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米国ラスベガス開催で20億円のファイトマネーも見えてきた井上尚弥選手 ドヘニー戦の勝利記念アイテムを「ミズノ」が発売

セブツー

9月3日に東京・有明アリーナでボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手(大橋ボクシングジム)の2度目の防衛戦が行われ、挑戦者のWBO世界同級2位で元世界王者のTJ・ドヘニー選手(Terrence John Doheny)を7ラウンドにTKOで下して、王座を防衛した。

井上尚弥がアンバサダーを務める「ミズノ(MIZUNO)」は、今回の勝利を記念してTシャツ、ハーフパンツ、バスタオルの販売を決定した。すべて受注生産で、注文受付は9月4日から16日まで。12月中旬から順次発送予定となる。

今回の防衛戦は、序盤から互いに慎重な探り合いとなる展開となったが、7ラウンドにドヘニーが井上尚弥の連打を浴びると腰を痛めたジェスチャーをみせ、そのままレフェリーに棄権を申し出たため、テクニカルノックアウトとなった。

相手選手の負傷により、試合途中での終了となったものの、試合中は随所でハイレベルな攻防が見れた。入り際のダブルジャブからの左フックの強打を得意とするドヘニーに対して、1ラウンドは慎重な試合運びを意識し、主導権を握らせなかったモンスター。

2ラウンドに入るとペースをあげてきたサウスポーのドヘニーに対して、前足をつねに相手の右足の外側に運び、左のフックやストレートから遠い位置をポジショニングして、ディフェンスを徹底。オフェンスの際には素早いステップで出入りして、上下への打ち分けでドヘニーを削っていった。

井上尚弥が本領を発揮する直前でのレフェリーストップとなったが、ボクシングIQの高さを今回の試合でも垣間見ることができたのではないだろうか。そして、早くも次戦の対戦相手についても名前があがっている。予想される対戦相手は、IBF、WBO世界同級1位のサム・グッドマン、WBA世界同級1位のムロジョン・アフマダリエフ、WBC世界同級1位のアラン・ダビ・ピカソの3人だ。

試合後のリングにあがった米国のプロモーター、トップランクのボブ・アラムCEOは、「年末までにもう一度日本で試合をして、その先に米国で試合をしたい」と、今後のファイトプランを明かしている。今回のドヘニー戦のファイトマネーは推定640万ドル(約9億2160万円)とも言われており、本場ラスベガスでの開催となればその倍となる20億円のファイトマネーも見えてくる。

今回のドヘニー戦で、世界戦の通算勝利数は井岡一翔選手の22勝を上回り、23勝に更新した井上尚弥選手。米国メジャーリーグで大活躍しているロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手とともに、井上尚弥選手の活躍が米国で見られる日も近そうだ。

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