【寒川 イベントレポ】歌って、弾いて、お話しして ~ご存じ青島広志先生のモーツァルト・レクチャー~ - オペラを全く知らなくても、楽しみながら学べるレクチャーコンサート
18世紀の音楽家モーツァルトのオペラ《羊飼いの王様》が、2025年11月8日(土)・9日(日)に藤沢市民会館にて演奏会形式で上演されます。
その公演に先立って開催された企画の第1弾『歌って、弾いて、お話しして ~ご存じ青島広志先生のモーツァルト・レクチャー~』にて、モーツァルトと彼の作品について青島先生の軽妙でありながらも深いお話を聞き、ソプラノ歌手の中山美紀さん・テノール歌手の布施雅也さんの輝くような歌声でそれらの曲を体感してきました。
モーツァルト・オペラというだけで、敷居が高くて自分とは別の世界のことと感じる方も多いと思いますが、意外とモーツァルトの曲は日常の中でも耳にする機会も多く、誰もが「あ!知ってる!!」と親しみのあるものでもあります。そんなモーツァルトやオペラがぐっと身近に、もっと楽しく感じられるレクチャーコンサートの様子と、オペラ《羊飼いの王様》についてご紹介します。
青島先生と中山さん・布施さんによるレクチャーコンサート
レクチャーコンサートの進行役である青島広志先生は作曲家・ピアニスト・指揮者など音楽業界で幅広く活躍しています。同時にテレビ番組「世界一受けたい授業」「たけしの誰でもピカソ」「ソロモン流」などにも出演していました。青島先生のお話を交えながら、レクチャーコンサートの様子をお届けします。
レクチャーコンサートで美しい歌声を響かせていた声楽家のお2人。11月のオペラ《羊飼いの王様》にタミーリ役で出演するソプラノの中山美紀さんと、モーツァルト作品の歌唱に定評のあるテノールの布施雅也さん。記事の後半にお2人にインタビューした内容も書いていますので「オペラ歌手ってどんな人なのかな?」と想像しながらお読みください。
レクチャーコンサートでは、モーツァルトが作曲したとされる626曲の中から、興味深く特徴的なものやオペラアリア・歌曲などが、彼の35年の生涯に触れながら演奏されました。
「音楽のさいころ遊び」
青島先生が「モーツァルトが作った曲で一番変な曲があります」と紹介したこの曲は「音楽のさいころ遊び」。亡くなる2年ほど前に作られたと言われています。たくさん用意された小節(楽譜の一部)があり、2個のさいころを振って出た数の合計と同じ数字の小節を並べていき、16小節の曲を完成させるというゲームのような曲です。
さいころの運で毎回違う曲になる面白さがあります。レクチャーコンサートでは、客席のお客さんがさいころを振って、完成した曲を、青島先生がピアノで演奏しました。
「きらきら星変奏曲」
5歳で作曲を始めたモーツァルトが、9歳の時にパリで作曲したと言われている、フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)について、中山さんと布施さんによる解説とともに青島先生の演奏を聴きました。なじみのある「きらきら星」のメロディが12パターンに変奏され、親しみのある曲でありながら、どんどん変わっていく曲調に面白みがありました。
スタンディングオーベーションと「ブラボー!」の掛け声
モーツァルトが比較的若い時に作曲したモテット《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》より「アレルヤ」では、高音を転がすように歌うコロラトゥーラというとても難しいテクニックについて
喜び表す人間でないものを表す発狂している状態自分の技術をひけらかして拍手が欲しい時
と説明し、実際に中山さんの演奏を聴きました。素晴らしい演奏後には、必ず「ブラボー!(実際はブラーヴォと発音)」と言って立ち上がることと促しました。「これができない人が多いんだから」と青島先生が話す通り、素晴らしい演奏を聴く機会があっても、なかなか「ブラボー!」と声を掛けたり立ち上がったりは難しいですよね。
筆者も演奏会に行く機会は少なくない方だとは思いますが、これができる方は本当に少数だと感じます。この日は、中山さんの素晴らしい演奏と、青島先生の説明もあって、会場はスタンディングオーベーションで「ブラボー!」に包まれました。みんなでなら抵抗なくできるものですね。
歌い手を呼び戻す拍手
モーツァルト31歳の作品オペラ《ドン・ジョヴァンニ》より「私の恋人を慰めて」は、青島先生が「すごく細かくてすごくブレス(息つぎ)が大変な曲なの」と紹介するほど難しい曲です。退出のアリア(詠唱)と呼ばれていて、後奏で歌い手が舞台から去っていく曲なのですが、こういった曲の場合は、拍手をすることで出演者が演奏後に舞台上に戻って拍手に応じます。こちらも会場一体となって実践しました。
非常に長く伸ばす音があったり、細かく動く音が多く、これを演じながら歌うのは尋常ではないと思いつつ、そんな風には見せない布施さんの演奏に会場から大きな拍手。そして、拍手が鳴りやまない中、退場した布施さんが舞台上に戻って来ると、自然と「ブラボー!」の掛け声が。青島先生の教えをすぐに実践できるお客さんの多さと温かさを感じました。
ピアノとシンセサイザーの二刀流
次に演奏されたのは、モーツァルト35歳、最後の作品であるオペラ《魔笛》より「なんと不思議な笛の音」です。この曲では、布施さん演じるタミーノが笛を吹く場面があります。
実際のオペラではオーケストラでその笛の音が表現されますが、ピアノで進行している今回のレクチャーコンサートでは、その笛の部分の臨場感を出すために青島先生がピアノとシンセサイザーの2台を同時に演奏し、笛の音を見事に表現していました。
モーツァルトの曲ではない曲とモーツァルトの曲と同じ曲?
モーツァルトという作曲家が人気のあまり、実際にはモーツァルトが書いたものではない楽譜が出回ったり、どこかで刷り込まれたのか、同じようなメロディの曲ができたりということもあったようです。
モーツァルトの曲ではない曲
面白かったのは、今でもよく聴く機会のある「モーツァルトの子守唄」。この曲は、当時モーツァルトが書いた曲だと楽譜に載せれば楽譜が売れたということで、医師であったベルンハルト・フリースが勝手にモーツァルトが書いたとして売り出した曲であったというお話。青島先生が小学校2年生の頃までモーツァルトの曲として扱われていたそうです。
18世紀から最近までそう信じられてよく聴かれてきたのは、モーツァルトの名前のお陰なのか、フリースの書いたメロディが評価されてきたのかと、想いを巡らせる筆者でした。
モーツァルトの曲と同じ曲?
アンコールで演奏された曲は、モーツァルトが亡くなる直前に書いた「春へのあこがれ」でした。実はこの曲とそっくりな曲があると、青島先生が紹介した曲が2曲あります。日本の作曲家中田喜直の父中田章が書いた「早春賦」と、森繁久弥が自分で作ったという「知床旅情」です、この3曲を続けて演奏しましたが、曲があまりに似通っていたので客席では笑いが起こりました。
青島先生の物販
青島先生の著書やレクチャーコンサートで歌われた曲の楽譜・CDなど、青島先生ご自身が立ち会って販売されていました。ひとりひとりにサインをして手渡しし、写真撮影にも応じていて、多くのお客さんが群がっていました。筆者も青島先生の著書を購入しました。
オペラ《羊飼いの王様》
今回の本題ともいえるオペラ《羊飼いの王様》。2025年がちょうど初演から250年になるこの作品は、モーツァルト19歳頃のものです。上演機会が少ないこのオペラは、羊飼いである主人公アミンタが王位と愛に揺れる葛藤を描いたオペラです。
実際に書籍やネットなどであらすじを調べても、時代も国も違いなんだかよく分からないということは多いと思うのですが、青島先生の面白く分かりやすようにかみ砕いた説明で理解できました。このオペラは宴席で披露するために作られたオペラなのだそうです。ほかのオペラとは違い声楽的ではなく器楽的に作られていて、コロラトゥーラがとても多いのだそう。
レクチャーコンサートでもお話を聞いたコロラトゥーラ。さっき聞いたばかりなので、説明の中に出てくると「知ってる」とオペラが以前より身近になります。今回のレクチャーコンサートでは、オペラ《羊飼いの王様》からは4曲を演奏しました。11月の公演ではタミーリを演じる中山さんがアミンタを、布施さんがアレッサンドロ大王を演じました。
聞いていた通りアミンタのアリア「穏やかな空気と晴れやかな日々」も、アレッサンドロ大王のアリア「陽の光に向かって広がる」もコロラトゥーラが華やかで聴きごたえがありました。それだけではなく、羊飼いの暮らすのどかな田園をイメージさせる牧歌的な曲調のアリアも演奏されました。
当時まだ作られたばかりだったのではと青島先生が話す、イングリッシュホルンのパートが入ったアミンタのアリア「私は彼女を愛し、変わらぬ心でいよう」では、青島先生が再びピアノとシンセサイザーの2台使いでイングリッシュホルンを表現していました。こういった工夫でオーケストラでの演奏を聴いている気分になり、とても心地よかったです。
締めくくりはアレッサンドロ大王のアリア「いつも幸いを授けてくださるあなたがたよ」。ハ長調が表す平安な曲を、布施さんの素晴らしい演奏で楽しみました。この時代のオペラアリアでは、カデンツと呼ばれる終わり寸前のところで何も書いていない小節があり、その人が歌える最高の技術で歌うという決まりがあったそうです。
昔は歌手がその部分を作曲していたのだそうですが、今回は中山さん・布施さんの声に合わせて青島先生が作曲したもので演奏されました。少しお話を知り、曲を聴いただけでも、オペラ《羊飼いの王様》がぐっと身近に感じ、敷居がぐっと下がったように感じます。この記事を読まれた方にも、少しでもオペラ《羊飼いの王様》に興味を持っていただけたなら幸いです。
オペラの役作りや準備のプロセス
今回、レクチャーコンサートに出演されていた、中山さん・布施さんに、オペラに出演する際の役作りや演奏する際の準備のプロセスについて伺いました。
中山さん
まず11月のオペラ《羊飼いの王様》で演じるタミーリ役の見どころについては、「父親が追放されてしまい、自分は逃げ、羊飼いとして暮らしている中でも、心は気高く生きています。恋人とも離れ離れになってしまっていますが、芯が強く前向きに生きる姿が素敵な役です。そういった芯の強さ優しさを歌の中で出せたらいいなと思っています」と話していました。
役作りで大切にしていることは「まず自分の言葉で訳し、自分の言葉で話せるようにします。文章を読みながらどんな気持ちなんだろうと考えるのですが、行き詰った時には音楽になった状態にしてみます。
息づかいとか呼吸がそこに書かれているので、役の心情がそこから読み取れたり、言葉の裏の意味なども分かったりします。テキストを読んでから音楽に移って、それからこういう風に歌いたいというのを鼻歌ぐらいから始めて、固まってから歌を歌うという風に順番づけてやっています」ということでした。
また、これからオペラを聴いてみたい方へは「オペラはオーケストラが何十人といて、色々な楽器の響きも楽しめます。歌はマイクを通さずに1人で歌いますが、そのオーケストラを突き抜けていく声、それ自体がとても楽しめるのではないかと思います。外国語ですが、字幕がついています。
その字幕を見なくても、その人が今喜んでいるのか悲しんでいるのかを想像して聴くのも面白いかと思いますので、是非何も考えずに来てみて欲しいです。今回の《羊飼いの王様》はソプラノとテノールしか出ないので、高音が沢山聴けます。そんなところも楽しみに来ていただければと思います」とオペラの魅力をお話ししてくれました。
布施さん
演奏する際の準備のプロセスについて「例えばスポーツ選手であれば、ストレッチしたりウォーミングアップをしたりというようなことを毎日やると思うのですが、声でも同じようなイメージで毎日必ず練習します。本番があるからというのではなく、毎日の習慣としてやっています。その上で、演奏の予定がある時は、最初の合わせに向けて逆算して、日々の練習にその曲を組み込んで練習していきます。
オペラは全体で3か月くらいかかりますし、例えば今回のレクチャーコンサートだと2か月程度ですね。一般の人は”すぐに音が取れるんでしょ”と思われるかもしれないですが、そんなことはなく、すごく時間をかけてできるまでやります。すぐにできる人はもちろんいますけれど、僕はできないので1小節ごとみたいな感じでやっています」と気さくにお話ししてくれました。
オペラを身近に感じる方法
青島先生にはオペラを身近に感じる方法を、中山さん・布施さんにはオペラ歌手の日常を教えてもらいました。
身近な公演
どうしても敷居が高い、あらすじを読んだけれど良く分からないという気持ちが先行してしまいがちなオペラですが、どういうものなら観に行きやすいのかを青島先生に伺いました。
まず、知り合いが出ている作品を観に行くのがおすすめ。オペラに出るような知り合いなんて思いつかないという場合でも、音大にいった知り合いがいればその人に尋ねたり、同じ町内にオペラに出たという人がいるかもしれないし、合唱団に入っている人がいたら聞いてみるのも手立てのひとつ。
その人たちが、何をやっていてどういう風に面白そうなのかを見に行くのが良いそうです。知り合いがみつかれば、オペラの稽古を見に行くのもおすすめだそう。大きなオペラでは難しいけれど、市民オペラなどであれば見させてもらえる可能性もあります。自分の周りの人が関わっているもので、その人たちがどんなことをしているのかを見るのが面白さを知るカギになるかもしれません。
次に、日本語で上演されるものを観に行くことも身近に捉えられる方法。原語の場合は字幕が出るとはいえ、言葉が分からないと入り込めないので、言語がおすすめとのこと。それから、なるべく面白そうな内容のものを観に行くようにするのも大事だそう。悲劇と喜劇がありますが、喜劇を選ぶようにと青島先生はすすめます。
いちばんおすすめなのは、オペラより少し敷居の低いオペレッタで《こうもり》と《メリー・ウィドウ》。この2つは日本語上演もあるのだそう。「本当に信じられないくらい面白い歌がいっぱい入っているし、こんなことが声でできるのかという発見もあります」と青島先生。自分が今まで属していない階級の世界も垣間見れます。
モーツァルトなら《魔笛》が初心者向けで、日本語で上映される機会も多いそうです。面白そうなものを観に行くこと・知り合いが出ているものを観に行くことがポイントだそうです。「湘南辺りでは音大に行く人も多いし、市民オペラもやっているので、知り合いの探し方は意外と簡単では」と青島先生は話していました。
実際知り合いが見つからなくても、今回こちらの記事で知った中山さんの出演する《羊飼いの王様》や布施さんの出演する作品などを観に行くもの良いのではないでしょうか。
オペラ歌手に聞いた舞台を離れた日常の一面
オペラを歌うその華麗な姿が、私たちの日常からはかけ離れているので、とっつきにくく感じることもあるかもしれません。では、普段はどのように過ごされているのか、中山さん・布施さんに伺いました。
中山さん
「音楽自体が趣味でもあります。クラシックだけではなく、ジャズとかポップス・民族音楽など色んなものを聴くようにしていて、新しいものを聴いた発見から自分の音楽に還元できることもあり、いつでも音楽を流しているくらい好きです。あとは、うさぎを飼っていて、そのうさぎを愛でる時間を大切にしています。ほかには旅行が本当に好きです。湘南もそうですが、山と海があるところがすごく好きで、海のある場所に休みの日はよく行っていますね」
布施さん
「もう20数年、学生の頃から実はずっとスポーツクラブにこっそり通っています。ガチガチのトレーニングをしているのではないですが、体を動かすのが好きですね。音楽と関係ない、誰も自分を知らないところでびっしゃり汗をかくのが良いです。あとはお風呂が好きです。
車にお風呂セットが積んであって、行けそうな時にいつでも行けるようになっています。サウナも結構好きです。音楽と全然違うことで、良い意味で切り離して発散しています」
出演者の湘南でのエピソード
青島先生
「湘南とのご縁は仕事でしかないですが、藤沢の『コール・グリューン』という合唱団にピアノを弾きに来たり、曲を書きに来たりということがありました。そこで福永陽一郎先生という指揮者と知り合い、福永先生の誘いで藤沢の市民会館でオペラをやらないかとか、ピアノを10台並べて演奏するからその曲を書かないかと声をかけていただきました。その時は10台のピアノに2人ずつ、20人が演奏する曲を作曲しました。湘南とのつながりはそういったことです」
中山さん
「大学受験の時に課題曲で”浜辺の歌”を歌うのですが、その”浜辺の歌”のモデルになったのが辻堂の海岸と知って、高校生の時にひとりでその辻堂の海岸に行き、ここであの曲ができたのだということを感じていたのが、ひとつ思い出になっています。湘南の海は賑やかなイメージですが、辻堂は静かでゆったりした時間が流れていて良いと思っています」
布施さん
「私は埼玉県で海なし県なので、憧れはありますね。藤沢オペラでは、もう10数年前になりますが《道化師》や《フィガロの結婚》に出演しまして、鵠沼海岸の方に向かう道を通って藤沢のホールに行きました。浜の空気に、空気が違うなと感じた思い出があります。あとは、サザンオールスターズが好きです」
関連企画 第2弾
11月のオペラ《羊飼いの王様》の関連企画 第2弾として10月15日(水)に、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットにて『砂川涼子&園田隆一郎 デュオ・コンサート ~モーツァルトを旅する午後 ~』が開催されます。
関連企画第2弾は、当時はカストラート(変声期前の美声を保つために去勢された、子どものソプラノやアルトの音域と声質を持つ男性歌手)が演じていた王子アミンタ役を、11月のオペラ公演で演じる砂川涼子さんと、同公演の指揮者で藤沢市民オペラ芸術監督を務める園田隆一郎さんのピアノ演奏とお話でモーツァルトの世界を楽しめるデュオ・コンサートです。
11月のオペラ公演で歌われるアリアだけでなく、モーツァルトの有名な歌曲なども楽しめるそうです。奥田瑛生さんのヴァイオリン演奏も加わり、日本が誇るプリマドンナとオペラ指揮者がモーツァルトの魅力に触れる贅沢なひとときをお届けします。
こちらのコンサートでは、また違ったモーツァルトの一面が見つかったり、思いがけず知っている曲が聞けたりもするかもしれません。モーツァルトの曲は聞いたことがあるものが多いと思います。気軽に出かけてみることで、またオペラやモーツァルトとの距離がぐっと近くなるのではないかと思います。
鑑賞サポート
神奈川県民ホール主催のコンサートでは、多くのアクセシビリティ(鑑賞サポート)があります。
聞こえにくい方のための「ヒアリングループ席」《要事前申込》車椅子・補助犬同伴でのご来場《要事前申込》大きな音が苦手な方にイヤーマフの貸出(数量限定)上演中触ることでリラックスできるフィジェット・トイの貸出(数量限定)点字・白黒反転・拡大文字のパンフレット(数量限定)受付での筆談対応
事前予約制の託児サービス(2,000円)もあります。
サポートが必要でも安心して出かけられる体制が整っているのが嬉しいですね。
まとめ
記事ではどうしても固くなりがちですが、青島先生のお話が面白く、会場ではドッと笑いが起こる場面が本当に多く楽しかったです。この記事が、ほんの少しでもオペラやモーツァルトについて興味が湧いたり、知るきっかけになれば幸いです。実は筆者はオペラもモーツァルトも大好きなのですが、もともと興味があったわけではありません。
ご縁があってお世話になった恩師が声楽家だったことで、右も左も分からない状態で演奏会に行ったことがきっかけでこのこの世界にはまりました。青島先生が話していた通り、知人を介したオペラとの出会いもあるかもしれません。今回のレクチャーコンサートから得た、少しでも「知っていることがある」という安心感を携えて、是非11月のオペラ《羊飼いの王様》を聴きに行ってみて欲しいと思います。
歌って、弾いて、お話しして ~ご存じ青島広志先生のモーツァルト・レクチャー~
開催日時
2025年9月13日(土)
14:30会場
15:00開演
開催場所
寒川町民センター
住所:神奈川県高座郡寒川町宮山165番地
駐車場:あり
チケット
全席指定(税込) 一般:2000円 60歳以上:1500円 U24(24歳以下):1000円
主催
神奈川県民ホール(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)