自民党総裁選挙でメディアはお祭り騒ぎ。でも忘れてはいけない問題がある
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、9月18日の放送に作家の適菜収(てきな おさむ)が出演した。8月に新刊『自民党の大罪』を発売した適菜が、自民党が抱える問題や自民党総裁選挙の候補者について解説した。
大竹まこと「いま自民党総裁選でメディアはお祭り騒ぎというか。自民党員でも党友でもなければコップの中の嵐を見ているようなものですけど」
適菜収「まあ茶番ですね」
大竹「茶番(笑)。どこも扱いは大きいですね。適菜さんはこの盛り上がりをどんなふうにご覧になっていますか?」
適菜「きのうですかね。朝日新聞の報道で、2013年の参院選の直前に安倍晋三と(旧)統一教会の会長が自民党本部で会っているんですね。総裁応接室で面談して選挙支援を要請していたと。これまでの自民党の説明とまったく違いますね。『組織的な関与はなかった』と言ってきたわけですから。思い切り関与していた。グルになっていた、ということです」
大竹「はい」
適菜「統一教会はいわゆる反日カルトなわけです。きわめて問題のある組織と自民党がベタベタだった。大事なので言っておきますけど、統一教会の出している憲法案と自民党の改憲案ってそっくりなんです」
大竹「ほう……」
適菜「緊急事態条項、活動条項など、同じで。なお自民党の憲法改正実現本部の顧問・高村正彦さん、彼は統一教会の元顧問弁護士なんですね。日本の文部科学省の官僚も統一教会と政策協定を結んでいたわけです。こうした問題が何ひとつ解決しないどころか隠蔽する気満々です」
大竹「この問題は、もう」
適菜「組織的に関与しているのに岸田文雄は再調査するのに否定的。いまも候補者9人、この問題には黙りこくっています。メディアが総裁選で浮かれて騒いでいますが、自民党は統一教会問題、裏金問題、機密費流用問題などを抱えている。そういう前提を忘れてはいけないと思うんですね。メディアが本当に報道しなければいけないのはそこなんです」
適菜は現状、「誰が自民党総裁になってもなんの解決にもならないと思う」とも話した。その中でも「どうしてもこの9人の中から選ぶとしたら?」と聞かれるとこう答える。
適菜「全員ダメ、と言いたいところですけど、しいて言うと石破(茂)さんは比較的、会話が成立する人ではありますね。改憲についても、最近はブレていますけど大筋では自民党が出す改憲案よりはマシです。日米地位協定についても着手する、と言っていますがその辺はまともかなと。それでも完全に信用することはできないですが」
大竹「小泉(進次郎)さんはいかがですか?」
適菜「進次郎構文みたいなものがネット出ているじゃないですか。トートロジー、同じ言葉を言う。『きょうは月曜日だから明日は火曜日』みたいな。あれを最初に指摘したのって私だと思うんですけど……違うのかな。昔Twitter(現X)で“内容がゼロだから批判しようがない。「砂糖は甘いんです」みたいなことを遠くを見つめながら言う”と指摘したらインプレッションが300万回を超えた。昔から変わっていないです」
このあとも各候補について適菜が解説した。詳しくはradikoのタイムフリー機能にて。