうまつりのメイン通りになる商店街から、入間市駅方面に延びる道の交差点には映画館や商業施設があります。

都会的な雰囲気の入間市中心部

ここからまた一段と坂を下り、道なりに歩いていくと街歩きのクライマックス「霞川」が見えてきます。昔、有名な漫画家が野宿したという噂の豊高橋を渡ります。

橋を渡りながら景色を眺めると、とても気持ちがいいのですが、現在は工事中のため、以前撮影した桜の季節の画像を用意しました。

豊高橋から見える霞川の河原

「入間市の原風景とは?」と聞かれたら、私は子どもの頃からよく見ていたこの光景が思い浮かびます。先ほど見た映画館やデパート、近代的な建物と自然がうまく融合された景色がいい調和を生んでいます。

川には鯉が泳ぎ、カモの親子や白鷺やカワセミが飛んでくる、とてものどかな場所。毎年桜を見る時には「天国みたいだなぁ…」なんて思いながら、ゆったりと桜を楽しみます。

美しい水辺

入間市に住む私は、わざわざ霞川以外のお花見スポットに出かけることはほぼありません。霞川の桜だけで、十分に心が満たされ「入間市に暮らしていてよかった」と思える瞬間を過ごせるからです。

また、桜だけでなく川沿いには一年を通していろいろな花や植物が咲き誇ります。春の入間市だけでなく四季折々の風景に触れてみてほしいと思います。

豊高橋から見えるブランコ

最後に歩いた霞川からは徒歩で入間市駅に向かうことができます。のんびり歩いて駅へ向かう帰り道もまた、心を癒やしてくれました。

新緑の中に新霞橋が見える

霞川沿いでの街歩きの途中、川沿いでたくさんよもぎを見つけました。摘んで持ち帰り、よもぎ風呂にしたり薬膳スープを作ったりと、これまでになかった都会田舎の楽しみを再発見!

こんなふうに健康面から見て気づく“住みやすさ”をお届けできるのもうれしいです。

日々の日常にちょっとした幸せを  イラスト:飯塚まりな

名所:霞川
住所:埼玉県入間市高倉1-9周辺

静かな豊かさを感じられるのが入間市の魅力!

「地元民だからこそ、入間市の魅力を伝えられる」と思い、今回の街歩きでは、私が中学生時代に通学路だったコースをご紹介しました。

今から20年以上前、入間市駅周辺は都市開発が進み、商業施設や新しいマンションが次々と建設されました。当時は「もっと都会に近づくのかも」とワクワクしたのを覚えています。

その一方、変わらない風景があり、豊かな自然やゆるやかな坂道のある風景がずっとここに存在します。地域の人の温かさも昔から変わっていないことを、取材中に感じられました。

大きな特徴はなくても、さまざまなものそろっているのが入間市です。
一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

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