祇園の新店!静岡産うなぎがお値打ち、川魚店直営の鰻料理兼カフェ「鰻と、COFFEE」
京都東山にあるお持ち帰り専門の川魚店「のと正」が、2024年11月にオープンされた鰻料理店兼カフェ「鰻と、COFFEE」なのだ。
川魚店直営の鰻料理兼カフェ
基本、雑食性で何でも好き嫌いなく食べ歩いているのですが、一応食べ歩きのテーマらしきものがいくつかありまして、現在、ランチのお店をチョイスする際に気に掛けているジャンルの一つが鰻。一応、最後の晩餐はぜひ鰻を!と思っている特に好きなお料理。京都市内で超高いお店以外はあらかた食べたので、滋賀・奈良・三重に足を延ばして、更なる研究中。で!今回、久々に京都市内の新店に伺ったら、めっちゃ良いお店!でしたので気合を入れてご紹介!
お店の名前は「鰻と、COFFEE」。京都東山にあるお持ち帰り専門の川魚店「のと正」が、2024年11月にオープンされた鰻料理店兼カフェなのだ。「のと正」がある松原通大和大路西入の一本北にある筋側に入り口がありまして、その北向かいが元「京都市立新道小学校」の跡地で、現在、外国資本のホテルが建設中。で、大和大路を挟んだ東向かいが「摩利支天堂」という立地。
こういうお洒落な看板が目印。京阪四条駅から徒歩7分。繁華街から少し離れているので随分静かな感じ。食べログで予約が可能で、オープン時間の11:00に予約済。 店内に。
カウンターが6席、2人テーブルが2つのこじんまりした、が、御覧のようにアダルトでお洒落な店内。のと正のご店主が焼き手で、お二人で回されている多分家族経営店。キッチン内に鰻の焼き台が見えるので、その傍に着席。まだまだ全然世間に知られていないようで、当日は貸し切り状態でした。
メニューがこちら。鰻一匹の「うな重 上」が¥3900、一匹半の「うな重 特上」が¥5200。京都市内でもかなりお手頃な価格設定。が!、蛤のお吸い物、お漬物も付いていて、更にメニューでは「彩り」となっているのですが、「のと正」で販売されている川魚料理やダシ巻まで付いている趣向。更に「うな重 PREMIUM」¥7200では彩りがパワーアップし、更に冷酒まで付いてくる仕組み。うーんと悩み、ワタシは特上、相方は上で、当然アルコールは頂くことに(汗)
食後の珈琲も気になるのですが、我々的にはアルコールが何を置かれているのか、更に気になる訳で(汗)
ちなみに、珈琲豆は「西院ROASTING FACTORY」のモノを採用されている模様ですな。(こちらのお店で、焙煎までされているようです。マニアック!) 珈琲は別メニューで、当日は「ブラジル」¥500、「インドネシア」¥550、「ケニア」¥600の3種があり、「バスクチーズケーキ」¥550もスタンバイしております。
採用されているビールはエチゴビール社が委託生産している飲食店専用ブランド「ガージェリー」でした。左側が非常にスムーズで吞みやすい「ウイート」、右がほんのり甘味があり、これは良いクラフトビール!と思った「エックスエール」で各¥800なり。
で、ご店主が我々の目の前の炭火台で鰻を焼かれるところを見学。事前に5分目ほど?火を入れてあり、更に炙ってから仕上げにタレを付けて焼き上げてくれるわけで。関西風の腹開き地焼き鰻ですが、半分に切った状態で金串を打っているのだ。
炭の位置をずらしながら、丁寧に焼き上げます。タレに2回通しておられましたかね。タレがしみ込んだ鰻が旨そうな香りを周りに振りまくのを観察し、思わず唾をごっくん!と飲み込むわけで。
で!、ババーンと登場、「うな重 上」¥3900なり。お重が陶器製なのは初めて見たかも?なのですが、これが工夫アリ。ご飯をよそう前に、器にお湯を張って温めてから出す仕組み。食べ終わるまで、ご飯も鰻も温かいという心配り。お汁は、上品なお味の蛤のお吸い物でした。
ババーンと蓋をあけると、鰻一匹がぎっしりと! いやー、これはニンマリですなあ。
小鉢に入っているのは大根とお揚げさんの炊き物、彩りは「のと正」でも販売されている、だし巻、小鮎の甘露煮、海老豆!という、本店商品のプレゼンテーション的な意味合いもあるのでは。 鰻には、こういう余計なお料理は要らないよ!その分お値段下げてと言われる人も居られるのですが、この内容ですので、昼酒目当てな我々は超嬉しいわけで。いやー、鰻一匹サイズの鰻重にこれが付いて京都市内中心部で¥3900なんて、滅茶滅茶良心的ではないかと。
こちらは特上のうな重。鰻が1匹半!入っているので蓋が締まらない!蓋無しで提供・・・
鰻はそれほど巨大サイズじゃないのですが、そこそこ肉厚で、かなりしっかりと焼き上げた感じ。静岡産鰻にこだわっておられるようです。焼き上げは関東系しっとり鰻と対極にある感じで、皮も身も表面はさっくりサクサクとした食感。で、噛み締めると身はふんわり、脂がジュワーんという。三重県内鰻店でもここまでカリッと仕上がったお店は少ない!のですが、我々的にはこれは超好きだ!という。
うはー、これは日本酒が欲しくなるよということで・・・
スタンバっているボトル4種を見せてもらいました。右手2本は4合瓶、残りは一升瓶という。ワタシは右から二本めの我が街伏見、松本酒造謹製「NEW KYOTO.JP 白緑(びゃくろく)」を、相方は呑んだことが無いのを!と、左から二本目の茨城県は、月の井酒造店謹製「月の井 純米 無濾過生原酒」 をお願いする。
こういうお洒落なグラス出しでした。多分グラスで¥800ぐらいという良心的価格。
で、鰻料理では出しているご飯断面写真を。ご飯は京都市内ではやや少なめかな。おかず量がしっかりなので不満はない量。
多分、ご飯に掛けているタレは鰻店の中でも極少クラス。足らない人はテーブルに置いてあるタレを増し掛けできる仕組みですが、鰻にタレがしっかり乗っているのでほど良い感じでした。
タレは鰻店の中でも糖分が非常に少なめの味付けなのですが、こういう方が鰻の味が良くわかるなあ!と感心。で、我々的には総合的満足度はめちゃ高かったです。帰りにご店主に美味しかったです!とお伝えし、お店を後にしたわけで。
で、瓶ビール2、日本酒グラス2付で〆て¥12000!と、2人で鰻を2匹半食べてなので、何の文句があろうかと!という感想。いやー、良きお店です。お腹パンパンになったので珈琲とデザートまではいかなかったのですが、次回はチャレンジ予定。京都市内で鰻を食べるなら覚えておくべき一軒。鰻好きなら是非チェックを!
店舗情報
店名:鰻と、COFFEE
住所:京都市東山区松原通大和大路西入弓矢町31-1
営業時間:11:00~17:00 夜は一組限定予約営業
定休日:月曜+不定休
TEL:080-6961-7868
HP:https://unagi-to-coffee.com/