NGT48 小越春花、「人生のキーポイントとなるような、感謝しかない現場でした」『私の卒業プロジェクト』5周年記念イベントにて
『私の卒業プロジェクト』の5周年を記念したイベント<私の卒業 5周年記念イベント>が、本日6月28日(金)にイオンシネマみなとみらいにて開催された。MCとして森香澄、ゲストとして卒業生から1期メンバーの大原梓、2期メンバーの星乃夢奈、3期メンバーの簡秀吉、菅田愛貴、4期メンバーの小林虎之介、そして5期メンバーの小越春花、下川恭平、今森茉耶、美波が登壇(フォトセッションには、そのほかの5期の全メンバーも登場)。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
この日の舞台挨拶は全国22の劇場でライブビューイングを実施。登壇者たちも、福岡、京都、北海道、岡山など、それぞれの地元の観客に向けてメッセージを発信。さらに新潟出身の小越が“映画の舞台となった新潟には今でも住んでいます。私は普段はアイドルをしていて、アイドルとして新潟をPRすることがあるんですけど、この映画は新潟が舞台ということで、いつもとは違う形で新潟に関わることができて、とても嬉しかったです。今日は新潟の方にも観てもらえるので、新潟のみなさんにも届いたらいいなと思います”とメッセージを送るなど、冒頭から温かな雰囲気が会場を包み込んだ。
イベント内では、それぞれの道で活躍する先輩たちに、5期生のメンバーたちが考えた質問をぶつけるコーナーが設けられた。まずは小越から大原へ“私はお芝居の経験がまだ浅くて。これから頑張りたいなという状態なんです。『私の卒業』では(お芝居について)すごく丁寧に教えていただけたり、仲間ができて温かい空間になっていたりしたので。次の現場に行く時がすごく不安になっちゃうなと思っているんですけど、『私の卒業』での経験が生かされることはありましたか?”という質問があると、大原は“映画ではヒロインをさせていただいたんですが、その時にほかの方のお芝居を見に行かなくてどうするんだと、(プロデューサーの)高石さんから怒られたことがあって。その時はわけがわからずにすみませんと言ったんですけど、今、ほかの現場を経験してみて、ほかの方のお芝居をしっかりと見た方がよかったんだなと思うようになって。だからあの時に言っていただいたことを忘れずにいたら大丈夫だと思います”とアドバイス。
続いて下川も簡に向けて“『私の卒業』ワークショップで教えていただいた教訓や何かが今の現場で活きているなと思うことはありますか?”と質問すると、簡は“お芝居に対する探究心だったり、そういうことは高石さんや、北川(瞳)監督から教えてもらったことなので。それは忘れずにずっと持っていますね”と明かした。
今森は星乃に対して“私は小学生の時から星乃さんのYouTubeを観させていただいて。私の星乃さんのイメージは、元気でおおらかで、キュートな人。でも『私の卒業』では、いじめっ子の役をしていて。印象と違うなと思いました。映画で大変だったことはありましたか?”と尋ねると、“それは全部なんですけど、『私の卒業』がはじめて(のお芝居)に近い時で。その時は私があまりにも役に入り込めなかったので、役に入り込むまで何十分も待ってもらって。何テイクも重ねていただいたんです。そのシーンはTikTokでも切り抜かれてバズったんですけど、本当に難しいなと思ったし、申し訳ないなという気持ちはあったんですけど、そこで殻が破れたというか。お芝居するのが恥ずかしいなとか、失敗したらどうしようと思っていたんですけど、そういうことを忘れて楽しめばいいんだと学ばせてもらったかなと思います”と答えた。
美波は、小林虎之介に“虎之介さんといえば、オーディションに120%の確率で受かっている方だと思うんですが、僕自身は今、オーディションで悩んでいて。どうやったらオーディションで他ほかの人と差別化ができるのか。コツはありますか?”質問。それに対して、小林は“僕もわりと受かる方ではあるんですよ”と述べると、会場には大笑いとともに拍手が発生。続けて、小林は“オーディション会場に行く時は、俺しかいないというマインドで行くことですかね。最初は会場に行ったら緊張するし、頭が真っ白になって怖かったりもするけど、今の状態からステージを上げるためには自分が変わらないと駄目。そこから一生懸命やって。それが自信になったし、それが出てくるとものだと思う。それと監督とコミュニケーションをと取ることも大事だと思うので、コミュニケーションも取れますよ、という感じで意気込みを伝えた方が印象がいいんだろうなと思います。頑張ってください。僕も頑張るんで”とアドバイスを送ると、美波も“めちゃくちゃ参考になります!”と感心した様子だった。
再び小越が菅田に“私はアイドルのパフォーマンスと、お芝居をする時って全然違う感覚を使っているなと感じていて。すごく難しいなと感じているんですが、菅田さんはパフォーマンスをする時と、お芝居をする時はどういう風に感じられていますか?”と質問を投げかけると、菅田は“うーん……”と悩む姿を見せた。それには思わず星乃も“可愛い……”とポツリ。菅田は“でも、アイドルと俳優って遠いようで近しいものだなと思っていて。まわりのみなさんの環境によってアイドルにも、俳優さんにもなれるなと思うので。みんながワークショップでお芝居をしている時は、アイドルっぽくならないように、俳優・菅田愛貴になれるように頑張りました”と返した。
この日は司会として参加していた森だが、小林から“森さんに聞きたいことがあります!”と逆質問を受けるひと幕も。“去年、高石さんが監督する作品(『たとえあなたを忘れても』)で連ドラ初出演をされていましたけど、高石さんからは何と言われました?”という質問に、森は“私は去年のドラマがはじめてのお芝居で、初めての連ドラでした。オーディションを受けて役をいただいたという感じだったので、本当にわかりませんと、全部教えてくださいという感じで現場に入りました。高石さんにもどういう感じなのかを聞きながらリハーサルをして。1回1回、これは大丈夫でしたかね?と確認していった。高石さんは本当に細かく演技指導をしてくださったので、初めての私としてはありがたかったです”と述懐。さらに“1番印象に残っているのは、打ち上げでカラオケに行ったんですけど、YOASOBIさんの「アイドル」をめっちゃ盛り上げて歌ったんですよ。自分でもめっちゃ盛り上がったなというくらい盛り上げて。それをすごく絶賛してくれたという印象です”と笑顔で振り返った。
そんな和気あいあいとした舞台挨拶もいよいよ終盤。最後に小越が“今日はすごく緊張しながら舞台挨拶をしましたけど、映画を観に来てくださるお客さまにお会いできるのって嬉しいなと思いました。『私の卒業』プロジェクトに参加して、自分でも変えたい部分に、気づかされたところもありますし、もちろんお芝居の経験もなかったので、気づきも、学びも、仲間もできて、人生のキーポイントとなるような、感謝しかない現場でした。そんな想いも乗せて撮影に臨んだので、みなさんの心に映画が届いたらいいなと思います”と観客に向けて呼びかけた。
なお、イベントの最後には、『私の卒業』第6期メンバーの募集が始まったことも発表された。
映画『こころのふた〜雪ふるまちで〜』
■出演
小越春花、下川恭平、渡邉多緒、今森茉耶、阿部 凜、草野星華、美波/八条院蔵人、姫子松柾、伊賀光成、水瀬紗彩耶、増井湖々、藤乃唯愛、田口音羽、柚来しいな、鈴川 紗由、榎本遥菜、大熊杏優、山北れもん、世良大雅、髙岡優、清水海李、高橋璃央(友情出演)、[声の出演]真飛聖、森岡豊、南北斗
脚本:高石明彦
監督:北川瞳
音楽:平野真奈
■企画協力
井上拓生 岩﨑美憲、永川大祐、渡邊景亮(以上小学館)
宮本真行(松竹事業開発本部)
媒体協力:Steenz エルタマ
後援:新潟市 新潟商工会議所 新潟市教育委員会 新潟観光コンベンション協会
協賛:新潟綜合警備保障
プロデューサー:飯田花菜子 成瀬保則 ヤマウチトモカズ
アソシエイトプロデューサー:平岡祐子
プロデュース:高石明彦 英田理志
企画・制作:The icon
お問い合わせ先:project.watasotsu@gmail.com
【作品概要】
高校卒業が間近となった新潟の高校に通う学生たち。それぞれの夢、希望、悩み、葛藤を胸に、残りわずかな高校生活を過ごしていた。
芸能事務所からスカウトされ、歌手になることを夢見てきた愛佳。古町芸妓への内定を得たが、彼氏に打ち明けられずにいる弥生と、最近何かを隠し、自分を避けるようになった弥生の様子に頭を抱える亮介、コロナ禍の影響で工場が倒産、その影響で不登校となり、新潟に引っ越してきた真衣、若者が自分のやりたいことに蓋をしていくしかない大人の作り上げた社会に声を上げようとする学、実家の味噌蔵を世界に発信していくため海外の大学を目指す由香―――。
さまざまな状況に置かれ、人生の岐路に立つ若者たちが、卒業を前に、各々の悩みを解決していきながら、一歩前進していく学生たちの青春群像劇。
6月14日(金)よりユナイテッドシネマ豊洲他にて全国順次公開