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防犯協会 のぼり旗を自治会配布 「闇バイト」など注意喚起

タウンニュース

のぼり旗を持つ神奈川警察署員

神奈川区防犯協会(石渡祥男会長)はこのほど、区内の全自治会町内会に防犯注意喚起用ののぼり旗を配布した。特殊詐欺や自転車盗難といった従来のパターンに加え、「闇バイト」や「ロマンス詐欺」といった今どきの啓発文言を冠した旗も含まれている。

全国各地にある防犯協会は、警察署の管轄区域を単位として”地域の防犯”を目的に組織化された団体。神奈川区防犯協会では21連合自治会町内会の会長が常任理事に名を連ね「地域安全のつどい」を主催するほか、各地域で独自の防犯活動を行っている。

今回、同協会では地域の日々の防犯活動に役立ててもらおうと、のぼり旗の配布を決定。神奈川警察署生活安全課とも協議し、のぼり旗の文言は「特殊詐欺」「自転車盗難」「投資詐欺」「闇バイト」「ロマンス詐欺」の5パターンに。それぞれ2本ずつ、計10本が4月上旬までに全自治会町内会に配布された。

区内でも春や秋に多発する自転車盗難や、依然として発生が続く特殊詐欺への警戒を呼び掛ける旗はこれまでもあったが、地域によっては経年劣化で破損しているところもあったという。加えて近年は投資詐欺や闇バイトなど、若い世代が被害者や加害者となる犯罪も多発していることから、幅広い啓発を目的にこれらの旗が用意された。

地域活動での活用を

すでに地域によっては街なかに掲出されているところもあるが、同協会によると、マンションの自治会など「設置場所に困る」といった意見もあったという。

同協会では「設置だけではなく、パトロールや地域の祭りでの掲出など、日々の地域活動の中で役立ててもらえれば」と配布の意図を説明する。「コロナ禍以降、地域での防犯活動がなかなか元通りにできていない地域も多い。協会として、地区の活動に必要なものとして配布した」と活用に期待した。

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