【小國神社・一宮花しょうぶ園】6月下旬まで開催! 華麗なる80種8万本の花しょうぶの競演を堪能 〜神さまの懐に抱かれながら感じる、日本の美〜
小國神社「一宮花しょうぶ園」へ
初夏も見頃の遠江国一宮小國神社
静岡県西部で一宮の神社として1470年の歴史を持つ小國神社は、「癒しの斎庭」と呼ばれるほど大樹の木々に囲まれ、紅葉や桜など季節ごとの草花を見せてくれる神社としても知られています。
秋は多くの観光客であふれるほどの紅葉の名所ですが、青もみじが深緑となる初夏もまた特別な季節です。中でも、境内の一角にあり、この時期しか入れない「一宮花しょうぶ園」は、小國神社唯一の花の園として必見です。
花しょうぶ園が今年も開園
小國神社の「一宮花しょうぶ園」は、昭和53年に境内に自生した花しょうぶを集めて植え直したことに始まります。毎年5月下旬から6月下旬くらいまで、入園料300円で観賞できます。
園内の花しょうぶは約80種8万本、色もそれぞれ、形もそれぞれ、品種の名前もそれぞれ、ぜひ一つ一つに足を止めてご覧くださいね。
品種によって異なる見頃
園内の花しょうぶは、80種の品種によって咲く時期が異なります。最初に咲く早生、2番に咲く中手、最後に咲く晩生と分かれ、次々と競い合うように咲き出す色とりどりの花しょうぶの姿が見られます。そのため見頃が長いのも小國神社の花しょうぶ園の魅力です。
約1カ月の期間中、3種のいずれかが見頃になっているので、3回の時期の観賞を楽しむこともでき、早生や中手を逃してもまだ見られるチャンスはあります!
色とりどりの花しょうぶ
濃い緑の茎と葉の間から鮮やかな色の花びらを広げる花しょうぶ。花の色は、濃い紫、薄紫、白、黄色などがあります。形も先が丸いものから、シャープなものまで、しだれるほどの大きな花びらのものもあれば微風で揺れるほど軽やかなものも、多種多様の花々が咲いています。一列ごと種類が違い、同じような花でも微妙に違いがあるので、違いを見つけながら花々を見るのも面白い観賞ポイントです。
株も販売中
期間中、入口では株分け販売も行っています。園内の花しょうぶを選ぶと、係の人が抜いて持ち帰り用の鉢に移してくれます。5〜6芽ほどついた1株を1000円で購入することができます。
宮川は“青もみじのアーチ”に
この時期小國神社に訪れたら、花しょうぶ園の外の深緑観賞もお忘れなく。新緑から更に緑が色濃く深緑となり、境内東側を流れる宮川は青もみじのアーチになっています。参拝の後は、川のせせらぎを聞きながら宮川沿いを散策してみてくださいね。
そして青もみじを見つけたら、裏も覗いてみてください。薄赤い種が一つ一つの葉の裏に付いているのが今の季節だけ見られます。
花しょうぶ園は入園料300円(小学生以下無料)で、午前9時から午後16時30分まで入園できます。今年の花しょうぶは例年に比べて1週間ほど咲き始めが遅かったため、開園が1週間遅れています。今後の開花状況と閉園情報はホームページでご確認ください(閉園時期は未定)。
鳥の声、カエルの鳴き声、深緑に囲まれ、今だけの癒しのひとときを花しょうぶ園でお過ごしくださいね。東屋でのんびり花しょうぶや周りの草花が風に揺れる景色を見るひとときに癒された筆者でした。
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■遠江国一宮 小國神社 「一宮花しょうぶ園」
住所:周智郡森町一宮3956-1
開園時間:9:00〜16:30
TEL:0538-89-7302