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伊勢丹の高級あんぱん(1059円)とヤマザキの高級つぶあん(156円)を比べた結果 → 伊勢丹が異次元すぎてヤマザキに感謝した

ロケットニュース24

あんぱんといえば、日本人にとって最も馴染み深い菓子パンである。国民的ヒーローはアンパンマンだし、刑事ドラマの張り込みシーンにも必ずと言っていいほどあんぱんが登場する。昭和時代から庶民のおやつとして愛され続けているのだ。

おそらく1個100円くらいのイメージを持っている方が多いと思うが、高品質な商品がズラリと並ぶ「伊勢丹新宿店」で……なんと1個1000円超えの超高級あんぱんを発見! ギョエエエエエエエ!

というわけで今回は「ヤマザキの高級つぶあん(156円)」と「伊勢丹で買った高級あんぱん(1059円)」を比べてみることにした。

【写真】みんなで美味しくいただきました

・ヤマザキも美味しい

言うまでもなく、ヤマザキのあんぱんは最高においしい。あんぱんを思い浮かべて最初に浮かぶのがヤマザキの商品だ。とくに「高級つぶあん」には栗粒が入っていて上品な味。

甘くなり過ぎず、スッキリした後味だから大人になってからも大好きだ。牛乳やコーヒーとの相性は、あらゆる食べ物の中でトップクラスと断言できるだろう。

疲れている時に食べたらホッとするし、食べ応えもあるから長時間の張り込みにも向いている。まさに庶民のおやつ! ヤマザキ最高! 最高ヤマザキ!

・伊勢丹で買った高級あんぱん

対するは、伊勢丹新宿店で購入した「新栗アンパン(1059円)」。今話題のグルメを集めた地下1階のフードコレクションで発見。なんでもホテルニューオータニの人気ペストリー「パティスリーSATSUKI」の栗あんぱんとのことだ。

サツキといえば過去に佐藤記者が「3500円のカツカレー(取材当時)」を食べて「上品すぎてカレーではない」と感想を述べている。となると、今回もあんぱんの域を超越したスーパーあんぱん……なのかもしれない。ワクワクすっぞ。

なお、消費期限は「本日中にお召し上がりください 〜Fresh Today〜」とのこと。英語のサブタイトルがかっこいい。『あなたに逢いたくて 〜Missing You〜』みたいな雰囲気。パッケージ裏面で名曲感を漂わせるあんぱんは他にないだろう。

さて、表面は焦げ茶色だ。調べたところ、生地にはスーパーフードとして注目を集めているコーヒー果皮「カスカラ」や豆乳クリームをブレンドしているらしい。深いツヤが高級感を演出している。これが1000円超えのオーラか……

そんで中身も凄い。酒粕、2種類の栗、ライチ蜂蜜、ひんぎゃの塩を使用した黒蜜あんだそうだ……ライチ蜂蜜もひんぎゃの塩も初めて聞いた。人生初の素材を2つも入れてくるとは。風味豊かな栗はとても柔らかく、あんと一体となっている。うまい

ただ庶民のおやつ感はない。完全にあんぱんの域を突き抜けた味。バタコさんも投げるのを躊躇するレベル。いつもの味と違い過ぎるから張り込みにも集中できないだろう。刑事泣かせのあんぱんだった。張り込みにはヤマザキの方がいい。

・1000円超えのクリームパンもヤバい

同じく1000円超えのクリームパンもえげつなかった。

もちろんヤマザキの「高級クリームパン(156円)」も安定感抜群。十勝産牛乳入りのなめらかなクリームをしっとりとした生地が包み、ふんわり焼き上げている。幸福感に満たされる味だ。

・918円のクリームパン

しかし伊勢丹……いや、サツキの「クリームパン(918円)」がまたしてもハンパではなかったのだ。

消費期限は同じく『あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜』的な感じで「本日中にお召し上がりください 〜Fresh Today〜」。

見た目は昔ながらのグローブ型。焦げ茶色でやたらとリアル。昭和初期の平べったいグローブのようだ。リッチなツヤ感がただものではないオーラを漂わせている。ふわふわ感とズッシリ感のギャップが非常に良い。

半分にカットしたら、上品な甘さの和三盆カスタードがたっぷりと入っていた。濃厚なカスタードクリームが舌の上で優しく溶けていく……深みのある大人のクリームパン。こんなもんウマいに決まっている。

ひと口食べた時の衝撃とか感動はクリームパンの方が上。それはもしかすると、クリームパンはクリームパンだったからかもしれない。分かりにくいが、あんぱんはあんぱんを超えていた。「俺はあんぱんをやめるぞ! ジョジョーッ!」だったのだ。

・1000円の向こう側

というわけで、菓子パンが1000円の壁を突破すると別次元に行くと結論づけたい。衝撃を受けたのは伊勢丹、いつも食べたいと思ったのはヤマザキ。156円で完成度の高い菓子パンを作っているヤマザキに感謝したいと思いました。それではまた!

参考リンク:ホテルニューオータニ「新栗あんぱん」「クリームパン」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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