【北海道・十勝】農家による“芸術”…テレビカメラマンがとらえた「日常の絶景」
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、「十勝の春」をお届けします。
前回お届けした、冬と春が重なるような季節から、景色はどう変わったのでしょうか。
【前回:北海道・日常の絶景/急ぎ足で春を迎える、躍動感ある雲…テレビカメラマンが見る十勝】
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
春の畑作業
・撮影日:2024年4月22日 午前7時ごろ
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/10
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
この時期は、農家さんも仕事始めの時期。畑の種まきの取材がだんだん多くなってきます。
十勝平野で車を走らせていると、あちらこちらで、広大な畑の上を走るトラクターを目にします。
なぜこんなにも、「畑とトラクター」は画になるのでしょう。
種植えが始まると、収獲もある。
同じ場所でも、季節ごとに撮影できる風景が違うのも、また北海道らしいですね。
畑の模様
・撮影日:2024年4月22日 午前11時ごろ
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/10
・ISO 100
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
トラクターは、自動操舵機能が付いているものが多くなってきているそうです。
広大な畑もGPSを利用して、まっすぐに線を引き、種を植えることが可能になりました。
ある農家さんは、「昔はGPS機能なんてなかったので、どれだけきれいにまっすぐに線を引き、種植えをできるかが、腕の見せどころだった」と話していました。
時代が変わって、仕事の仕方は違ってきても、農家さんが作る芸術・畑模様は美しい。
いらっしゃい、春
・撮影日:2024年4月27日 午後7時ごろ
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/800秒
・絞り f/4.5
・ISO 600
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
テレビカメラマンは、この時期が来るとソワソワします。そう、桜の開花です。
今年はどこの場所で、どんなふうに撮影しようか。
雪がある時期から、場所の選定と、構図を考え始めます。
また満開時期に晴れるだろうか…散ってしまわないだろうか…
さまざまな楽しみと心配を抱え、撮影に挑みます。
とびきりの景色を見つけたときは、動画としてまとめることも。
去年、道南の北斗市で撮影したものですが、HBCニュースのYoutubeで公開しています。
夜は妖艶でハッとするほど美しい…北海道 “北斗 桜回廊”
次回の記事では、「十勝の初夏」の風景をお届けします。思わぬ「3兄弟」との出会いがありました。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
カメラ:Sony a7Ⅳ
レンズ:TAMRON 28-200mm
編集:Sitakke編集部IKU