【感動】新幹線にカメラを忘れた! 日本の落とし物システムに拍手を送りたい3日間の体験談記録。
「昨日の取材楽しかったな~」と思いながら、リュックを確認していたらカメラがないことに気づいた私。
買ったばかりのミラーレスカメラだ。
えーーーーー!!! どうしよう。
今回は、私がカメラをなくしたことに気が付いてからの3日間についてお伝えする。落とし物や忘れ物をした人の参考になれば幸いだ。
・カメラのような大きいものも意外と紛失に気づかない
カメラがないことに気が付いたのは、自宅で作業をしている時。焦る気持ちを落ち着かせつつ、記憶を辿っていく。
最後に使ったのは、新幹線の中。
その時にしまったつもりだけど、入っていなかった可能性が濃厚だ。
幸いにも、私が降りたのは東京駅で東海道新幹線の終着駅。きっと清掃の人が見つけてくれているだろうと自分に言い聞かせた。
そうじゃなくてもきっと戻ってくるはずだ。
だって、こないだコインロッカーから取り忘れられていた100円玉をお店の人に渡したし、子どもの通学路に落ちていたかわいいポーチも学校に届けたし、図書館の本に挟まってた誰かの買い物メモも司書さんに伝えたし……だから、きっと私のカメラも戻ってくるはずだ。
・教訓『記名大事』
カメラには記名をしていないので、こちらからアクションしないと勝手には戻ってこない。
あぁ名前と連絡先を書いておけばよかったと後悔。いつも保育園の先生たちが、あれにも記名、これにも記名と面倒だなと思っていたけど、記名って大事なんだな。先生、ごめんなさい。
後悔していても始まらないので、まずは警察に「遺失届出書」を出しておく。
それからJR東海にも同様に問い合わせフォームへ登録しておく。ちなみに新幹線はJR東日本ではなく、JR東海の管轄なので要注意である。
JR東海へのフォーム登録から、約3時間後。こんなメールが届いた。
がーーーん。
でも「時間をあけて再度……」と書いてあるから、まだのぞみはあるかもしれない。新幹線だけに。
カメラが気がかりな状態でのお迎えの帰り、子どもに「カメラなくしちゃったんだよね~」と話したところ、「子ども部屋で見たよ!」と言うではないか。
最近もの忘れが増えたと感じているが、私は子ども部屋にカメラを置いたのか? これはささやかな期待を旨に帰宅する。
………。
やっぱりないやないかーーい。
・運命のメールが届く!
すると、同日に再びJR東海からメールが……。
「お問い合わせいただいたお忘れ物について確認しましたところ、東京駅にてそれらしきお品物のお預かりがございました。」だと!?
な、な、なんと!
嬉しくて嬉しく歓喜の舞をする私に、子どもたちは「よかったねー」と塩対応。どうやら母のカメラよりも読んでいる本の方が興味深いようだ。
この後、電話がかかってきたが、私は着払いで発送してもらうのではなく、東京駅まで取りに行くことにした。
・愛するカメラとの再会
電話で伝えられたことは、以下の通り
・受け取り時に必要となる6桁の番号
・身分証を持参すること
・JR東海の忘れ物承り所は八重洲中央口の改札外
そんなこんなで忘れ物承り所を発見。
私の前に対応している人はなにやら大きな鞄を受け取っている。
何が入っているのかわからないけど、話しかけて、落とし物が戻ってきた喜びを語り合いたい。そんな気持ちをぐっとこらえて自分の番を待つ。
6桁の番号を伝えると、後ろに探しに行く職員の方。「こちらであってますか?」と差し出されたのはまさに私のカメラ! 簡単な書類に記入し、押印(サインなどでも可能)したら完了。4日ぶりに手元に戻ってきた。
会いたかったよ~!
よかった! ありがとう日本! なんだかんだ、落としたものが戻ってくるのは本当に素敵な国民性(?)だなぁと実感した私。
その翌週、今度は購入したはずのトイレットペーパーを紛失したけど、きっとこれも戻ってくるよね……?
参考リンク:JR東海
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.