日本の歴代夏季・冬季五輪獲得メダル数大会別一覧、パリオリンピックで海外大会最多記録更新
パリで金20、銀12、銅13の計45個獲得
世界中の注目を集めたパリ五輪が幕を閉じた。日本は金20、銀12、銅13で計45個のメダルを獲得した。金メダル20個はアメリカ、中国に次いで3位。内訳はレスリングが8個、体操と柔道が各3個、スケートボードとフェンシングが各2個、ブレイキンと陸上が各1個だった。
日本は前回東京大会で過去最多の金メダル27個、銀と銅も合わせて計58個を獲得。パリ大会の金20個、合計45個はそれに次いで2番目に多く、海外で行われたオリンピックでは過去最多となった。
夏季五輪大会別の日本のメダル獲得数が下の表だ。
日本が初めてメダルを獲得したのは1920年のアントワープ五輪。テニス男子シングルスで熊谷一弥が銀メダルに輝き、男子ダブルスでも柏尾誠一郎と組んで銀メダルを2個獲得した。
初めての金メダルは1928年アムステルダム五輪で陸上三段跳びに出場した織田幹雄だった。同大会では競泳200メートル平泳ぎの鶴田義行も金メダルを獲得している。
2021年東京五輪は史上最多の金27、銀14、銅17の計58個
1940年に開催が決まっていた東京五輪が日中戦争の拡大により中止となり、太平洋戦争に突入。敗戦後、日本が世界に向けて躍進をアピールしたのが1964年の東京五輪だ。
重量挙げの三宅義信が「金1号」となって口火を切ると、その後も「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールや、「鬼に金棒、小野に鉄棒」と称された小野喬を中心とした男子体操、金メダル5個を量産した男子レスリング、4階級中3階級を制した柔道など金16個、銀5個、銅8個の計29個のメダルを獲得した。
1988年ソウル五輪で金4個、1992年バルセロナ五輪と1996年アトランタ五輪で金3個と苦しんだ時期もあったが、アマチュアスポーツ界の地道な取り組みによって徐々に盛り返し、2004年アテネ五輪では1964年東京大会に並ぶ金16個を獲得。2016年リオデジャネイロ五輪では金12個、銀8個、銅21個の計41個(当時史上最多)を獲得した。
空前のメダルラッシュに沸いた2021年東京五輪は金27、銀14、銅17の計58個を獲得。2024年パリ五輪では新競技ブレイキン女子の湯浅亜実(AMI)や陸上女子やり投げの北口榛花らが金メダルに輝き、東京大会に次ぐ金20個、合計45個のメダルを獲得した。
冬季五輪は北京大会の計18個が最多
続いて冬季五輪のメダル獲得数も見ていこう。
日本選手が冬季五輪で初めてメダルを獲得したのが1956年コルチナ・ダンペッツォ五輪。スキー・アルペンの男子回転に出場した猪谷千春が銀メダルに輝いた。
文字通り「冬の時代」が続いた日本のウインタースポーツだったが、1964年東京五輪に続く自国開催となった1972年札幌五輪では、スキージャンプ70m級で「日の丸飛行隊」と呼ばれた笠谷幸生、金野昭次、青地清二が金銀銅を独占。見事なジャンプで日本中を沸かせた。
2度目の自国開催となった1998年長野五輪では、原田雅彦の大ジャンプや「芸術的」とまで言われた船木和喜の美しいジャンプが日本中の感動を呼び、スピードスケートの清水宏保や女子モーグルの里谷多英が世界の頂点に立った。金メダル5個は冬季五輪の歴代最多記録だ。
2018年平昌五輪ではフィギュアスケートの羽生結弦やスピードスケートの小平奈緒、髙木菜那らが金メダルに輝き、ノルディック複合の渡部暁斗、スキージャンプの髙梨沙羅らがメダルを獲得。金4個、銀5個、銅4個の計13個は総数で過去最多記録となった。
さらに2022年北京五輪ではスキージャンプの小林陵侑、スノーボードの平野歩夢、スピードスケートの高木美帆が金メダルに輝き、銀6個、銅9個も合わせてメダル総数18個で平昌五輪の最多記録を更新。日本選手の活躍が列島に感動を呼んだ。
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記事:SPAIA編集部