【夜の喫茶店】池袋駅東口から歩いてすぐ『皇琲亭』で過ごす贅沢な夜時間 / 琥珀の女王「アンブル・ドゥ・レーヌ」の登場によって至福の時来たる
1日をゆっくり締めくくりたい時は居酒屋ではなく喫茶店で過ごしたい。そんな理由で、仕事後に池袋駅東口から徒歩数分の「炭火煎珈琲 皇琲亭」へ。同店は夜の時間帯(〜22時30分)も営業しているから仕事帰りにふらっと立ち寄れるのだ。
駅から近いものの、にぎわう大通りから少し離れた路地にあるため静かな雰囲気。それでも週末は待ち客が出るほど人気らしいので静寂と温もりを求めるなら日中より夜の方が良さそうだ。そして扉の向こうには……女王が待っていた。
・皇琲亭
皇琲亭は1983年創業の純喫茶。店内の明かりは控えめで、その薄暗さが仕事後にちょうど良い。20時過ぎでもけっこう混んでいて、案内されたのはカウンター席の1番端。正面の棚には様々な種類のコーヒーカップが並んでいた。なんか凄い大人な空間……!
目を閉じ耳を澄ますと、クラシックのBGM……ではなく真後ろから中国人の会話が聞こえてきた。それはそれでBGMみたいになるから、やはり店内の雰囲気が抜群にいいのだろう。
メニューによると、同店は紀州備長炭で焙煎されたコーヒー豆を使用しているそうだ。紀州備長炭は水分を含まない熱源になるらしく、柔らかく飲みやすいコーヒーを作ることができるという。コクのあるスッキリとした味わいが特徴なのだとか。
ブレンドは1杯850円。最も高価なカフェロワイヤルは1杯1730円。コーヒーにブランデーでアクセントをつけライトダウンして点火をする演出込みの価格だ。「芳醇な香りが豊かなひと時を演出します」とのこと。
少し気になるが、私1人のためにライトダウンしてもらうのは気が引けるため「アンブル・ドゥ・レーヌ」なるコーヒーを頼むことにした。琥珀の女王と呼ばれるコーヒーで、ブレンドと同じく1杯850円。
ついでに「あまおうのチーズケーキ(570円)」も注文。中年サラリーマンだって「琥珀の女王」と「あまおうのチーズケーキ」で1日を締めくくりたい時もある……なんて誰かにいちいち言う必要も無く、カウンターには穏やかな空気が流れていた。
・琥珀の女王登場
そういえばメニューに「当店ではその時のお客様に合わせた洋食器をセレクトし、提供しています」と書いてあったから、普通にブレンドを頼んでも楽しめただろう。やってきたアンブル・ドゥ・レーヌこと琥珀の女王はカクテルグラスでやってきた。
品がありまくる……! 期間限定のチーズケーキがオマケに思えるほどの存在感を放つ琥珀の女王。カウンターでカクテルグラスに入ったオシャレコーヒーを飲むなんてセレブリティにもほどがあるが、ここで逃げ出すわけにはいかない。逃げちゃダメだ。
・かき混ぜない
厳選されたコーヒー豆を高度な技術で抽出してドリップエキスにし、その上に生クリームをフロート。かき混ぜないで、口の中で溶け合う味わいを楽しむものらしい。実際に試してみると……
至福の時、来たる……!
混ざるとちょうどいい味わいに……これは時間をかけてじっくり楽しみたいぞ。夜だから時間は無限にある。
・特別感がハンパない
そんでもって、あまおうのチーズケーキは舌触りが滑らかで軽めの食感。琥珀の女王との組み合わせも正解。夜に1人で食べるケーキは特別感がありますね。たまりません。
これぞ落ち着いた大人の夜の過ごし方。仕事帰りに30分過ごすだけでも気持ちをリセットできるだろう。都会の喧騒を感じさせない特別な空間でゆっくり過ごせるので覚えておいてほしい。1人利用にもおすすめなのでぜひ。駅近でこの雰囲気はもはや魔法ですよ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
名称:炭火煎珈琲 皇琲亭
住所:東京都豊島区東池袋1-7-2 東駒ビル1F
時間:11:00〜22:30
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.