城端線・氷見線向けの「新型車両」デザイン発表
JR西日本の城端線と氷見線を、2029年ごろをめどに第三セクター「あいの風とやま鉄道」へ移管する。そんな鉄道事業再構築計画が進んでいます。この移管は「鉄道事業再構築実施計画」に沿って行われ、富山県と沿線自治体が主体となって地域公共交通を支える体制を構築するものです。
今月16日には第4回城端線・氷見線再構築会議が開かれ、両線へ導入する新型車両のデザインイメージが公開されました。
デザイナーは相鉄の20000系などを手掛けた鈴木啓太さん。コンセプトは「KASANE」――4市の重なり合う魅力を表現し、沿線の自然や風土・文化などを盛り込みました。
車両前面は安全性と審美性を両立した立体感あるデザイン。車体はシルバーを基調とし、沿線の風景や自然に溶け込み、海と山を結ぶ路線を表現する青や緑で彩ります。あいの風とやま鉄道とのつながりも感じられ、「斬新で、飽きのこない洗練されたデザイン」と評価されました。
内装は明るい客室空間とし、天井や床に木目を活用して温かみを演出。車窓から望む豊かな緑を基調とした座席で内外の一体感を創出しています。ドア部分の丸窓なども注目のポイントでしょうか。
城端線は富山県高岡市の高岡駅と南砺市の城端駅を結ぶ29.9kmの路線。氷見線は同じ高岡駅から氷見市の氷見駅までの16.5kmを結ぶ路線。北陸新幹線の金沢開業にともなう並行在来線(北陸本線)の移管により他のJRの在来線とは接続しない飛び地路線となっており、現在はキハ40系車両が走っています。
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