【東京・馬喰横山】週に2日だけ開く、小さな焼き菓子屋「sankaku(サンカク)」で見つけたやさしいスイーツ
馬喰横山駅から徒歩2分。2025年に浅草橋から移転し、新たなスタートを切った「sankaku」。国産素材にこだわり、グルテンフリーの米粉スイーツや、北海道産小麦を使用したスコーンを提供しています。
金・土の週2日だけオープンする特別な空間で、やさしい甘さに包まれるひとときを過ごしました。
昼は焼き菓子屋、夜はバー。落ち着いた雰囲気の店内
「sankaku」は、お昼の時間帯だけ営業する焼き菓子屋。実は、夜になるとオーナーが変わり、カジュアルなバーとしても営業しているそう。
そのため、店内は可愛らしすぎないシンプルなデザインで、落ち着いた雰囲気。木のぬくもりが感じられるインテリアと、大きなカウンターが印象的です。焼き菓子が並ぶ昼の時間帯は、お店全体がやさしい香りに包まれ、リラックスしたひとときを過ごせます。
金・土の営業日には、オープンと同時にお客さんが訪れ、取材当日の14時にはすでに売り切れの商品も。常連さんが多く、お菓子を手にしたお客さんが嬉しそうに帰っていく姿が印象的でした。
人気の焼き菓子たち
「sankaku」のお菓子は、素材の味を大切にした、どこか懐かしい素朴な味わい。季節ごとにラインナップが変わるため、訪れるたびに違ったお菓子との出会いが楽しめます。
私が訪れたのはバレンタイン前後。店内にはチョコレートを使った焼き菓子が多く並び、季節ならではのラインナップになっていました。
■チョコバターサンドスコーン
北海道産小麦を使ったスコーンに、濃厚なチョコレートとバターを贅沢にサンドした一品。スコーンは外はサクッと、中はふんわり軽やか。ひと口食べるととバターの豊かな香りが広がり、チョコのコクがじんわりと溶けていきます。 食べ応えがありながら、しつこさはなく、最後のひと口までおいしく楽しめました。
■ティラミスマフィン
しっとりとした生地に、マスカルポーネの濃厚なコクと、ほろ苦いコーヒーの風味が絶妙にマッチ。上にはたっぷりとかかったココアパウダーが、ティラミスそのままのような味わいを演出。甘さ控えめで、大人な味のスイーツを探している方にぴったり。
■ホワイトチョコレートとラズベリーのブラウニー
米粉を使用したグルテンフリーのブラウニーは、驚くほどしっとりした口どけ。ホワイトチョコのやさしい甘さに、ラズベリーの酸味がアクセントになり、甘すぎずバランスの良い仕上がりに。小ぶりながらも満足感があり、温かい飲み物とゆっくりと味わいたいおいしさでした。
■マサラチャイ
お菓子と一緒にオーダーしたのは、自家製のマサラチャイ。数種類のスパイスをブレンドした本格的な味わいで、飲むと体の内側からぽかぽかに。
ほんのり甘いミルクとのバランスも絶妙で、スパイスが香るたびにほっとする時間を味わえました。
「sankaku」のお菓子が人気な理由
店名の「sankaku」は、「人」「心」「作る」という3つの要素を表しているそう。生産者、作り手、食べる人のつながりを大切にし、「心も体もワクワクできるお菓子を作りたい」という想いが込められています。
また、使用する材料はできるだけ国産にこだわり、九州産の米粉、北海道産小麦、きび糖や甜菜糖、平飼い卵、ココナッツオイルや白ごま油など、ひとつひとつ厳選。
余計なものを加えず、そのこだわりがダイレクトに伝わるシンプルなおいしさ。素材そのものの風味が引き立ち、どこかほっとする味わいです。
遠方の方も楽しめる、「sankaku」の楽しみ方
平日は、お菓子の配送準備や「TORIBA COFFEE」への卸業務を行っている「sankaku」。
お店に足を運べない方や遠方のお客さまにも届けたいという想いから、不定期の「おやつ便」と毎月楽しめる「定期便」のサービスを展開しています。Instagramから受付を行っているので、店頭に来られない方も「sankaku」の心のこもった焼き菓子を自宅で味わうことができます。
「sankaku」のお菓子は、ただ甘くておいしいだけではなく、作り手の温かさや素材への想いが詰まったものばかり。毎週金・土の限られた時間だけ開く特別な焼き菓子屋で、心と体にやさしいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
WRITER:manami
【SHOP INFORMATION】
SHOP:sankaku(サンカク)
WEBSITE:https://www.okashinosankaku.com</p
ADDRESS:東京都中央区日本橋横山町5-18 TOI BLDG 1階
OPEN:金・土12:00 - 17:00(なくなり次第終了)
CLOSE:月・火・水・木・日曜日