今西園・今西稔さん 山田神社に「巳」寄贈 干支に因んだ石像自作
今年の干支「巳」にちなみ、庭匠今西園=南山田町=の今西稔さん(77)が、山田神社に蛇の石像を寄贈した。石像は神社の入り口に飾られ、参拝客をもてなしている。
今西さんは、神社の世話人をしていたことや、現役で元気に仕事ができることへの感謝を込めて石像作りを開始。「ずっと過ごしてきた地域に何かしらのかたちで貢献できれば」と2019年から毎年、寄贈している。
造園業で道具の使い方は知っていたが、彫刻自体は未経験。試行錯誤を重ねながら、独学で制作を行っているという。作業は仕事の合間や休日に行い、制作期間は約2カ月。約1㎥の石に下絵を描き、少しずつ削って形にしていく。「昨年の辰は架空の生き物なので作るのが難しかった」と話す今西さん。「今年は実在する生き物なので、誰が見ても蛇だと分かるようリアリティにこだわった」と胸を張る。
ご利益発揮?
昨年、仕事中に木から落ち、背骨を折る大けがを負った今西さん。「このままずっと車いすでの生活を覚悟するよう医師に伝えられたが、奇跡的に神経は無傷。今は自分の足で歩けている。ご利益かも」と笑顔で話す。
蛇は、脱皮を繰り返すことから、繁栄の象徴としても知られる。また弁財天の使いとされ、金運上昇の縁起の良い生き物とされる。