母のバッグから金目のものを探す父。母の預金を守るため、改めて意思確認すると #母の認知症介護日記 166
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが待ち合わせを忘れるというトラブルが発生しながらも、なんとか無事にあーちゃんと合流して認知症の病院へ到着したワフウフさん姉妹。診察を待つ間、待合室であーちゃんに先日父から届いた手紙を見せました。手紙には覚えがあるようで、名前を書かされたと言っていますが、内容は理解できていない様子。ワフウフさんが簡単に説明すると、通帳やカードは引き続き私たち娘に管理していてほしいと言ってくれて、ワフウフさんも胸をなで下ろしました。この一連の行動を認知症の先生に話すと、あまりのひどさに眉をひそめる先生。残念ながら解決案は見つかりませんでしたが、第三者に話を聞いてもらっただけでも、ワフウフさんの気分は少し晴れました。
バッグの中で繰り広げられていたのは…
認知症の病院のあとに、公証役場で任意後見人(将来判断能力が不十分になった場合に備え、本人があらかじめ信頼できる人と契約を結んで定める後見人のこと)についての話を聞いてきたあーちゃんとワフウフさん姉妹。残念ながら今の状況では、父から申し出を無効にされるリスクが高いと言われてしまい、撃沈……。そこで、あーちゃんのすべての預金を、信頼できる行員さんがいるA銀行にすべて移したのですが、その行員さんがまさかの異動となり、仕方がないこととはいえワフウフさんは大ショック……。預金の移動が最善策だったのか、よくわからなくなってしまいました。
父は、私たちがあーちゃんのバッグをチェックしていることを知り、いろいろとバッグの中に入れて、わざと私たちに見せてきます。
中には、あーちゃんに言うがまま書かせたメモも……。
バレないと思っているのかもしれませんが、しっかりバレています……。
そして、父が勝手にお金を使ったと思われるレシートが出てくることもあるので、バッグのチェックはやめられません。
父も、お金になるものがないか、逐一チェックしているはずです……。
私たち姉妹と父は、あーちゃんのバッグを介して、まるで交換日記をしているようです。……仲良し!?
そして今日は、先日父が送ってきた手紙で設定されていた、通帳の返却期限の日。あーちゃんに再度意思確認をして、私たちに保管しておいてほしいということだったので、そうすることにしました。
父を納得させるため、あーちゃんが通帳を確認している様子を写真に撮って、あーちゃん自身の意思で通帳を私たちに預けると、一筆書いてもらおうとしたところ……。
あーちゃんは、自分のビジュアルのほうが気になったようで……。
私たち姉妹の斜め上をいく回答に、思わず苦笑いです……。
案の定、父には通帳とカードを返却してもらったかどうか、すぐに確認されたらしいです。
父は、あーちゃんのお金が入ると思っていたはずですが、残念! そう簡単にはゆずりません。
父は、私たちがあーちゃんのバッグの中をチェックしていることを知り、私たちに見せたいものがあればわざとあーちゃんのバッグに入れるようになりました。中には、あーちゃんが父に言われるがまま書いたらしいメモもあり、私たちにプレッシャーをかけているつもりみたいです……。ただ、たまに明らかに父が個人的にお金を使ったようなレシートが出てくることもあり、やはりバッグのチェックは欠かせません。
ちなみに、私たちも父に見せたいものがあれば、わざとあーちゃんのバッグに入れています。そう考えると、あーちゃんのバッグの中は、まるで私たち姉妹と父との交換日記のようなもの。……仲良しか!
そして、まだまだ私たちの忙しい日々は続きます。病院の付き添いを終えて、銀行で送金をしたり、あーちゃん宛ての手紙が私の家に転送されるよう、郵便局に転送届けを出しに行ったり……。この日は、父が勝手に決めたあーちゃんの通帳の返却期限の日でしたが、あーちゃんは私たちに引き続き管理をしてほしいと言うので、通帳を確認している姿を写真に撮って、あーちゃんに一筆書いてもらいました。ただ、あーちゃんは内容よりも自分の写りのほうが気になったようで、姉妹で苦笑いしてしまいました。
--------------
バッグの中身が交換日記と化しているのはおもしろい状況ですが、あーちゃんに気をつかわせることなくお互いの状況を知ることができるのはいいですね。ただ、いつまでもこのままというわけにはいかないと思うので、あーちゃんの認知症の進行状況を見ながら、どこかでまたちゃんと向き合って話す必要がありそうですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。