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四日市の杉本奈槻さん、国際バレエコンクールのYAGPで1位に

YOUよっかいち

国際コンクールのYAGPでジュニア部門1位を獲得した杉本奈槻さんの演技(小原芳美バレエスタジオ提供)

 若手バレエダンサーの登竜門として知られる国際コンクール、「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)」で、三重県四日市市の杉本奈槻さん(12)が12~14歳女子を対象にするジュニア部門で1位を獲得した。高いジャンプ、速い足さばきなどの技術や表現力が評価された。

 杉本さんは、同市の小原芳美バレエスタジオで練習を積む中学1年生。YAGPは世界中の有名なバレエ学校のスカラシップ(奨学金制度)があるコンクールで、ローザンヌ国際バレエコンクールと共に注目されている。なかでもジュニア部門は、今年も世界各国の予選を勝ち抜いたファイナリストが200人近く出場しており、難関だ。

 YAGPは4月21日から米国フロリダ州の都市タンパで1週間ほどの期間で行われた。参加者はコンクールのほか、ワークショップに参加し、ガラコンサートにも出演するなど、様々なプログラムを体験する。今回のコンクールで杉本さんは、クラシックではロッシーニの「ウィリアム・テル」で軽快な足さばきを見せ、コンテンポラリーでは「インスプリング・ヴァイオリン」で苦しみもがく人間の思いを表現した。

 帰国した杉本さんは「(トロフィーがもらえる)12人までに入ることを目標にしていたので、とてもうれしい」と話した。入賞者の名前が順番に舞台で呼ばれ、最後に1位の杉本さんが呼ばれた時は、「信じられなくて、声が出なかった」とふりかえった。

 杉本さんは小学生の時にもこのコンクールの「プリコンペティティブ(9~11歳)」部門に出場している。その時から国内外のバレエファンの注目を集めていたため、今回、舞台に立つと大きな歓声や拍手が贈られたという。そうした声援を自らの力に変えての見事な演技だったそうで、同行した小原芳美さんは、「予選で音楽の出だしのタイミングが合わないトラブルもあったが、約50人に絞られた決戦では完璧に踊ってくれて、これ以上ないといえる内容だった」と祝福した。

観客を魅了した杉本奈槻さんの演技(小原芳美バレエスタジオ提供)

 杉本さんには海外の有名なバレエ学校からの誘いも届いている。7月には小原芳美バレエスタジオの発表会が予定されており、この中で、杉本さんのためのプログラムも用意されるという。

 杉本さんは小さい時から剣道も習っており、こちらも全国大会をめざす実力の持ち主。「体の中に体幹の軸がすっと通るようなところがバレエと共通している」。将来は「舞台の真ん中に立って、観客を笑顔にできるようなダンサーになりたい」と話している。

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