【クイズ】熱~いお風呂に入るとよく眠れるってウソ?ホント?
HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
厳しい寒さが続く北海道…。 毎日の楽しみになってくるのが…お風呂!
専門家がお風呂にまつわる「ウソか?ホントか?わからない知識」を解説します。
暮らしの神話お風呂のウソ?ホント? 迷信に注意!健康的な入浴法
解説してくれるのは…
人体の仕組みを知りつくす、北海道文教大学 當瀨規嗣 教授です。
入浴剤の炭酸ガスは体に当てた方が効果的? ウソ?ホント?
冬の外出や雪かきで冷えた体を「効果的に温めたい!」という人も多いのではないでしょうか?
温浴効果を高めるために使うのが「入浴剤」ですよね。
そこで、クイズです!
「入浴剤の炭酸ガスは体に当てた方が効果的?」
この神話、ウソ?ホント?
街の声は…?
10代:「ホント。炭酸温泉みたいに、体に一杯泡がついてそれが体によさそうだなと思ったので」
20代:「ウソ。お湯に炭酸、成分とかが浸透することで体に効果があるのかな。直接当てても意味がないのかなって思いました」
答えはズバリ…!
當瀨規嗣 教授:「ウソです!実はあてなくてもいい」
當瀨規嗣 教授:「炭酸ガス自体が水に溶ける性質がある。水に溶けている炭酸ガスは皮膚から直接吸収される。」
つまり、有効成分は、泡から皮膚に入るのではなく、溶けた水から吸収されるというのです。
當瀨規嗣 教授:「炭酸ガスは自由に皮膚を通過するので、その結果皮膚の下にある血管を、炭酸ガスが広げる効果があるので、皮膚の下の血流がすごくよくなる。だからポカポカしてくる」
有効成分は、非常に小さな分子のため、簡単に皮膚を通過し毛細血管までたどり着く性質を持っています。
血管に入ると、血管が広がり 血流が促進され、体が温まります。
42℃程度の熱いお風呂に入るとよく眠れる ウソ?ホント?
「42℃程度の熱いお風呂に入ると よく眠れる」
この神話、ウソ?ホント?
10代:「ホント。ポカポカしている方が寝やすいのかなって思います」
女性:「ウソ。熱いお湯に浸かるのは疲れるんじゃないかなと思って。もう少し低い温度でゆっくりしたほうがいいかなと思って」
答えは…?
當瀨規嗣 教授:「実は…ウソなんです。42℃っていうのは熱いわけですけれど、結局 刺激が来てしまうので、むしろ体としては興奮状態になってしまう」
當瀨規嗣 教授:「お風呂から上がってからしばらくカッカした状態が続きますので、なかなか寝付けないということになる」
では、よく眠れる入浴時間と温度は…?
當瀨規嗣 教授:「少しぬるめですけれど40℃。長めにお湯に浸かるのがいいんじゃないかと思います。時間は、10分か15分ぐらいまででいいと思います」
快眠のポイントは40度で、10分~15分間の入浴。
寝る時間の2~3時間前にお風呂に入るのもポイントです。
サウナの後は水風呂に入った方が 疲れが取れやすい ウソ?ホント?
「サウナの後は水風呂に入った方が 疲れが取れやすい」
この神話、ウソ?ホント?
30代:「ウソ。体に負担がかかちゃう。熱いから急に冷たいになっちゃうと、気持ちが良いかもしれないけど、体には負担になっちゃう」
10代:「ホント!サウナで体温が上がったあとに、水で冷まして体温が整って疲れが取れるから!」
気になる答えは…?
當瀨規嗣 教授:「ホントです。水風呂とサウナの温度の差の刺激によって血行が促進され疲労回復したりする」
おすすめのサウナの入り方
3分~5分間はサウナに入り、そのあとは1分ほど水風呂。
これを3セット繰り返すと体が効果的に温まるんです!
當瀨規嗣 教授:「意外と体がポカポカ温まってきますのでそれで大体疲れは取れやすくなるんじゃないかなと考えています。」
ちなみに、サウナに長時間入ると悪影響があるんだとか…。
當瀨規嗣 教授:「体にどんどん熱が溜まっていくという状態になる。簡単に言いますと、脱水症と熱中症になる。ですので、あまり長時間というのはお勧めしません。」
長時間サウナに入るのは危険です。
個人差はありますが、おすすめは3分~5分で、長くても10分程度に留めましょう。
水分補給も忘れずに。
どちらが効果的? 運動後は…A.すぐに入浴 B.時間をおいてから入浴
「どちらが効果的?運動後は…A.すぐに入浴 B.時間をおいてから入浴」
この神話、どっちがホント?
60代:「すぐには入れないと思うな…B。心拍数も上がっているし、血圧も上がっているときにすぐに入るのはちょっと怖い」
20代:「Aだと思います。スポーツ選手が運動後に水風呂に入っているのをよく見るので、その関係ですぐに入浴したほうが筋肉や疲れにはいいのかなと思いました」
答えはズバリ…?
當瀨規嗣 教授:「A。すぐ入浴したほうがよろしいです。運動をした後っていうのは体に非常に疲労がたまっている状態」
當瀨規嗣 教授:「筋肉にたまっている疲労を抜くためには、お風呂に入って血行を良くするというのが非常に大事です」
當瀨規嗣 教授:「お風呂に入っている状態だと運動はしていないですね。運動しないで血行だけ良いという状態になるので、筋肉の中にたまっていた疲労が非常に抜けやすくなるということが分かっています」
運動をした後は筋肉を冷やすのではなく、入浴をしてしっかり温め、血行を促進させることが疲労回復に大事です!
入浴中 頭にのせると体にいいのは? A温かいタオル B冷たいタオル
入浴中 頭にのせると体にいいのは?
**A温かいタオル B冷たいタオル **
あなたはどちらだと思いますか?
正解は…
當瀨規嗣 教授:「Bの冷たいタオル。お風呂の中に体が浸かっている状態だと、熱の逃げ場所が頭だけになり、熱が頭にたまります」
當瀨規嗣 教授:「頭に冷たいタオルを乗せ、冷やすことでのぼせを予防!温かいタオルは、熱が逃げにくくなるので逆効果です」
正しい知識でお風呂に入って寒い冬を乗り切りましょう!
※掲載の内容は番組放送時(2025年1月16日)の情報に基づきます。