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バサジィ大分 結束力でつかんだ勝利、全日本選手権で準々決勝進出 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 第30回全日本フットサル選手権2回戦があり、バサジィ大分が見事な戦略と結束力で勝利を収めた。リーグ戦では9位と苦戦したが、今大会では準々決勝へと駒を進めた。

 今大会、大分はフィールドプレーヤー5人、ゴールキーパー3人という厳しい状況で戦っている。フットサルは交代が自由だが、控えの少なさは大きなハンデだ。しかし、チームスタイルを大きく変えることなく、選手たちはこの逆境を団結力へと昇華させ、自分たちのスタイルを維持しながら相手に応じて戦術を調整している。

 

 例えば、相手が引いて守る場合はGKを積極的に活用しながらボールを保持し、攻めの機会をうかがう。一方、相手が前線からプレッシャーをかけてくる場合は、ディフェンスの裏のスペースを突くカウンター攻撃を仕掛ける。守備では体力の消耗を考慮し、守備ラインをハーフウェーライン付近に設定。無駄な動きを抑えながら、ボールを奪った瞬間に速攻を仕掛けるという、いわゆる「省エネ戦法」を採用した。

 

守備ラインを低く設定し、1対1で負けないことを徹底した

 この戦術が見事にハマったのが2回戦の湘南ベルマーレ戦だった。狩野新監督は相手の攻撃パターンを徹底分析し、試合前に選手たちへ共有。「相手の攻撃の狙いはすべて把握していた。自分たちの左サイドでの動きや、ピヴォ(前線のターゲットとなる選手)が縦に入った際のパターンなど、試合前から選手たちに伝えていたので、隙をつくらない限り崩されないと確信していた」と語った。選手たちは粘り強く守り、ボールを奪うと素早くカウンターへつなげた。後半8分、斎藤日向が先制。14分に同点に追いつかれたものの、その直後、斎藤の浮き球のパスを受けた奥直仁が、角度のない位置から強烈なシュートを放ち、決勝点を決めた。

 

 試合後、斎藤は「選択肢が限られたことで、何をすべきかが明確になり、プレーのクオリティーが向上した」と語った。狩野監督も「自分たちらしさを消さず、守備では時間を使いながら体力を温存し、攻撃はGKの活用とセットプレーからのカウンターに絞った」と振り返る。

 少人数ながらも結束力と戦術の徹底で勝ち上がった。試合を通じて、選手たちの戦術理解とチームの成熟度が確実に向上していることがうかがえる。次戦の相手は強豪・名古屋オーシャンズ。さらに厳しい試合が予想されるが、狩野監督のもとで築かれた戦略と結束力が、どこまで通用するのかが焦点となりそうだ。

 

少人数ながらも準々決勝に進出した

 

 

(柚野真也)

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