猫を命を脅かす『危険な節約術』4選 ケチったがために起こり得るトラブルとは
1.食べ物の節約
猫を飼っている人の中には、フードやオヤツで節約している人もいるかもしれません。しかし、食べ物を安価にするのは、猫の健康にとって危険な場合があります。
安価なフードやオヤツは、見栄えをよくするための着色料が使われているケースが多いです。この着色料は、猫にとってよくない場合であることも少なくありません。そもそも、猫は人間とは異なる視覚を持っているため、彩りが食欲に直結するわけではないのです。
もちろん、安価なフードすべてが悪いわけではありませんし、短期間与えただけですぐに病気になるわけではありません。しかし、長期的に見たときに、安価なフードよりも高価なフードの方が健康維持できるのは確かでしょう。将来的な医療費の節約にもつながるため、食べ物にはケチらない方が無難といえます。
2.医療費の節約
動物病院は高額なため、節約しようと思う人もいるかもしれません。投薬を減らす、入院させない、検査をさせないといった飼い主さんは少なくないのです。しかしこれは、病気を見つけるのが遅れたり、知らずに病状が悪化してしまうことになりかねません。
もちろん、動物病院で提示された検査や治療をすべて受けることが、猫の幸せに繋がるとは限りません。ときには、猫の負担を考えて断ることも間違いではないでしょう。しかし、猫の健康を守ることは飼い主の義務であり、ケチる場面ではないといえます。
猫の健康を守るためには、若いうちから定期健診を欠かさないことが大切です。気になる症状があれば、迷わずすぐに動物病院に連れて行きましょう。経済的に不安があるならば、ペット保険や貯金を検討してみるといいでしょう。
3.電気代の節約
家計を考えたときに、電気代は重要な項目となることでしょう。しかし、猫のいる家では、むやみに電気代をケチるのは危険です。エアコンや暖房器具などの使用を控えたことで、猫が体調を崩す可能性があるからです。
猫は寒がりといわれますが、夏は熱中症になることもあります。猫は足裏にしか汗腺がないため、人間のように発汗で体温調節することができないためです。また、冬に寒さで体調不良となるケースも後を絶ちません。
猫を飼っている場合は、お留守番中も室温に気を配ることが大切です。暑い時期はエアコンを活用し、室温28度を超えないように心掛けましょう。また、カーテンを閉めることで、効率的に涼しい風をいきわたらせることもできます。出張や旅行で数日家を空けるときは、ケチらずペットホテルなどに預けるようにしてくださいね。
4.ケア用品の節約
意外な盲点として、猫のケア用品があります。ブラシ、爪切り、猫砂など、猫のケア用品はたくさんあります。どれも同じだからとケチってしまうと、猫の体に影響があるかもしれません。
例えば、安価なブラシでは、猫の皮膚にダメージがかかる可能性があります。爪切りやシャンプーも同様。また安価なものは劣化するのも早く、気がついたら刃こぼれをしていて猫を傷つけてしまうということも考えられます。
中でも猫砂は、買い替えの頻度が高いグッズです。安いものにして節約しようと考えるのも無理はありませんが、猫が気に入らなければ排泄を我慢させてしまうことも…。高いか安いかよりも、猫が安心して使っているかどうかを基準に決めるのがおすすめです。
まとめ
猫の飼養は、思っている以上にお金がかかるものです。なるべく費用を抑えたくなるのは、当然と言えるでしょう。しかし、猫の健康に関わるものをケチると、大切な猫に負担をかける可能性があるのです。将来的には健康を損ない、多額の医療費がかかるということも。
猫を飼う上で節約できるものとしては、おもちゃが挙げられます。ついつい市販のおもちゃを買い与えてしまう人もいるかもしれませんが、意外と家にあるもので魅力的なおもちゃを自作できます。
飼い主さんと猫のストレスがかからない程度に、楽しく節約してみてくださいね!