【大盛況のオープンから3ヶ月後】大量閉店した天一の後に登場したラーメン店に行ったら、ギャグみたいな肉盛りラーメンを売ってて笑った
月に何度か、無性に新福菜館のラーメンが食べたくなる。新福菜館は都内にも進出しているので食べようと思えば食べられるのだが、私の住んでいるところからはちょっと遠い。
よって近場で似たようなラーメンを探すことが多いのだが、その日私が目をつけたのは「伍福軒」だ。
ご存知だろうか、伍福軒を。オープン当初からSNSなどで「新福菜館っぽい」「ジェネリック新福菜館では?」と言われていたラーメンチェーンである。
実際はそこそこ違いがある──と以前の記事でも紹介したが、その日は細かいことなんてどうでも良かった。とにかく黒いスープに食らいつきたくて新宿店まで向かったのだ。ところが……。
・大人気のオープンから3ヶ月後
今でも覚えているが、「伍福軒」がオープンしたときは、結構な人が店の前に並んでいた。ピーク時間帯の前にもかかわらず、人の列がビルを半周するほどの勢い。
オープン記念価格でかなり安くなっていたからなのもあるだろうし、大量閉店した天一の跡地に出来たことで注目を浴びたというのもあるだろう。
いずれにせよスタートダッシュは上々という印象だった。
・3カ月後はこうなっていた
さすがに今は落ちついたようで、ランチタイムでも3ヶ月前ほど人が並んでいるわけではない。
かといって店内はガラガラではなく、席の7割以上は埋まっていた。だが、それより何より私が気になったのは、お店の入り口に貼られていたポスターである。
なんだこれは!? こんなデカ盛り系ラーメンを売る店だったの?
思い返せば、私が同店を訪れたのは2025年7月。オープニングセール期間中だったから、販売されていたのは一部のメニューのみ。つまり、全体のラインナップが不明だった。
だから気づかなかったのだけど、デカ盛りって……え? そっち系の店だった?
軽く戸惑いながらも入店。改めてメニューを見ると、問題のラーメンは黒醤油角煮ラーメンというらしい。角煮の量を1個〜3個と選べる形で、多くなるほどに値段も上がっていく。
生卵が乗っているのは新福菜館本店の「特大新福そば」を彷彿とさせるが、この角煮に新福菜館っぽさは全くない。新福菜館にも「肉多め」はあるものの、それは薄く切られたチャーシューが大量に乗っているタイプであって、角煮ドーンスタイルではない。
……などと思いながらメニュータブレットをいじっていると、さらに興味深いメニューを発見した。
フライドポテトだと?
知れば知るほど、新福菜館っぽさがない。裏を返せば伍福軒の個性が光っているってことだから、決して悪いことではない。むしろ良いことであるが、伍福軒に新福菜館の面影を求めている人がいたとしたら、「マジで全然違う」と伝えたい。
伍福軒は思っていたよりも品揃えが豊富。店内にはアルコール半額のキャンペーン(すでに終了)のポスターも貼られていたから、ガチのラーメン屋というよりやや居酒屋っぽさが入っている印象だ。
フライドポテトや唐揚げといったメニューが揃っているのも、飲み需要に応えるという目的もあるのかもしれない。
・食べてみた
ちなみに、フライドポテトは外側カリカリタイプで、ファストフードのポテトではマクドナルドが1番好きな私にとってはピッタリ。
また、黒醤油角煮ラーメンもただビジュアルインパクトだけを追求した商品ではなく、食べてみると卒なく美味しい。
ただ、有名ラーメン店が軒を連ねる新宿で圧倒的な美味さかと言われると、そこまでではないというのが正直な感想。
一方、伍福軒のメニューラインナップを考えるとラーメン屋で飲みたい人にはピッタリだろうし、客足が落ち着いた今が狙い目とは言えるだろう。
なお、黒醤油角煮ラーメンは10月29日までの期間限定。気になる人は早めにどうぞ。
参考リンク:伍福軒
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.