糖質ゼロでもお酒を飲み過ぎると痩せないって本当!?【眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話】
糖質ゼロでもお酒を飲み過ぎると痩せない!?
アルコール自体が内臓脂肪の原因に
近年、健康志向の高まりを受けて、様々な飲料メーカーから「糖質ゼロ」あるいは「糖類ゼロ」を謳うアルコール飲料が発売されています。このような商品であれば太らないから安心だと、大量に飲んでしまうのはとても危険です。
商品に含まれる栄養に関する表示について定ているのは食品表示法という法律ですが、実は一定量以下であれば糖質や糖類を「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」と表示してもよいことになっています。さらに、糖類の指定からもれている糖もいくつかあり、これらが含まれていても「無糖」扱いとなってしまうのです。
また、アルコール飲料については入っている糖質よりもアルコール自体の影響に注意する必要があります。アルコールには食欲を高め、内臓脂肪の蓄積を促すホルモンの分泌を促進する作用があります。そして、アルコールが肝臓で分解される際に、飲んだ量に比例して、中性脂肪の合成が進むこともわかっています。
糖質を多く含むお酒より「糖質ゼロ」のものを選ぶほうが太りにくいですが、だからといって大量に飲むのはよくありません。量のお酒であれば良薬となりますが、アルコール自体にも太る原因があるため、「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」のアルコール飲料であっても飲み過ぎは禁物です。
「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」の違いって?
「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」はとても似ている言葉で、どちらも糖が使われていない印象を受けますが、意味が異なります。糖類は糖質の一部をさす言葉であり、「糖類ゼロ」の商品の場合は、糖質を含んでいる可能性があるので注意が必要です。
・糖質=炭水化物-食物繊維
・糖類は糖質の一部
「糖類ゼロ」の商品には「糖質」が含まれている可能性がある!
含まれる量がゼロでなくても「ゼロ」と表示できる!?
糖質や糖類は食品表示法の食品表示基準に基づいて表示の仕方が定められています。糖類、糖質ともに、食品100g当たり(100㎖当たり)に含まれている量が0.5g未満であれば「ゼロ」と表示してもよいことになっています。
食品100g当たり(100㎖当たり)の含有量が0.5g未満=「ゼロ」や「無」などの表示ができる!
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅