【京都蕎麦】伏見の商店街裏路地にある穴場!江戸前方式で正統派石臼挽き蕎麦「藪そば」
おおきに~豆はなどす☆今回は伏見区にある商店街の裏路地にある穴場のお蕎麦屋さん。東京の老舗蕎麦で修行された正統派の美味しいお蕎麦が楽しめます。
酒どころ伏見の商店街に挟まれた裏路地の穴場蕎麦
伏見区、にぎやかな大手筋商店街や納屋町商店街の裏路地の、ちょっとわかりづらい場所。近くには伏水酒蔵小路など伏見酒推しの飲食店が集中する穴場にひっそりとたたずむ蕎麦店『藪そば』。
この日は近くを散策中の昼時、どこかで温かいランチが食べたくて温かいお蕎麦でも、と探していたところグーグルマップで見つけたお店。まったくの初訪で、ここにたどり着くまでけっこう迷ったほどわかりづらい場所です(笑)
お店は1989年(昭和64年)創業の京都ではそれほど古いお店というわけではありませんが、店内のお蕎麦屋さんらしい雰囲気や使い込まれたテーブル、作り棚に飾られた蕎麦猪口などから、正統派のお蕎麦屋さんであることがわかります。
元々、こちらのご主人は東京の老舗蕎麦で修行された方で、京都で江戸前方式のお蕎麦を楽しんでもらおうとお店を構えられ、ご家族で営業されてる様子。そんな正統派な営業スタンスもあり、京都の蕎麦の名店が集う『京蕎麦二八会』にもその名を連ねているお店。
お店で扱う蕎麦は北海道産石臼挽きそば粉使用。
お蕎麦は温&冷メニューあり、うどんもあります。丼、定食などもあり、さらに江戸前方式で一品メニューとお酒を楽しんでから、蕎麦で〆る、ということも可能なメニューもあったり。
というわけで、気になるものをいろいろと注文。
まずは出汁香る鴨なんば1000円。
お出汁は比較的色目薄いですが、しっかりと上品なお出汁が効いてて、とても温まりました(笑)蕎麦は更科系の細く白いタイプのお蕎麦で、以前は手打ちをされていたそうですが、現在は機械打ち。お蕎麦は出汁と同様に上品な味わいで、具材の鴨ロースや斜めカットの九条ネギなど、それぞれの素材の味を引き立てつつ、全体として味のバランスのいい構成。味変の七味も柚子?ですかね。柑橘系の風味がより美味しさを引き上げていました。
いなり寿司2個300円。わりとサイズ大きめ。さらに具材のバラエティー豊かで、黒胡麻、牛蒡、金時人参、蓮根などの根菜類を煮しめたものが寿司飯にふんだんに混ぜ込まれ、けっこう手が込んでいて好感。食べ応えある美味しいいなり寿司でした。
そしてカレー丼880円。具材は牛、かしわ、揚げからチョイスでき、牛で。要はカレーうどん、そばのご飯版といった丼で、ご飯にかかっているカレーあんかけは、まさしくお蕎麦屋さんの出汁の効いた和風のやつ。優しい味わいとともに、お肉と九条ネギもたっぷりで、こちらも温まる一品。
さらに揚げたての海老天の乗った天ぷらそば(上)1100円。青菜もトッピングされ、小口切りネギは別添えになった、正統派スタイル。サクサクの海老天とこれまた上品なお出汁と蕎麦が合わさり、完成度高く安定の美味しさ。
そんなわけで、お出汁は当然完食完汁。
丼鉢には古い絵柄を引用されたものになるんですかね。『藪そば』が江戸の蕎麦御三家の一つで、その歴史の古さを脈々と京都で繋がれているお店なのかな、と想像したり。
比較的リーズナブルなお値段で完成度の高いお蕎麦が食べられる穴場。今度は暑い時期の冷たいお蕎麦をまた食べに伺いたいですね。ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
店名:藪そば
場所:京都市伏見区平野町66−5
電話:075‐612‐1166
営業時間:11:00~20:00
定休日:金曜日