〝さすがチェリオ〟な新商品に8.4万人騒然 「ニッチなところ突いてくる」「やることが違うぜ」
「チェリオが訳わからん商品出してて笑った」
そんな投稿が、X上で話題となっている。
2025年4月9日、京都市在住のXユーザー・だて(@anorak_town)さんが冒頭のつぶやきと共に投稿したのは、チェリオの自動販売機の一部を写した写真だ。
だてさんが注目したのは、水色の缶。商品名は、「のんあるこーる日本酒風味 Sparkling」。
これってつまり、ノンアルコールの日本酒......ってコト!? 何でそんなもの売ってるの!?
Jタウンネット記者は10日、この謎の飲料について、まずは発見者のだてさんに話を聞いた。
気になるお味は...?
だてさんが「のんあるこーる日本酒風味 Sparkling」を発見したのは、嵐電山ノ内駅付近の自販機。
9日の午後3時ごろに見かけ、「面白そう」と興味を引かれ、購入したという。
「酒粕の香りが強く、思っていた以上に日本酒の風味が再現されている。また、炭酸が微量で、発泡した日本酒の風味に近いなと感じた」(だてさん)
あくまで〝日本酒風味〟とはいえ、再現度はなかなからしい。
定期的に奇抜な商品を販売してはネット上を騒がせるチェリオ。Jタウンネットでも以前に「醤油にしか見えないオレンジジュース」や「キャラメルポップコーンソーダ」といったチェリオの〝様子がおかしい飲料〟を取り上げたことがある。
今回は、一体どうしてこのような商品が誕生したのだろうか。
記者は12日、チェリオコーポレーション(本社:京都府京都市)にも話を聞いた。
日本酒に馴染みがない人の「きっかけ」に
取材に応じた同社マーケティング部の広報担当者によると、「のんあるこーる日本酒風味 Sparkling」は3月24日に発売された新商品。
日本酒を製造する工程で生まれる酒粕をさらに発酵させたエキス末を配合し、リアルな日本酒の香りとコクを再現したノンアルコール飲料だ。
「日本酒に馴染みの薄い方にも愉しんで頂けるよう、フルーティな飲みやすさにこだわりました。日本酒特有の華やかな香りと優しい甘味、炭酸の爽快な飲み心地は、新しいジャンルの炭酸飲料としてお愉しみ頂けます」(広報担当者)
開発のきっかけは、2024年12月5日に日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことだと、同担当者は語る。
「世界では日本酒が注目を集める一方、国内では若者の日本酒離れが進んでおります。そこで、芳醇な日本酒の香りを知って頂くきっかけを作りたいと思い、商品化に着手しました」(同担当者)
開発にあたっては、アルコールメーカーではなく清涼飲料水メーカーだからこその切り口やノウハウを生かし、酒の味を再現するだけでなく「おいしく飲みやすい」という点にもこだわった。
また、外出先でも気軽に購入してもらいたいとの想いから、アルコールを全く含まないアルコール度数0.00%の「日本酒テイスト飲料」として開発し、チェリオ自動販売機での販売に踏み切った。
「この商品をきっかけに、芳醇な日本酒の香りを多くの方に知って頂きたいと考えております。 同じくユネスコ無形文化遺産として日本の誇る〝和食〟に併せてお愉しみ下さい」(広報担当者)
誰でも気軽に「SAKE」を楽しめそうな商品に対し、X上では8万4000件以上のいいね(15日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「日本酒好きとしては一度試してみたい」 「さすがチェリオ。やることが違うぜw」 「チェリオ、ニッチなところ突いてくる」 「面白半分で1度は買って見たくなる」 「普通にモクテルの材料としてノンアル日本酒人気だし自販機で買えるの良いな」
「のんあるこーる日本酒風味 Sparkling」は関西・中部・沖縄エリアのチェリオ自動販売機のほか、全国の一部量販店、チェリオ公式オンラインショップにて販売中。なお、ノンアルコールではあるが、対象年齢は20歳以上だ。