白川郷の豆腐屋さんが作る堅い豆腐「石豆富」を食べてみたら…衝撃の連続だった
豆腐といえば、崩さないように気をつけて取り扱わなければいけないものというイメージがあった。
下手をすると、包丁を入れるどころかフタを剥がす時に既に欠けちゃったりするんだよな。
しかし……「合掌造り」で有名な白川郷にある豆腐屋さんでは、なんと「堅い豆腐」が作られているのだという。
いったいどんな豆腐なのか、実際に取り寄せて味わってみることにした。
・石豆富
商品名は「石豆富」。
名前からして硬そうなこちらの豆腐を、今回は楽天市場の「ヒダカラ商店」というショップで購入した。価格は3丁入りで税込み2376円。
個包装された豆腐を1つ手に取ってみると、確かに石のようなずっしりとした重さを感じた。書道で使う文鎮みたいだ。
よく見てみるとパッケージの中には、普通の豆腐みたいに周りに水が入っていない。ってことは、これ全部豆腐の重みなの……!?
豆腐にあるまじき重量に怯みながらもパッケージを開封。さっそく味わってみようと、包丁を豆腐に入れた瞬間……
密度高っっっっ。
切っているのは豆腐のはずなのに、少し力を入れないと包丁が下に進んでいかない。豆腐というよりチーズを切っている感触に近いかも。
なんとか4等分に切り分けて、まずは定番の冷ややっこにして味わってみることにした。醤油をかけ、口の中に入れてみると……
やっぱ密度高っっっっ!
小さく切り分けたはずなのに、数回咀嚼しないと飲み込めないレベルのどっしり感だ。
味にはクセがなく、まろやかな大豆の味をしっかりと感じることができた。シンプルな冷ややっこでも十分おいしく食べられる。
楽天市場の商品説明によると一般的な木綿豆腐の約2.5倍もの大豆が使われているそう。なるほど、だからこんな濃厚な味になってるのか。
せっかくだから他の食べ方も試してみたい。そこで、今度は豆腐ステーキを作ってみた。
うん、こっちも抜群の食べ応えだ! 焦げ目の香ばしさとたれのしょっぱさが豆腐の味を引き立てていておいしい。
ただ、分厚すぎて全体の量に対して焦げ目がついた部分が少なくなってしまい、正直冷ややっことあまり変わらない食感になってしまったのは失敗したなと思った。
反省を活かして薄く切って作り直してみたところ、これが大正解!
表面積が増えた分たれや焦げ目がつく部分が増え、おかずとして食べるのにちょうどいい味になっている。
中までしっかり温められているので、大豆の風味がよりはっきりと感じられた。
・お腹いっぱい
それにしても、本当にお腹にたまる豆腐だな……
体感としては4分の1丁を食べただけで卵1個を食べたのと同じくらいの満足感があった。豆腐だけでこんなにお腹いっぱいになったのは初めてかもしれない。
ということで、石豆富は「柔らかくてさっぱりとした食べ物」という豆腐のイメージを覆す、ボリューミーすぎる豆腐だった。
多くの人の胃を満足させてくれることまちがいなしのこちらの豆腐、気になった方は是非1度味わってみてはいかがだろうか。
参考リンク:楽天市場
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.