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“助産師ママの出産体験“第1子は、分娩所要時間1時間39分のスピード出産!

たまひよONLINE

ライターのマミです。28歳と31歳で出産し、助産師として働きながら、現在は育児休業中です。第1子の出産体験についてお話します。

出産前日は1時間以上の散歩、ハードな車の掃除


妊娠34週まで、フルタイムで助産師として働いていた私は、妊娠中におなかがよく張りましたが、切迫早産になることなく過ごしていました。産休に入ってからは毎日1時間以上は歩くようにし、出産へ向けて運動不足にならないように気をつけていました。

出産の前日も、妊婦整体のために往復1時間の距離を歩いて通いました。たくさん歩いて帰宅した後には、予想外のハード作業が待っていました。それは新車の大掃除。新車に大量の豚汁をこぼしてしまい、おなかが大きいこと以上に新車を汚してしまったことが気がかりで、バケツに何度も水を汲んでは拭き掃除し汚れた水を捨て、を繰り返すこと1時間。さすがに疲れてしまい、すぐ寝ることにしました。

そして、寝る前には欠かさず音楽をかけながら、出産イメージトレーニングと瞑想を行っていた私は、疲れていたこの日も、いつものごとく行いました。

パツン・コツン・バシャッ! 突然の音に不安


その日の夜、出産予定日前日22時。生理痛のような痛みを感じましたが、この程度では生まれないだろうと、おなかを温めて眠ることに。翌日朝6時、「パツン」と膜が破れ、「コツン」と何かがぶつかる音、と同時に「バシャッ」と破水する音で目が覚めました。

夫が不在だったため、近くに住む実母に連絡して迎えに来てもらい病院へ。自宅から病院まで車で10分の距離でしたが、その10分間で、不規則だった陣痛がどんどん強くなっていくのを感じました。

「フッフッ」と強い呼吸をしないとつらく、陣痛間隔は突然2~3分毎になっていました。休む時間がほとんどなく、「陣痛ってこんなに痛いの? これがあと半日も続く?」 と思うとしんどい気持ちになっていました。

病院到着後40分で出産!速すぎるお産にびっくり


病院に電話した時はまだ陣痛は不規則で、時間がかかると思った病院のスタッフは、分娩室を準備していませんでした。しかし病院到着時、すでに陣痛が2~3分、動くことのできない私を見て、担当助産師が慌てて内診。なんと子宮口は全開でした。

スタッフが手薄の時間帯であったため、バタバタしている様子に申し訳なくなりましたが、あれよあれよとお産は進んでいきます。母の手を握りながら、燃えるような痛みを跳ね返すように下腹部に力を入れていきみ、たった2~3回ほどのいきみで赤ちゃんは生まれました。

あまりに速すぎるお産だったため、赤ちゃんは呼吸が安定せず一時保育器へ収容されることに。診断は、”呼吸窮迫症候群”でした。

無事保育器から脱出、順調な経過で退院へ


赤ちゃんは一時的な多呼吸でしたが、保育器に1日入っただけで安定し無事に保育器から出ることができました。37週と0日で生まれたのですが母乳をしっかり吸うことができず、黄疸の数値も上がってしまった我が子は、搾乳とミルクを追加しながら退院しました。

入院中は、ミルクを作るのやら自分の食事も含めて、至れり尽くせりな最高の環境でしたが、家に帰るとすべて自分でやらなければなりません。搾乳機や哺乳瓶の消毒は、完全母乳が定着する2週間目まで続きました。

初めてのことばかりでバタバタの期間でしたが、2週間目を過ぎると要領よくできるようになり、つらさも感じなくなりました。産後は母乳に良い食事を積極的に取り入れていたおかげか、母乳量も十分で、授乳のみでいけるようになりました。

私の出産は、初産にしては珍しく分娩所要時間1時間39分とかなり速いスピード出産でした。37週で3004g、50cmで生まれた我が子は、急速な出産により呼吸が安定するのに少し時間を要しましたが、妊娠中からの適度な運動や前日の車内掃除はかなり安産の決め手になったように思います。普段通りの生活に戻るのは、2ヶ月弱かかりました。(ただ、普段通りといっても、寝不足は続きましたが…。)でも、バタバタ過ごしながらも自分なりに要領をつかんで、苦がなく、赤ちゃんのお世話ができるようになった出産体験での自信は、その後の育児にも役立っていると感じています。

[マミ*プロフィール]
夫と4歳・0歳の二人の子どもと、4人暮らしをしています。産休・育休を経て、新しい職場で再び助産師として働きつつ、育児も楽しんでいます。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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