あなたにとってレッドウィングとは? 9人のRED WING愛好家が語る魅了されるワケ。|「Ber Ber Jin」藤原 裕
タフなメイドインUSAの象徴であり、普遍的なデザインを貫くRED WINGは、ファッション業界でも多くのファンを持っている特別な存在だ。ここでは9人のRED WING愛好家にクローズアップ。その愛用品や想いを聞いていこう。今回は「Ber Ber Jin」藤原 裕さんにお話を伺った。
スウェードの経年変化がたまらなく好きなんです。|「Ber Ber Jin」Director 藤原 裕
スウェード特有のヤレ感がデニムに似合う。
ヴィンテージデニムアドバイザーとして活躍する藤原さんにとってRED WINGはアメリカンブーツに触れた原点だったと回想する。
「高校生の時にどうしても黒のプレーントゥのアイリッシュセッターが欲しくて、高知県にあった唯一の取扱店でなんとか買えたのが思い出。上京してからもRED WING熱は冷めず、いろいろと探したのですが、大人気でなかなか買うのが難しかった。フリマなら定価の2倍以上で売れるような時代でした。そんな中で今の弊社の並びにCEDAR CRESTであって、そこは穴場でRED WINGを買えたんです。ネットのない時代だからこそ、足で探すことが大切だと知れた良い経験」と振り返る。
今回はスウェードモデルのみを厳選してくれた藤原さん。その心は?「スウェードの経年変化は、どこかデニムと似ているから。独特なヤレ感がたまらないんですよ」
左は日本未発売のモデルで、8821という品番。RED WINGの直営店にて、ブラックソールにカスタマイズしているので、なんとも個性的な仕上がりになっている。右は90年代に人気を博した王道のスーパーソール。ブラックのスムースレザーでなく、スウェードを選択。「最近、RED WINGが自分の中で再燃していて、ブラックソールカスタムを周りに勧めています」
王道のペコスブーツは、トラクショントレッドソールではなく、あえてヒールタイプをチョイス。「RED WINGの店頭で売っているインソールが本当によくて、入れています。これは一押しですね」
友人から譲ってもらったというBEAMS別注のブラックスウェードのエンジニア。トゥなどは茶色にエイジングされていて、なんとも良い雰囲気。「スウェードのエンジニアは合わせやすくて好き」