知ってた? こんなとこに…お土産自販機【北陸新幹線 新高岡駅】早朝深夜の買い忘れも心配なし!! ご当地ラーメン、カレーにドラえもんも
春かや初夏にかけての富山県は、10mを超える雪の壁がそそり立つ立山黒部アルペンルートに新緑がまぶしい黒部峡谷、砺波のチューリップフェアや長い冬を越えた五箇山の合掌造り集落など、全国各地から多くの客が訪れる観光地としてにぎわいます。
観光の楽しみといえば、景色や名所を見て回り、ご当地グルメを堪能すること。そして、思い出の記念になるお土産ですよね。あれもいい、これもいい…などと、どれにしようか悩みながら財布と相談する時間も楽しみのひとつです。
そんな旅先でのお土産選びですが、「やっぱりアレ買っておけばよかった…」って後悔すること、意外に多くないですか?
時間がなくて買い忘れたり、渡す人の人数を間違えていたり。帰りの電車に乗る前になって、「もうちょっと買ってもよかったかもな~」なんてこともあるはず。
そんなときの心強い味方が、北陸新幹線の新高岡駅にあるお土産の自動販売機です。
待合室のお土産自販機 コンビニ閉店後の深夜も買える!!
JR北陸新幹線 新高岡駅の1階の待合室に設置されているのが、こちらの「高岡土産の自販機」。
中をのぞいてみると、高岡の工芸品や富山名物のかまぼこやラーメン、カレー、そしてドラえもんグッズなどが並んでいます。
高岡市観光協会が2024年9月に設置し、市内で酒や食品の卸売りなどを行っている伊藤商事が管理しています。
「駅構内には土産物を扱うコンビニエンスストアがありますが、24時間営業ではないので、高岡・富山の土産物をいつでも買えるように設置しました。実際、遅い時間に購入している人が多いようです」(伊藤商事)
深夜でも買い忘れの心配なし
そう、新高岡駅には駅が開く6:00から営業するコンビニがあり、お土産もお菓子やラーメン、キーホルダーなどの雑貨や酒類など、各種揃っていますが、店は20:00に閉まっていまします。
というわけで、それ以降、遅めの電車に乗る場合は、お土産が買えません。移動中の荷物をできるだけ減らしたいと「帰りの駅で直前に買おう」ってタイプの人は困っちゃいますよね。
この自販機は、厳選した高岡や富山の名産品を常時20アイテムを販売しています。
一番売れているのは何なのか、気になりませんか。
2024年9月に設置してから7か月間の売れ筋ベスト10を教えてもらいました。お土産選びの参考にしてください。
※有限会社 伊藤商事調べ 2024年9月~2025年3月末 売上数ランキングです
※記事内の商品名・写真・価格等はすべて2025年4月時点のものです
みんなお土産自販機で何買ってる? 売れ筋ランキング
第10位 とろろ昆布
とろろ昆布/650円(税込)
富山県民にとってなじみの深い食材、昆布。富山湾沿岸の港町は江戸時代に北海道や日本海沿岸の港から関西方面へ米などの物資を運んでいた北前船の寄港地になっていたため、北海道からもたらされた昆布が富山の食文化に根付いたと言われています。
10位にランクインしたのは、そんな富山でおなじみの「とろろ昆布」です。
昆布の中央部分を削ったもので、甘味と粘りが強いのが特徴。富山では「白とろろ」として親しまれ、お吸い物やおでん、うどんなど、さまざまな料理に広く使われます。
このほか、昆布の表面を削っておにぎりなどにまぶして食べる「黒とろろ」、にしんを巻いた昆布巻き、昆布を巻いたかまぼこなど、自動販売機のラインナップには富山ならではの昆布グルメが揃っていいます。
第9位 利長くんキューピー
利長くんキューピー/900円(税込)
加賀前田家の2代藩主で、高岡開町の祖とされる前田利長。高岡城の城下町として町が開かれてから400余年、そのまちの土台を築き上げた利長をモチーフにしたキャラクター「利長くん」は市民に広く親しまれています。
そんな利長くんが、アメリカ生まれの人気キャラクター、キューピーとコラボした限定キーホルダーが9位にランクイン。
愛らしいフォルムに、利長くんのトレードマークである甲冑と長い兜をまとった姿はとってもキュートです。
第8位 富山ブラック黒醤油らーめん・白エビ塩らーめん4食セット
麺家いろは 富山ブラック黒醤油らーめん・白エビ塩らーめん4食セット/3200円(税込)
第8位は、富山名物の黒と白のラーメンが各2食ずつ入ったセット商品。
黒のほうは、ご存知、富山のご当地ラーメン「富山ブラック」。
戦後の復興期に肉体労働者がごはんと一緒に“おかず”として食べて、エネルギーと塩分を補ったのが発祥で、塩気の強い醤油ダレと食べごたえがある太麺を楽しめます。
もう一方の“白”のほうは、シロエビを使った塩ラーメン。風味豊かなシロエビのだしを効かせたスープは、甘みたっぷり。富山ブラックの強烈なインパクトとは真逆で、繊細な味わいを楽しむことができます。
白黒の食べ比べが楽しいセットです。
第7位 越中高岡伝承蒲鉾 はべん(白えび)
越中高岡伝承蒲鉾 はべん(白えび)/700円(税込)
「はべん」とは、かまぼこのことを表す富山の方言です。
豊富な種類の魚介がとれる富山では、すりみやかまぼこの生産がさかんです。
そんな富山のめいさんのかまぼこと“富山湾の宝石”とも呼ばれる白エビのすり身が2層になった「はべん 白えび」が第7位。おやつやおつまみとしてもオススメで、パッと開けてそのまま食べられるので、新幹線の中で楽しむ人も少ないないかも?
第6位 パンだ缶
パンだ缶/600円(税込)
第6位は、非常食や保存食としても活用できる「パンだ缶」。
パッケージデザインこそ「パンだ」と「パンダ」をかけたダジャレではありますが、発酵から焼き上げまでを缶の中で行っているため、ふっくらとしたおいしい味わいが特徴。おしゃれな見た目のため、台所のパントリーや収納棚の中にしまっておくのはもちろん、リビングなど、いざという時にすぐに手にとれる場所に置いておけるのも機能的です。
近年は、ついつい後回しにしがちな防災用の備蓄食品をギフトとして贈る人も増えているんだとか。自宅用に、親や友人への贈りものに。お土産以外にも使い勝手がよさそうです。
▼「パンだ缶」について詳しくはこちらの記事も
第5位 タージ・カレー やや辛口
タージ・カレー やや辛口/ 600円(税込)
富山でブラックな食べ物と言うと、真っ先にブラックラーメンを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は地元民に有名なブラックがもうひとつあります。
それが、タージ・マハールの「ブラックカシミールカリー」。
野菜をベースに14種のスパイスで仕上げた本格インド風カレーで、辛さも格別。来店する客の7割が頼むという店の名物で、週に何度も足しげく通う熱狂的なファンもいるご当地カレーです。
自販機で扱っているのは、極辛口の「ブラックカシミールカリー」とやや辛口の「タージ・カレー」の2種類。どちらもスパイスが効いた味わいですが、第5位には辛さをやや抑えた「タージ・カレー」のほうがランクインしました。
第4位 利長くん・家持くんピンバッジセット
利長くん・家持くんピンバッジセット/1200円(税込)
高岡にゆかりのある偉人、大伴家持と前田利長をモチーフにしたキャラクターピンバッジのセットが第4位。
日本最古の歌集『万葉集』を編纂したとされる代表的歌人・大伴家持は、越中国守として高岡に5年間、在任しました。『万葉集』に残された家持の歌473首のうち、220首あまりが越中の豊かな自然や人との交流の中で詠まれたものとされ、高岡は万葉ゆかりの地として知られています。
現在の元号「令和」の典拠が『万葉集』であることから、家持くんが掲げるのも「令和」の文字。それに開町の祖となった前田利長のピンバッジがセットになった、お土産向きのアイテムです。
第3位 昆布巻きかまぼこセット
昆布巻きかまぼこセット/1000円(税込)
おいしい海の幸に恵まれる富山県では古くからかまぼこの生産が盛んで、1世帯あたりのかまぼこ支出額も全国トップクラス。結婚式の引き出物には大きな鯛や鶴の飾りかまぼこをおくることでも知られ、板がない独特の赤巻きかまぼこや昆布を使って巻いた昆布巻きかまぼこなども人気です。
お土産用にもさまざまなかまぼこ製品が作られていますが、数ある中から第3位にランクインしたのが昆布巻きと細かく刻んだ昆布を表面に散りばめた「昆布しぐれ」の2本セットです。
北前船の交易が盛んだった富山ならではの昆布巻きのかまぼこは、そのほうが作りやすく見た目が美しい上においしかったことから独自に進化したと言われています。
価格もお手頃で、お試しに手にとってみるのにもちょうどいいサイズです。
第2位 富山ブラックカレー
富山ブラックカレー/800円(税込)
第2位は、富山のご当地ラーメン「富山ブラック」。…ではなく、そんな富山ブラックの魅力を新たな形で楽しめる「富山ブラックカレー」。
ブラックラーメンの真っ黒いスープに使われる魚醤や豚骨、鶏ガラのスープをベースにカレーに仕立て上げられています。16種類のスパイスを独自に配合し、深いコクとスパイシーさを実現。
辛口ですが口当たりはなめらかで、食べるたびに旨味が広がる1品です。
第1位 ドラえもんぬいぐるみ
ドラえもんぬいぐるみ/3000円(税込)
堂々の第1位は、ドラえもんのぬいぐるみ。
どうして?って思う人もいるかもしれませんが、『ドラえもん』の作者である藤子・F・不二雄先生の出身地が高岡なのです。
市内には直筆の原稿や幼少期の足跡をたどる「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」をはじめ、「ドラえもんの空き地」があるおとぎの森公園、ドラえもんポストやドラえもんトラムなど、『ドラえもん』にちなんだスポットがたくさんあります。
というわけで、お土産にもドラえもんをあしらったグッズやお菓子がたくさんありますが、自販機でもっとも多く購入されているのは座るタイプのぬいぐるみ。子供や孫、自分用のお土産として大人気のようです。
自販機ではドラミちゃんのぬいぐるみも販売しています。