芸人になったおじさん3人が語る不思議な「就活論」【第582回】
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオが語り合う番組。6月29日放送は「就活論」をお送りしました。
タツオ:許可局員は全国にたくさんいらっしゃいますけど、ほとんどのみなさんが真っ当に働いていらっしゃると思うんですけど。
マキタ:えっ?
鹿島:ちゃんとしてるよね、局員の方は。
マキタ:ちゃんとしてるの…?俺たちと同じなんじゃないの?
タツオ:違うんですよ、こんなフラフラした生き方を誰もしてないんですよ。
マキタ:薄々は知ってた。ちゃんとしてるよね。
タツオ:「まちおか行ってください」と言ったらちゃんと行ってくれるし。
マキタ:そうめんの画像とか撮ってアップしてる人のを見かけるけど、ちゃんとしてるよね。
タツオ:ちゃんとしてる。雑な感じじゃない。
鹿島:ちゃんとした大人の生活で、いろいろエンタメ含め楽しんでる。
マキタ:時間の使い方が上手そうだよね。
タツオ:でさ、ちゃんと働いていらっしゃるんですけど、僕らは総じて働くことにすごく無頓着に生きてきたと思うんです。
マキタ:どういうこと?
鹿島:タツオ、どうした?
タツオ:お二方は50代半ばですけれども、大学生のころとか就職活動しました?
マキタ:痛い…
タツオ:フフッ。
鹿島:タツオ君、いい機会だから言っておくけど、一度もないです。
マキタ・タツオ:アハハハハッ!
タツオ:やっぱそうだった(笑)
鹿島:みんな、どうやって就職したの?一度もないです。バブルの最末期みたいな感じでしたよね。それも全然味わってないですし、就職戦線というのもよくわからないですし。僕は織田裕二さんの映画でしか知らないです。就職戦線異状なし、異状あり。よくわかんないですけど、他人事でしたね。
マキタ:異状ありなのか、異状なしなのかもわからない(笑)埒外みたいな。
鹿島:「何してたんだろう?」って思いますよね、大学3年生のとき。
マキタ:同世代でおそらく就職を準備してやっていた人もいた風なんだけど、いた風くらいの感覚なんだよね。
タツオ:マキタさんは大学行ってなかったからね(笑)
マキタ:どうやらいた感じなんだよね。タツオとは年代が違うからあれなんだけど、俺やPKはバブル最末期と言われていて。
タツオ:望めば一応就職できた時代だよね。
マキタ:そう、学生の売り手市場って言われていたのは今でも覚えてる。
鹿島:たしかに、うっすらとね。
マキタ:就職には困らないのはなんとなく知ってたけど、「そ、そうか…」みたいな感覚だったので。俺は親の縁故で、山梨のとあるところに「ちょっと段取りをつけたから、行ってきてくれ」と言われて。
鹿島:それは見事な縁故だ。
カンノ:完全なTHE・縁故。それはマスコミ方面のところだったんです。ネットしてるから言うけど、YBSではございません。で、「そこに知り合いがいるから、とりあえず面接の前段階として会ってくれば?」みたいな感じだった。だけど俺もぼんやりだから、「ああそう」みたいな。ただ危ないんだけど、そのときは沖縄に旅行に行ってるから(笑)で、帰ってきた翌日にその面談だから行けるわと思ってた感覚だったの。ただ、沖縄へ飛んだら台風があって、結局飛行機が飛ばなくて帰れなかったの。で、「親父、帰れねえわ」と。
タツオ:学生だな~!
マキタ:それで親父も「えっ…」っていう。
タツオ:アハハハハッ!
(TBSラジオ『東京ポッド許可局』より抜粋)