【リアル給与明細】サービス業の独身女性。引かれる税金が多すぎる……。節約も限界です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【23歳 サービス業】
【リアル給与明細】23歳、サービス業の場合
プロフィール
23歳、女性
サービス業(管理部門)
▼現状
労働時間:月170時間(残業24時間)
ボーナス:15万円
家族構成:1人暮らし
世帯年収:300万円
【相談内容】税金と社会保険料が高すぎます……。節約はこれ以上できません。どうしたらいいですか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
FP2級ライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
平均よりも低めの給与水準
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代のサービス業平均年収は約333万円*。質問者さんの年収は300万円ですので、平均よりも低めの給与水準と言えます。
そのうえ、労働時間が月194時間と非常に長め。ご不満を抱えていらっしゃるのも無理はありません。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
まだお若いので転職に有利です。ぜひハローワークや転職エージェントを利用して、早めに行動しましょう。労働条件が改善される、給与が上がる等の可能性があり、今よりも前向きに働けるかもしれません。
会社員ができる節税対策
社会保険料を減らすのは難しいですが、次のような節税対策がありますよ。
1. ふるさと納税:2,000円を超えた寄付金分が控除できる。返礼品がもらえる。
2. 医療費控除:支払額が10万円を超えた場合に所得から控除できる。市販薬も対象。
3. 保険料控除:生命保険や地震保険等の保険料を控除できる。
4. iDeCo:私的年金制度。掛金を全額所得から控除でき、運用益も非課税。受給年金も控除できる。
特にふるさと納税はお米や農作物も選べるので家計にも大助かり。単身世帯年収300万円の控除対象額は2.8万円*となっています。
*……参考:総務省「ふるさと納税のしくみ」
副業と資格取得で収入アップ
副業も視野に入れましょう。SNS代行やブログ運営、webデザインなど在宅でできるものがたくさんあります。スキルの幅が広がり、次のキャリアにつながるかもしれません。
また、簿記やITパスポートなどの比較的チャレンジしやすく需要が高い資格を取得するのもおすすめ。転職に有利になる、資格手当が支給されるなどのメリットが見込めますよ。
まとめ
・平均よりも低めの年収なので、転職を積極的に検討。
・節税対策をする。
・副業と資格取得で収入アップ。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。